ハンガー・ゲーム [DVD]

監督 : ゲイリー・ロス 
出演 : ジェニファー・ローレンス  ジョシュ・ハッチャーソン  リアム・ヘムズワース  ウディ・ハレルソン  レニー・クラヴィッツ  スタンリー・トゥッチ  ドナルド・サザーランド 
  • KADOKAWA / 角川書店
2.92
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感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111243171

感想・レビュー・書評

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  • 「生存確率 1/24」


    巨大独裁国家パネム。
    最先端都市キャピトルと12の隷属地区で構成されるこの国では、国民を完全服従させるための見せしめ的イベントとして、毎年1回、ハンガー・ゲームが開催されていた。その内容は、パネムの全12地区それぞれの12~18歳の若者の中から、男女1人ずつの合計24人をプレイヤーとして選出し、最後の1人になるまで戦わせるサバイバル・コンテスト。一部始終が全国に生中継され、パネムの全国民に課せられた義務で、キャピトルの裕福なエリート層にとっては極上の娯楽コンテンツだった。
    第74回ハンガー・ゲームが開催されることとなり、プレイヤー抽選会が開催された第12地区。カットニス・エバディーン(ジェニファー・ローレンス)は、不運にもプレイヤーに選ばれた12歳の妹プリムローズ(ウィロー・シールズ)に代わってゲーム参加を自ら志願する。男子のプレイヤーに選ばれたのは、同級生ピータ・メラーク(ジョシュ・ハッチャーソン)だった。
    キャピトルに到着すると、専属スタイリストのシナ(レニー・クラヴィッツ)と対面。ゲームを有利に進めるには、見栄えを良くして積極的にアピールし、スポンサーを獲得する必要があるのだ。続いてカットニスたちは、教育係ヘイミッチ(ウディ・ハレルソン)の指導の下、厳しいトレーニングに打ち込む。そこでサバイバル術や武器の使い方を学びつつ、お互いの力量を探り合う24人。
    優勝候補は第2地区代表で冷酷非情なケイトー(アレクサンダー・ルドウィグ)。彼は、幼いころからハンガー・ゲームに勝つための特殊訓練を受けてきたプロフェッショナルだった。
    いよいよ訪れる開戦の日。24人は、カウントダウン終了と同時に、鬱蒼とした森に囲まれた草原のスタート地点から全力で駆け出す。
    家族のため、自分の未来を切り開くため、狩りで鍛えた弓矢の腕前を生かして戦うカットニスは、やがて想像を絶するクライマックスに身を投じてゆく……。

  • 設定が面白そうだと思い、観てみました。

    しかし、起承転結が中途半端で、
    登場人物にも誰にも共感出来ませんでした。

    一番酷いと感じたのは、「今回だけだからな!」と
    主人公を見逃した黒人。(そして直後に死ぬ)

    何が『今回だけ』?生きるか死ぬかなのに何見逃してるの?



    続き物なのか、終わりもなんだか釈然としなかった。
    この作品も、急いでゲームを終わらせず、2つに分けたりして、
    もっとじっくり観たかったです。
    惜しいな、と感じたので☆3つ。

  • 40点。

    この映画をアメリカ人が『バトルロワイヤル』を知らずに
    どや顔で制作していたのなら由々しき問題だが、そんなことは無いと願う。
    それにしても、どうしたハリウッド!

    大枠のコンセプトは、バトルロワイヤルと一緒だ。
    12の各地区から男女1名ずつ、計24名が1名しか生き残れない
    「殺し合い=ハンガーゲーム」に、理不尽極まりない理由で参加させられる。

    バトルロワイヤルより遙かに理不尽なのは、
    運営側の意味わかんない近未来的な格好したやつらが、
    森を急に燃やしたと思ったら、すぐに再生させたり、
    ばかでかいドーベルマンを無数にワンクリックで発生させたり、という
    こういう映画の設定で非常に重要な、
    ガチサバイバル感を削がれる余計なことばっかりすること。

    そして同じような大量殺人系で昨今話題になった
    「悪の教典」にも共通して言えることなんだけど、
    こういうとにかく理由もなく殺し合いをしたり、殺したりする話の場合、
    大量の登場人物にしっかりとしたキャラ、背景、
    みたいなものがないと、見てるこっちが辟易としてしまう。

    誰が好きこのんで、ただただ人間の殺し合いを見たいと思うんだろう。

    「悪の教典」は映画の方は見てないけど、
    小説の方の終盤なんてひどいもんだ。
    カリスマ教師ハスミンがとにかく生徒を殺しまくる。
    自分の邪魔になるってシンプルな理由って言う体なんだけど、
    そこに納得感なんて微塵も感じられない。まさに狂気の沙汰だ。
    ネガティブキャンペーンならぬ、ネガティブマーケティングだろうと、
    大島優子氏が「もう見ない!」なんてシャウトするのにも合点がいく。


    バトルロワイヤルがその点で言えば秀作だったのは、
    そこに出てくるクラスメイト達のほとんどに、
    しっかりとしたキャラ付けをしたことだ。

    これもまた映画は見ていないけど、
    これによって読者はそれぞれのキャラにその都度感情を移行し、
    ドキドキはらはら、時には応援、時には悲観、
    そうやって理不尽な殺人ゲームという、
    道徳的に許されない物語をギリギリのラインで楽しむことが出来た。

    話がそれたけど、ハンガーゲームにはそういうキャラ付けが
    主人公の女の子にしか無いから、どうも薄っぺらい、単調な映画に見える。

    かろうじて良かったのは、子供達の殺し合いという
    最低最悪のモチーフにも関わらず、
    実際グロテスクな殺人シーンがほとんど無いことだ。
    殺人サバイバルゲームなのに、これを良いと言っていいのか不明だが。

    前半40分くらいのたるすぎる主人公紹介の尺があるなら、
    参加する24人の背景を少しずつでも良いから描いた方が、
    まだ良かったんじゃ無いか。

    ホラー好きの人が見ても、
    バトルロワイヤル好きが見ても、
    映画好きが見ても、
    誰もが消化不良で終わる駄作と言えばそれまでの映画でした。

  • バトルロワイヤルのような設定だが、残る印象はひどく美しい。静かな音楽、森の濃密な風景、そして臨場感のあるカメラワーク。何の予備知識もなくたまたま目にしたが、引き込まれた。ゲームが始まる前までのクオリティがそのまま続いていたら、とんでもない傑作になっていたに違いない。主演の女性も魅力的だったが、もしかしたらこれは単に好みの問題かもしれない(笑)。ただ、ゲームが始まって以降の流れが物足りなく感じた。設定が設定だけに緊迫感は必要なのだろうが、そこまでの流れを汲んで、ゲームの進行よりももっと情緒的な美しさを追究してももよかったのかな、と思う。また、生き残るための手段として彼女が選んだ方法をもっと観客にわかりやすくするべきかなとも思う。ゲームの主催者がゲームに関与しすぎ。他地区の選抜者に背景がなさすぎ。全体としての社会状況が不明すぎ。最初はものすごく重厚な映画に思えたが、終わってみれば普通の娯楽映画としか感じられなかった。まあ、いろいろ欠点はあるが、映像と音楽はとても魅力的なので満足です。

  • 戦いに行くまでがしっかり描かれていて、メインは戦いというよりも、なんだろう。テーマの割に痛いシーンが少なくて助かった。

  • バトルロワイアル的だとは聞いていたが、バトルロワイアルのがまだ筋が通ってた。これ、特に後半部分はめちゃくちゃ。やりたい放題やん。ルール変更したりまたルール変更取り消ししたり、戻したり笑。うーん。これが全米大ヒット作なのね。解せない

  • あり得ない設定で、不自然な展開で、どこに感情移入するの?って感じなのに、意外に入り込めた。

  • 未来のある国で、かつて12の地域が政府に反乱を起こしたと。
    それは鎮圧された物の、それ以降、政府主催のリアリティ・ショーに
    各地域から2名の若者が選出され、最後の一人になるまで殺し合いをさせることに。

    ちょっと「バトルロワイアル」に設定が似てるね。

    それと違うのは、また他のデスゲーム系とも違うと思うのは
    選出されてから、戦いまでの道のりが描かれること。

    主役は12番目の地区で、くじ引きで選出されちゃった
    妹の代わりに志願した女の子、カットニス。
    同地区からの男の選出者はパン屋で働く少年、ピータ。

    カットニスちゃんはX-MENファースト・ジェネレーションの若ミスティーク。
    ピータはセンター・オブ・ジ・アースのジョッシュ・ハッチャーソンです。

    まずは首都までの列車の中で、過去の優勝者(ゾンビランドのウディ・ハレルソン)
    と会い、バトルのノウハウを聞く。
    彼はその後もサポート役となります。

    首都に着いた後は、体を入念にあらわれた上に
    スタイリストもついての豪華な入場セレモニー。
    人気者になり、お金持ちのスポンサーが付けば、競技中に
    補給物資の差し入れも、ということで、みんな目立つのに必死です。

    次に、数日間のトレーニング。
    と、同時にバトルでの対戦相手達の偵察期間になるわけです。
    最終日には各人の技能アピールと審査が行われ、オッズなんかも付けられる模様。

    普通デスゲーム系の映画って、わけもわからず巻き込まれて
    死人が出て初めてみんなが真剣になる、みたいなのが定番じゃん?

    この作品でははまるで普通のリアリティ・ショーに挑むかの如く、
    しかし命がけの戦いへの準備を淡々と、スケジュールに則って進めていく。
    それがちょっと面白い。
    セットや大量の客など、結構金もかかってるし。


    はいここまで良かった所ー。


    いや、マジでここまでは結構面白かったし、期待も膨らんでいたんですよね。

    が、さぁ殺し合いの開始です、ってところから個人的にはちょっと微妙になってきます。

    ・スタートが微妙

     ゲーム開始位置からすぐ近くに、物資が山に積まれています。
     それらをダッシュで拾ってから逃げられれば良いのですが、
     ほぼ全てのプレイヤーがそれを目指すために、開始直後に結構な人数死にます。
     なので、安全を優先するなら、何も取ろうとせず、身一つで脱兎のごとく逃げるべしです。

     また、その後物資を占拠した連中と、そうでない連中、と言う図式になっちゃいます。
     74回もやってるのにそれでいいのか主催者!
     
     徒党を組む連中がいてもいいけど、せめて物資を複数エリアにわけろよ!
     行動の選択肢も増えるし、戦闘の図式も変わるだろうに。
     一年に一度、金かけたイベントなのに、長引かせたくないのか?

    ・プレイヤーが微妙

     うーん、競技に至るまでをしっかり描いたからもう覚悟完了してまっせ、
     ってことかもしれませんが、殺し合いに対する葛藤は薄いように思いますね。

     あと、徒党を組んだ連中がカットニスちゃんを追いつめる中で、
     彼女は木の上に逃げるわけですが、「早く降りてこいよー」とばかりに
     下に陣取った彼ら、なんとそのままみんなして寝ちゃう。
     …バカなの?
     一人しか生き残れない競技で一時的に共闘してる仲間を信頼するのもアホだけど
     カットニスちゃんがそーっと下りてきて、一人ずつ刺し殺したら全滅だよこれ。

    ・カットニスが微妙

     上みたいな状況で、カットニスがどうしたかって言うと、最も年少の少女
     ルーのアイデアを採用し、蜂の巣落下作戦に出る。
     で、敵の退散と一番欲しかった弓矢のゲットは出来たんだけど、
     自分も刺されまくりで、直後に昏倒してしまう。サバイバルでその状況ってどうよ?
     また、その後も逃げ回るばかりで相手を倒そうとしないんですな。
     それはそれで個人の自由だけども。結果敵同士が殺し合ってくれてます、みたいなのって
     自分だけは、手を汚さないですよー的な偽善臭がちょっとしたりして。

    ・ピータも微妙

     ま、こいつは始めから微妙だったんだけども。
     競技前のインタビューで「カットニスが好きなんだよねー」とか言ったり
     盛り上げるのは上手い男ではありました。
     そのくせ、競技始まったらいつの間にか徒党軍団入りして
     「カットニスを探し出して消そう」とか言ってるし。
     まぁ、それは作戦なんだろうけども。
     じゃぁ反転してカットニスを救うシーンとか、もっとわかりやすくやってほしかったわ。
     最後の、こいつが人質にとられて、カットニスが葛藤シーンなんて
     俺、こいつが敵を持ち上げるとかするんだと思ってた。
     どこでも役に立ってなかったな、力持ち設定。

    ・観客が微妙

     すごい人数かつきらびやかなお金持ち連中が観客なんだけど
     単なる背景以外の何物でもなかったなー。
     「バトルランナー」で、勝者に賭けて一喜一憂するおばぁちゃんみたいな
     生きている感も全くなし。

     人気プレイヤーになれば、スポンサーがついて補給物資がもらえる、ってのが
     結構な重要要素で、そのためにどう人気を出すか、みたいな話もあったのに
     全然活かせてなかった。

    ・運営が微妙

     スタートのとこでも書いたけど、デスゲームのルールとして
     ちょっとこの仕様書いた奴はレベルが低いね。
     競技者をあまり離させないするための策も
     「バトルロワイアル」の方が全然考えられてたし。
     プランナー出てこい。鍛え直してやる。
     
     12地区の2人が人気
       >殺し合いをさせて悲恋にすると、11地区みたいに反乱するかも!
     ↓
     同地区2名の場合は2名生き残りでいいや!
       >マジでカットニスとピータが勝ち残っちゃった
     ↓
     やっぱさっきのルール変更なし!
       >カットニスとピータが毒果実で心中しそう
     ↓
     うそうそ!やっぱ2人優勝でいいよ!

     の流れとか、死んでいいよ。

     つか、毒果実で2人死亡、主催者の鼻も明かせました。
     各地区も怒って大暴動!
     ・・・でも実は死んでませーン がお約束だと思ったのに。
     ベタでも王道ってのは大事じゃないすかね?

    ・結論が微妙

     で、結局2人優勝で終わりですよ。
     なんか消化不良な終わり方、と思ったら3部作らしいですね。
     原作が人気小説かなんかで。
     ふーん。

     本当は地元に恋人いるのに、TVでカットニス&ピータの恋人設定が既成事実化して
     どうする三角関係?
     みたいな終わり方でしたが、恋愛要素が主軸になるんでしょうね。

     あと、結末じゃないけど少女ルーの死と、その後のカットニスの祈りに扇動され
     反乱起こした11地区の人たちはどうなったんだろうね?

     12地区は、優勝者が出てバンザーイみたいな感じで恭順してるようだし。

    ▲結論

    まぁ、結局のところ、俺としては微妙でした。
    好きなジャンルなんで、金かけて本気で作ってるようなのに悔しくて超長文になりましたが。

    ティーン向け、ってことなんでしょうなー。

    だから死亡描写もエグすぎないし、極限に追い込まれた心理描写もないし、
    すべてにおいてヌルすぎる印象です。

    設定や極限表現では「バトルロワイアル」に、
    エンターティメント性では「バトルランナー」に負けてる感じ。
    金だけはかけてるけど。
    で、足りない部分に恋愛入れてます、みたいな感じですわ。

    ビジネスとしては、アリなのかも知れませんがね。
    嫁も面白がって喜んでたんで、次回作も見ることになるでしょう。

    ただ、俺は、このジャンルをティーン向けにぬるくしよう、っていう考えより、
    ガッツリ少年少女の役者使ってエグイの作った上に、
    それを少年少女に見せようとした深作欣二の方を尊敬します。

    ハンガー・ゲームの方は、範馬勇次郎言うところの
    “上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想!!! ”
    って感じかな。

  • ストーリー
    独裁国家パネム。この国の権利者は、支配する12の地区から若い男女ひとりずつを選出し、<ハンガーゲーム>というイベントを実施していた。全国のテレビ中継されるその競技は、24人のプレイヤーが闘技場に投げ出され、最後のひとりになるまで戦う究極のサバイバル・ゲーム。幼い妹の代わりとして第12地区の代表に自ら志願したカットニスは、同郷のピータとともに人生のすべてを懸けた戦いに身を投じていく・・・。

  • 141119 70点

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