- Amazon.co.jp ・電子書籍 (192ページ)
感想・レビュー・書評
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著者の草下シンヤは、本書の版元でもある彩図社の編集者。そのかたわら、裏社会にくわしい小説家、マンガ原作者としても売れっ子である。
私も、小説『半グレ』や『東京ドラッグ・ライフ』はとても面白く読んだ。
これは著者の初期作品(単行本デビュー作になるのかな?)。Kindle Unlimitedに入っていたので読んでみた。
巻末の著者略歴には、「マリファナをはじめとし、あらゆるドラッグを経験し、裏社会の人間との交流を深める。現在はドラッグ遊びをすることもなく、都内でサラリーマンとして働いている」とある。
本書はフィクションではなく、著者自身の過去のドラッグ体験を赤裸々に明かしたノンフィクション。自伝的青春小説『東京ドラッグ・ライフ』と、やや重なる内容だ。
マリファナからLSD、マジックマッシュルームまで、さまざまなドラッグに手を染めた体験と、ドラッグにまつわる人間模様が淡々としたタッチで綴られている。
私にとっては未知の世界で、興味津々で読んだ。たとえば、こんな話が出てくる。
《ドラッグをやると、なにからなにまで「痩せる」と思っている人がいるが、それは間違っている。現に私はドラッグ漬けの五年間でほとんど体重に変化はなかった。
一人の友人は、お前、大丈夫かと心配してしまうほど痩せていたが、マリファナを吸わせると太り出し、平均的な体重になった。他にも「マリファナ太り」をした人は多い。原因はマリファナを吸うと味覚が敏感になり、食べ物が非常においしく感じられるからだ。ハッパパーティをやるときに用意すべきものは、ハッパとパイプ、気持ちのいい音楽、それに食べ物である。》
悲惨な話も乾いたユーモアに包んで綴られていて、この手の本にありがちなドロドロ感が皆無なのもいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
youtubeチャンネル「裏社会ジャーニー」で草下シンヤ氏を知ったのですが、現在の作者は、一見とても穏やかで本当に普通。(むしろ好青年のようなルックス。)
それなのに裏社会に精通し、様々なドラッグを経験していた過去があると知り、そのギャップに驚き、この作者のことを知りたいと思ったのがこの本を読んだキッカケです。
ブログにて詳しいレビューしています*
https://happybooks.fun/entry/2023/06/13/170000 -
ドラッグは怖い!
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ドラッグときくと小学生の頃から刷り込まれた「ダメ、絶対!」のポスターを思い出す。やったらダメだときくと、やったらどうなるの?と質問したくなる。
本書はドラッグの種類の説明からはじまり、見える景色、当時の入手方法等が実体験として書かれている。学校教育やメディアで取り扱われる情報とのギャップが面白い。
著者や周囲の人たちの体験ではあるがゆえに生々しく、悲壮感ないのもよかった。 -
ジャンキーの生き方がよくわかる本。所謂普通の生き方をしていると、こういった暮らしはうらやましいと思ったりしますね。。
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ジャンキーが書いた本だけあって、ジャーナリストや何やら専門家が書いた本よりリアル。