○引用
インテリジェンスとは、目に見えないが、現実に対して影響を与える力を読み取る技法
最大の問題は、抱えている問題を主観的な形であっても言語にして、他者に理解可能な形態で伝達できないこと
日本にしかない基準に縛られて「とにかく息が詰まる」と。
人間は思考の限界に突き当たると、笑うというのです。こう説明すると、うれしいとき、おかしいときでなく、悲しいときに笑うことも説明できます。
人生には2種類の後悔があります。第1は「あのとき、あんなことをしなければよかった」という後悔で、第2は「あのとき、思い切ってああしていればよかった」という後悔です。私は第1の過去にやったことを後悔するほうがマシだと思っています。
利己的な奴が本当にスゴイ奴だなんてあり得るでしょうか。「感染」を引き起こせるでしょうか。あり得ない。周囲に「感染」を繰り広げる本当にスゴイ奴は、なぜか必ず利他的です。人間は、理由は分からないけれど、そういう人間にしか「感染」を起こさないのです。人間は、なぜか、利他的な人間の「本気」に「感染」します
暴力に屈しない人たちの姿が描かれていますが、この人たちは性格が強いのではなく、人間に対する信頼を失っていないから強い
今のあなたをそのまま受け容れることが、本当にあなたを愛している男がとる態度です。
人間は嫉妬深い動物です。相手が嫉妬するような情報を与えないということも、相手に対する誠意です。
今、日本の社会では、エリートに対する信頼が失われている。ポピュリズムと民主主義の違いは、エリートに対する姿勢において表れる。民主主義社会の国民は、エリートを信頼する。これに対してポピュリズムが蔓延した社会において大衆はエリートを信頼しない。そして、専門知識や技術的判断が必要とされる事項についても、エリートである専門家に委ねずに、自らの感情で判断しようとする。こういう状況が続くと、社会も国家も弱ってしまう。相談に対して、私が必ず参考文献をあげるのも、きちんとした専門家の意見に耳を傾ける必要があると私が考えているからだ。小説を参考文献にあげることもある。それは、小説を通じ、代理経験を広げることが、人生で直面する問題の解決に役立つからだ。小説家は人生の専門家なのである。