マネジメント[エッセンシャル版] [Kindle]

  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 各章に分け、ビジネスに関連する事象を網羅的に解説している本。規範論的な表現でこの本から生まれた名言も多いので、一度は読んでおきたい一冊。話題になることも多いので、ビジネスパーソンとしては読んだことないでは通用しないシーンもあるかも。必読という意味で星5つ。

  • 正しくあれというマネジメントの精神から始まる管理のための教科書

  • p.17 マーケティングは顧客の要求を満たすことにある。これ以外を第一としてはいけない。

    p.23我々の事業は何か?この答えを持つ必要がある。ただし、その答えは顧客中心でなければいけない。顧客にどんな価値を与えるのか?そこに答えがある。
    ▶︎恐慌の中、高級車メーカーのキャデラックは自社を移動手段を提供しているわけではなく、ステータスを提供しているとして、ライバルをダイヤやシルクのコートした。これにより戦略が大きく変わり好転した。

    p.75 仕事を生産的なものにするうえで、独創性に期待することは夢想である。必要なものは実際に働く者の知識と技術である。

    p.79 権限と権力は違う。権限はなにかを成すために責任を負うこと。権力はその権限を私欲の為に行使すること。

    p.95企業が望んでいなくとも、社会に対して及ぼした悪影響は、取り除かなくてはいけない。もしその悪影響を別の事業に好転させることができればなお望ましい。

    p.125 専門家は自らの知識と能力を全体の成果に結びつけるが、コミュニケーションを取ることが問題である。そこで、専門家と他の同僚との間を取り持ち翻訳することもマネージャーの役目。

    p.129 あらゆるマネージャーに共通する仕事は次の5個。①目標設定②組織する③動機付けとコミュニケーションを図る④評価測定する⑤人材を開発する

    p.130 マネージャーとして最重要である資質は、「真摯さ」である。いかに愛想が良く、助けになる人物でも真摯さが欠ける人は危険。ただ、真摯さは後天的な者ではなく、先天的である。

    p147 真摯さの定義はできないが、真摯でないことの定義はできる。
    ①強みよりも弱みに目を向けてはいけない、。弱みを補い合えるのが組織であるため強みに目を向けなければいけない。
    ②何が正しいかより、誰が正しいかに関心を持ってはいけない。つまり、仕事より人を重視してはいけない。
    ③真摯さよりも頭の良さを重視してはいけない。
    ④部下に脅威を感じるものを昇進させてはいけない。
    ⑤自らの仕事に高い基準を設定できない者はだめ。

    p.136 マネジメント開発は、人の性格を改造することではない。成果を上げさせるものである。性格やプライバシーに関しては言及してはならない。

    p.137 3人の石切工の話がある。何をしているか聞かれそれぞれ、「暮らしのために働いている」「最高の石切の仕事をしている」「教会を建てている」マネージャーは3番目でなくてはならない。

    p153 意思決定の際は対立意見が重要。全会一致の意見が正しいとは限らない。対立意見から初めて、不完全さを見つけられるし、代案を手にできる。また、1つの案だけが正しいと思い込んではいけない。なぜ、その者は意見が違うのか、その者にだけ見えている現実があり、違う関心があるに違いない。

    また、意思決定をするかしないかを決めることも大切。行動によるリターンがコストやリスクより大きい時は行動すべきである。中途半端に行動することを選択してはいけない。

    p.157 無人の山で木が倒れた時、音はするのか?答えはno。音波は発生するが、その音を認識するものがいなければ音はないのと同じ。コミュニケーションにも同じことが言える。受信者に伝わっていなければ伝えたことにはならない。つまり、受け手の知覚を意識することが大切。

    p.243 企業の規模は大きければいいわけではない。その業種により最適規模があり、最適規模は最大規模よりもかなり低いところにある。

    p.249 企業の規模を多角化するのであれば、①共通の市場②共通の技術 このどちらかを守らねばならない。

    p.253 娘の相手を探すときは誰が良い夫になるかを考えるな。誰の良い妻になるかを考えろ。アメリカのことわざ?
    ▶︎つまり、誰にとって価値があるかを考えろってこと。

    p.261 組織の成長は物理用語ではなく、経済用語である。つまり、売れ上げ10億ドルは正しい目標ではない。量的な目標ではなく、経済的な目標でなければならない。

  • 『もしドラ』を読んでからの方が理解しやすかったはず。

  • 古典はやはり間違いがない。

    一番心に残った言葉
    「企業の目的は一つ。顧客を想像することである。」

    困ったときに戻ればいい経典的な本だ。

    個々の強みを発揮するという点では、ストレングスファインダーに通じるものがある。

    社会人一年目の私にとって、失敗を恐れないこと、目的を考えることなど、研修で習ったことがたくさん出てきた。

    たまに読み返したい。

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