自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術 [Kindle]

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  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  •  ちきりんさんスゲーって思いますけど、元々お持ちだった才能に加えて、証券会社勤務、米国の大学院へ留学、外資系企業に勤務などを経る過程で培われた視点なのでしょうね。
     ちきりんさんは、月に百万以上のページビュー、日に2万以上のユニークユーザーを持つブロガー。

     社会人になったころ、上司に「考えが浅い!もっとよく考えろ!」と何度も叱られたことがあり「なにをどう考えればいいのよ!?」と心の底で叫んでいたそうです。

     この本は、あのころの自分に役立つような、わかりやすく、読んでいても楽しい「考えるための方法論をまとめた本」にしたい。と考えたそうです。「答えとしての知識」を受け入れてしまうようような人は「考える」ことが「知る」こととは違うのだというところからはじめる必要があるとのこと。

     《「思考」は「知識」にだまされる。知識にだまされずに自分の頭で考えれば、良い面と悪い面の両方について思い浮かぶはず。すべての可能性を考えたうえで、自分の意見を言う。自分の頭で考えれば考えるほど稚拙になり、間違いも多くなる。それでも自分で考えた意見は、荒削りだけどユニークだし、ときには自分でもわくわくしてしまうほどおもしろいものになる。それを知っているからこそ、多くの方が「Chikirinの日記」を読んでくださっている…》

  • 「自分のアタマで考える」方法を教えてくれる本。著者のちきりんさんのブログ「Chilirinの日記」では、独自の視点からの意見が多く述べられている。そのような独自の視点を生み出す源となっている「思考の方法論」について書いた本が本書だ。目次は以下に示す通り。


    目次
    「知っている」と「考える」はまったく別もの
    最初に考えるべき「決めるプロセス」
    「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
    あらゆる可能性を検討しよう
    縦と横で比べてみよう
    判断基準はシンプルが一番
    レベルを揃えて考えよう
    情報ではなく「フィルター」が大事
    データはとことん追い詰めよう
    グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
    知識は「思考の棚」に整理しよう

    「知っている」と「考える」は別ものとか、最初に考えるべき「決めるプロセス」とか、初めから意外な主張が多くて驚く。読むと、まさにその通りであり、世の中の大部分ではそのように考えられていないからこそ、人々が衝突し、物事が動かないことがよくあることがわかる。自分で考える必要のあるあらゆる大人が読むべき本。コンサル志望の人にもおすすめの本だと思う。世界の捉え方が少し変わる本。

    印象に残ったところメモ。
    ・思考力のある人は...常にゼロから考えている...新しい情報に触れたとき、過去の知識ではなく、目の前の情報から考えることができるかどうか。それが「考えることができる人」とできない人の分岐点です。
    。知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、思考とは、「未来に通用する論理の到達点」です。...一部の「知識」は「過去において、他の人がその人の頭の中で考えた結果」...なにかを考えろ、と言われたときにそれを頭の中から取り出してくるのは、「他人の思考を頭の中から取り出してくる行為」に他なりません。
    ・考える力をつけるもっとも有効な方法は、...自分が考えることに使っている時間を「見える化」して、それを少しでも長くすることです。

    ・判断基準は目標の姿から導かれる。
    ・世の中は複雑です。...でも、だからこそ「その中で、もっとも大事なことはなんなのか?」という点を見極める必要があるのです。そして、多くの選択肢の中から大事なものを見極めるためには、あえてシンプルな基準が必要なのです。
    ・自分独自の選択基準を見つけること、それがなにであるかを考えること、それこそが「自分の頭んで考える価値のあること」なのです。

  • 『考えること』『思考』とは、インプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセスを指します。
    『私は考えた』というのは、『私はあるインプットをもとに、なんらかの結論を出した。ある考えに至った』という意味です。それは仮の結論でもいいし、最初の段階では間違ったものかもしれません。それでも『その時点での結論を出した』というのが『考えた』ということです。

  • ■概要
    整理や悩みの時間は考えていない。自分のアタマで考えてる時間を増やそう。自分のアタマで考えるとは、「インプットを結論に変換すること」。

    ■詳細
    ・考えている時間を明確にすること
    ・グラフを見たら「なぜ&だからなんなの」を考える
    ・とにかく表で比較する
    ・数値はグラフに直すとよくわかる

    ■行動
    ・考えてる時間について考えることがなかった気がするので、1日の仕事の考えてる時間について具体化してみる
    ・本やネットの記事で、データを見たら「なぜ&だからなんなの」と考えてみる

  • ・意思決定の条件を、まず初めに設定する。
    ・思考とは、インプットからアウトプットを出すプロセスのこと。
    ・Why(データの背景)とSo What(データの解釈・判断・対応)で思考を進める
    ・MECEする
    ・縦・横・プロセスを比較
    ・選択基準に優先順位をつける
    ・2x2マトリックス
    ・比較のレベルを合わせる
    ・自分独自のフィルターを見つける

  • 物事の判断の仕方を整理して説明しています。

    1.いったん「知識」を分離すること!
    2.「意思決定のプロセス」を決めること!
    3.「なぜ?」「だからなんなの?」を問うこと!
    4.あらゆる可能性を探ること!
    5.縦と横に並べて比較してみること!
    6.判断基準の取捨選択をすること!
    7.レベルをごっちゃにしないこと!
    8.自分独自の「フィルター」を見つけること!
    9.データはとことん追いかけること!
    10.視覚化で指向を深化させること!
    11.知識は「思考の棚」に整理すること!

    いままで仕事や研修で学んだことの延長にある内容でした。

  • 【メモ】
    ・知識と思考を分離する。
    ・意思決定のプロセスを決める。
    ・なぜ?だからなんなの?と問う。
    ・あらゆる可能性を探る。
    ・縦と横に並べて比較する。
    ・判断基準の取捨選択をする。
    ・レベルをごちゃごちゃにしない。
    ・自分独自のフィルターを見つける。
    ・データを追いかける。
    ・視覚化で思考を深める。
    ・知識は思考の棚に整理する。

  • 優先的に考える(2個に絞る)。だから何を考える。

  • 知識はインプット(過去の積み重ね)、思考はアウトプット(未来の論理の到達点)。
    データの分析の仕方、つまり「ちきりんさん流の考え方」がとてもおもしろい。思考の行程がとにかく論理的で客観的。出生率低下、戦後の経済成長、自殺者数、大惨事の報道様式などなど。

  • 思考を整理する
    情報は知識の棚に整理保管必要な時に取り出す
    答えを知らない、自分の頭で考えることは面白いユニークな答えが出る

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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