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- / ISBN・EAN: 4907953042650
感想・レビュー・書評
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あんなにたくさんの仕事をしてきたから
辞めて認知症になったのかなと思いました。
でもご主人が亡くなったことも忘れるなんて
ある意味幸せかも…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イギリス初の、そして唯一の女性首相であるマーガレット・サッチャーの生涯を描いたドキュメンタリー映画。
この作品のすごいところはまず、制作されたときサッチャー元首相がまだ存命であったというところだと思う。(笑)
そしてメリル・ストリープ演じるサッチャーがすごいしっくりきすぎて。
サッチャーさんて、自分は学校の世界史の授業でしか知ることがなくて「弱者は切り捨てる」ってイメージがあったんだけど、まあそんなに間違ってなかったというか。(笑)
でも再選するため、そのときの人気を得るためなんかじゃなく、未来を見据えた政治改革を進めていく姿勢には、本気で国を愛していたんだなと思わされます。今以上に男だらけであった当時の政治の世界に、女性が入りこむ厳しさ、苦しさとはいかほどだっただろう…。
しかしイギリスでは1979年に女性首相が誕生しているというのに、日本は21世紀を過ぎてなおそんな傾向すら見えないというのはどうなんだろな…。
私たちにとって「強い女性」のシンボルのような存在だけど、彼女も当たり前に普通の女性だったんだな~と、旦那さんのとのやり取りを見ながらめっちゃ泣いてました。演出がずるい。
旦那さんのプロポーズのシーンが素敵でした! -
感動で号泣。本物のサッチャー首相もそうなんだろうけど、メリル・ストリープがすごくかっこよくて、もう釘付け。そして、老いた姿のまたリアルなこと!
政治の難しさ、誰もが満足するように国を治めることの難しさがよくわかったし、初の女性首相として、妥協せずに信念を貫き、戦い抜いたサッチャーさんの姿に感動した。
そして、もうひとつ、これは愛の物語でもあると思う。
最初から最後まで支えてくれた夫デニス。死後も心配してついていてくれるなんて、いいなあ。でも、彼女自身がついにその幻覚の夫に別れを告げる場面では、また胸に迫って号泣してしまった。
メリル・ストリープ、最高!
真の女優だと思う。 -
「鉄の女である前に、一人の主婦だったんじゃないか」と観終って思った。サッチャーが初めて出馬しようとしていたシーンが印象に残った。家計を管理するものとして、もっと消費者の立場にたった政治ができないものかというのが政治家になる大きな動機だったのではないか。一国の首相になるまでに、あるいはなってからも圧倒的な支持がある反面、これでもかと扱き下ろす世論、彼女の掲げる政策に賛同しない政治家…など紆余曲折がある。どんなときでも彼女を支えようとする家族の姿、もう既に亡くなった夫がそれぞれのシーンでサッチャーに語りかけるシーンに胸が打たれる思いだった。
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現在の「忙しい」現在人に見て欲しい。男性も女性も関係ない。誰もがサッチャーと同じ悲しみを覚えるかもしれない。
「鉄の女」と呼ばれるほど、強い女性としてのシンボルであったサッチャー。しかし、その強さの裏には、「普通の女性」としての幸せを犠牲にした戦いがあった。そして、「孤独」と闘い続けた結果が、「孤独」を生み出すことになるなんて。なんて皮肉な運命だろう。サッチャーの人生に自分の人生を投影できる、そんな普遍性をもった作品に感じられた。
サッチャーの父親の言葉が印象的。「最近は”何を感じるか”ばかりで”何を考えるか”がない。”考え”が”言葉”になり、”言葉”が”行動”になる。その”行動”がやがて”習慣”になる。”習慣”がその人の”人格”になり、”人格”がその人の”運命”となる。”考え”が人間をつくる。プロポースの場面が素敵でした。 -
メリル・ストリープはどうも演技がうますぎて好きではないが,この映画は彼女以外の配役が考えられないくらいピッタリ.老いもうまく表現されていて,リアル.
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英国の初の女性首相サッチャーの人生を、認知症を患う晩年の姿に回想を挟む形で描いている。
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有名な「鉄の女」マーガレット・サッチャーの最晩年を描きながら、その対比として往年のサッチャーの回顧録を織り交て彼女の人生を描いた作品で、強きグレートブリテンの女性首相という世間のイメージとは違った方面から彼女にスポットライトを当てる映画でした。
あの時代までは確かに、強いリーダーがよりよい社会を作るために現在世代に負担を強いても悪評に負けずに政治をしていた、という印象ですね。光が強い分、影の部分も色濃く出てしまいますが、国のリーダー像にはそういう先を見据えて、当面のリスクを許容するという強い信念と判断は必要だと思います。
IRAとの戦いだけではなく、フォークランド紛争にも踏み込んでいたのは個人的には良かったですね。その時のサッチャーの苦悩は如何ほどだったか。
晩年に認知症に苦しんでいたとは知らなかったので、やはりこういう自伝的な作品はあるべきなんだろうなと思います。 -
2023/03/11