東方神起ライブツアー2012「TONE」in東京ドーム!
「B.U.T(BE-AU-TY)」から始まり、アンコールの「Somebody To Love」で終わる約3時間の夢のようなステージを堪能せよ。
序盤で特に印象に残っているのは「MAXIMUM」。扉から扉への素早い瞬間移動、ダンスに和傘を取り入れるという趣向、中国の古い楼閣のような背景から西洋の城壁のような背景へめくるめく変わる舞台、そこにひらりと舞う桜の花びら…映像とダンスで「MAXIMUM」の歌詞の世界観を見事に表現し、和洋中がほどよく混ぜ合わさったようなパフォーマンスが新鮮で、面白かった。
また、2人の魅力が満載のステージ・パフォーマンスに目は釘付けだ。チャンミンのソロ曲「Rusty Nail」では、突き抜けるようなハイトーン・ボイスとカッコイイとしか言いようのないステージ・パフォーマンスに圧倒され、ユノのソロ曲「Honey Funny Bunny」では、ヴァンパイアに扮したユノのセクシーさとバニーちゃんのようなキュートさに思わず微笑む。
ライブ終盤。今にもベッドにダイブしたいくらい疲れているはずなのに、どれだけスタミナがあるのだろう?ステージ上を颯爽と駆け回る2人はまるで少年のように元気いっぱいだ。テンション高く、ハッピーな雰囲気をまとい、常に楽しそうな2人につられて会場は一体となり、テレビの前の私までいつのまにか体が一緒に動いてしまう。
最後の最後まで観客とスタッフたちへの感謝を忘れない2人は、いつまでも清々しい笑顔に汗を煌めかせていて、観ているこちらまで元気やパワーをもらった気がする。
そして、気丈なユノの感極まった涙を見れば、ファンでなくとも貰い泣きすること間違いなしだ。たぶん、いままで辛いこともいっぱいあったのだろう。それでも2人は色んな危機を乗り越えて、ファンのために歌い続けるのだ。いままでよく頑張ったね、もう一度ステージに戻って来てくれてありがとう…(感涙)、という感じである。
DISC3には、さいたまスーパーアリーナのライブ映像の総集編や、東京ドームのMC映像、ライブツアーのバックステージ映像や全国のMC映像をまとめたものも収録されている。
お笑い好きとしては、ユノがスギちゃんの真似をして「午後の紅茶を午前中に飲んでやったぜ、ワイルドだろぉ」と言ったり、2人で「ピカルの定理」のコントをしたりしていたのが面白かった。チャンミンは渋い顔をしながら「男に近寄られても…」とか「本当はやりたくないです」とか言っていたが、何気にユノが乗り気で笑えた。
また、ぐるぐる回転するステージに座って休憩がてら2人は喋っているのだけれど、座りながら回転寿司を思い出して、自分たちをネタにたとえると、ユノがウニでチャンミンがイカかマグロだと言っていたのもウケた。
それから、2月11日にはユノの、2月18日にはチャンミンの、サプライズケーキがステージに登場するのだが、お互いがお互いの誕生日にその日の主役がロウソクの火を吹き消した瞬間にケーキを顔面にぶつけていたのがとても印象に残っている。誕生日に顔面クリームまみれってどんな気持ちなんだろう?とふと思った。観ている分には愉快だが(笑)。