羊たちの沈黙(特別編) [DVD]

監督 : ジョナサン・デミ 
出演 : ジョディ・フォスター  アンソニー・ホプキンス  スコット・グレン  テッド・レヴィン 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
4.06
  • (107)
  • (103)
  • (71)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 748
感想 : 69
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142902528

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 映画の感想ではなく自分の思い出を書きます。

    公開当時アメリカに短期体験留学ってやつに行ってまして、週末には学校の講堂で映画上映していたんですよ。
    留学者クラスの友だちに「日本ではまだ未公開の話題のあの映画が上映されてる!観よう!」と誘われて、アメリカの学生講堂で観たんです。
    当時私はほんっとうに怖がりで、やだ~こわい~夜眠れない~~トイレ行けない~状態だったので、劇場でも薄目で耳も半分塞いでましたけど。

    そこで印象的だったのが、学生観客たちの反応。

    犯人が音楽聞きながら裸でお化粧して乳首ピアスして、局部を足で挟んで腰フリフリダンスしている(私にとっては不気味で陰鬱でエロい)場面で拍手喝采大爆笑!
    さらにラスト、レクター教授が刑務所長を食ってやると示唆する(私にとってはひたすら恐怖の)場面、ここでまた拍手喝采足踏み鳴らして大喜び。

    えええ~(ノ ̄Д ̄)ノ おかしいだろアメリカ人!
    前者はまあ学生なら喜んじゃうのかもしれないけど(でも日本の学生はあそこまで喜ばないと思うが)、
    後者は「いいぞやっちまえ!」という場面なの~~~?イヤな奴とはいえ、これから人ひとりが惨殺されて文字通り食われるんだよ?!

    映画自体よりもアメリカ人と日本人の感覚の差がとても印象的な経験でありました。
    その後映画の宣伝文句で「アメリカで大人気!スタオベ30分鳴りやまず!」などと聞くと「大袈裟な」と思いつつ「彼らならやりそう」とも思う。
    あと映画は1ドルで観られました。この辺はさすがに映画大国アメリカだな~~。
    上映作品は基本的に一般上映が終わったあとのあまりメジャーでない映画がかかっていたんですが、超有名作とかだと劇場公開と同時に上映してたみたい。

    そいえば日本で再見したんですが、「犯人が局部を足で挟んで腰フリフリダンス」の場面はモザイク掛かってて「挟んでた」が分かりづらくなってましたね。あそこは「男性器を隠す⇒女性になりたかった」とかそんな感じなのかなと思ったんですが。

    • 円軌道の外さん

      淳水堂さん、遅くなりました!
      いつも沢山のお気に入りポチと
      楽しいコメントありがとうございます(^^)
      (かなり古いレビューにまで...

      淳水堂さん、遅くなりました!
      いつも沢山のお気に入りポチと
      楽しいコメントありがとうございます(^^)
      (かなり古いレビューにまでお気に入りポチホンマ恐縮です!)

      『羊たちの沈黙』は僕も劇場に見に行きました!
      独房でのジョディ・フォスターとハンニバル・レクターとのやりとりは手に汗握ったし、
      後に公開されたフィンチャー監督の『セブン』同様に
      後続のサスペンス映画にめちゃくちゃ影響を与えましたよね。

      それにしても淳水堂さんのレビュー興味深いし、
      アメリカ人の反応には引きましたよ~!(汗)( ̄○ ̄)
      どうしてアメリカ人はそんなに短絡的で好戦的なんスかね~(苦笑)(‥;)
      昔シュワルツェネッガーの映画で
      『トゥルーライズ』やったかな~。
      ラスト核爆弾が爆発してキノコ雲の前で
      恋人とキスしてジエンドなんスから(-.-#)
      その映画観た時にもアメリカ人ってなんでこんなにお気楽で無神経でアホなんやろ?って
      つくづく思いましたもん!

      まぁ逆に言えば、 
      日本人ほど繊細な感覚を持った人種も珍しいのかもですね(笑)
      例えば世界中のほとんどの国の人たちは満開の花を見て感動するのが普通の感覚なんですね。

      けど日本人は、まだツボミの花や、枯れ落ちた花にすら情緒を感じ、そこに美しさを見出します。

      他にも、満月こそが100%の美だと信じる大多数の外国人に比べて、
      日本人は欠けた月にも風情があるじゃないかと見る。

      こういう白か黒だけではないファジーな曖昧さを大事にし
      そこに美を見いだす感覚を国民性として持ち得ている人種は
      世界中どこを探しても日本人以外には
      見ることのできない感覚だと思います。

      うつろい、散る、刹那、切なさといった情緒を尊ぶ美意識と、
      人の心の機微を読んだり、
      義理人情を大事にする精神も
      日本人だからこそ持っている感覚ですよね。

      普段はよその国に比べ愛国心を口にしないのが日本人だけど(笑)
      こうやって比べたり、他の国に行って生活してみると、
      つくづく日本人に生まれて良か
      ったって思います(笑)(^^;)



      2015/05/14
    • 淳水堂さん
      円軌道の外さん
      コメントありがとうございます!

      本文の説明簡略してしまったんですが、
      実は大学の体験留学みたいな時だったんです(1...
      円軌道の外さん
      コメントありがとうございます!

      本文の説明簡略してしまったんですが、
      実は大学の体験留学みたいな時だったんです(1991年に大学生ってあたりで年齢察してください^.^おそらく円軌道の外さんより年上ですね)。
      アメリカの大学の講堂で1ドルでの映画公開(安い!これは感心した)だったので、いくつか見た一つでした。
      そのため「犯人が裸で性器はさんでフリフリ」はうーん、まあアメリカの学生のノリなら大受けしちゃうのかなあ…というはあるんですが…でも日本の学生はあの場面で拍手喝采大笑いはしないと思う…。

      アメリカ映画の核爆弾の扱いは確かに軽すぎますよね。
      インディ・ジョーンズでは核爆発実験地に紛れ込んでしまい、とっさに冷蔵庫に隠れたら、核が爆発した勢いで冷蔵庫ごと安全地帯まで吹き飛ばされて被爆もせず無事!!とか、
      バットマンの最終作でもゴッサムシティからヘリで2分の海に落として爆発させて、街は守った!とか、
      ううん、彼らに原爆っていうのは映画をスリリングにするスパイス程度なのか~
      (ー。ーメ)

      円軌道の外さんは他の国で生活したことあるんですか?
      私は留学行ったはずなのに、英語なんてもうさっぱりです~~~(ーー;)

      海外だと満月こそ美なんですね。
      むしろ満ちちゃって風情が足りん、と言う感覚もしてしまう。

      日本は、雨を表す言葉や月を表す言葉も多いし、虫の声にまで風情を感じるし、やっぱり情緒豊かなんでしょうね。
      2015/05/17
    • 円軌道の外さん

      淳水堂さん、こんにちは!
      いつも沢山の花丸とコメントありがとうございます!

      オオー!!1991年に大学生ですか!
      僕はその頃ピ...

      淳水堂さん、こんにちは!
      いつも沢山の花丸とコメントありがとうございます!

      オオー!!1991年に大学生ですか!
      僕はその頃ピッカピカの16歳で(笑)
      ようやく音楽や映画や文学に目覚めたくらいです。
      だから3つから5つくらい
      僕のほうが年下かもですね(笑)


      てか、いくら大学の講堂での公開だとしても
      1ドルで最新の映画が観れるのは安いですよね(笑)
      僕が昔アメリカで観た映画館も6ドルとか7ドルとかそのへんやったし、
      日本の映画入場料が高いのも
      映画館離れが続いてる一つの理由やと思います。

      あっ、インディ・ジョーンズやバットマンでもそんな場面あったんですか!?

      あはは(笑)
      アメリカ人にとって原爆は映画をスリリングにするスパイスって
      まさにそうですよね!(笑)

      イジメられたことをずっと覚えてるイジメられっ子側の気持ちが
      イジメっ子には分からないのと同じで、
      原爆を落とした方は
      その影響力やそれを使うリスクや落とされた側の思いなんかには
      考えが及ばないんでしょう。

      あっ、僕は学がないので(笑)
      留学経験はないのですが、
      本職であるボクシングの試合で
      メキシコやフランスやフィリピンやハワイやアメリカには
      ちょくちょく行ってたのです。
      せいぜい1ヶ月から2ヶ月ですが
      向こうの時間に体を慣らすために生活はしてましたよ。
      英語は相手のヒアリングはだいたい分かるんですが
      自分の言いたいことを文章で上手く表せないので、
      知ってる単語を片っ端から並べて
      あとはゼスチャーでなんとかなってました(笑)(^^;)

      僕は食べ物の好き嫌いはない方だけど
      やっぱどこへ行っても水の美味しさと水道水の綺麗さ(笑)、
      町の治安やゴミなんかにしても
      やっぱトータルして、
      日本が一番綺麗だし住みやすいなぁ~と思います。
      (あと、どの国も日本と比べて店員の態度が悪い笑)

      日本食の繊細さなんかも 
      外国に行くと際立って貴重なんだって実感しますよね。
      どこの国も食べ物に関しては
      大味やし(笑)、
      味のバリエーションが少ないので
      すぐに飽きてしまうし(笑)( >_<)

      とかなんとか言って
      また長々とお邪魔してしまいました!(汗)

      僕の本棚の「ちはやふる Vol.1 [Blu-ray]」にも返事書いてるので
      また覗いてみてください。

      ではでは~素敵な週末を(^^)



      2015/05/24
  • 異常者と正常者の境目

    ストーリーとしては、FBI捜査官見習いが、連続猟奇殺人犯を捕まえるために他の殺人犯の協力を仰ぎ、目標達成のため奔走する、というもの。

    この手のサスペンスはラストがどうなるかではなく、何をどう表現しているのかを、どう自分が受け取るか、受け取れるかで評価が大きく変わると思う。

    犯罪史の中でも上位の異常性と残忍さを持った人物レクターを、
    「実は正常なのではないか」と期待させるエピソードがこれでもかと並ぶ。
    そして本来の主人公であるクラリスよりも、高い洞察力と同じ”殺人犯”であるということからレクターの動向が気になってしまう。

    誘導されているのがわかっていてもレクターのことが知りたくてたまらない。
    そしてそのレクターはクラリスのことが知りたくてたまらない。

    殺しは結果であり、本質は別にあると物語の中でレクターが語るシーンがある。
    何を切望した故に殺人という結果に行き着いたのかを考え、共感してしまう自分が恐ろしくなる。

    「しょうがないよな」そう思った瞬間に異常者と正常者の境目が曖昧になり、誰しもバッファロー・ビルになりうる可能性を秘めていることに気づくのだと思う。

  • 久しぶりに鑑賞。
    やっぱりレクター博士のアンソニー・ホプキンスの
    怪演ぶりが素晴らしい。

    この映画で初めてあの拘束服というのを見た気がするのだが
    やはりインパクトがあるし見せ方というかカメラの取り方が
    とてもうまい、

    どんどん追い詰めていてドアを開けたら別のシーンみたい
    なカメラの取り方ってこの映画からかなぁ?

    気落ち悪くて怖いシーンもあるがそれだけでない
    ストーリー展開と演出。

    それにアンソニーホプキンスに負けないジョディフォスターの存在感。

    二人のやりとりのシーンの緊張感は半端ない。

  • [鑑賞方法:WOWOWシネマ録画にて]

    ■感想
    1991年公開当時は観に行けなくて、原作読んでガマンしたのを覚えている。その後は、民放、BSなどで何度か観たが……。

    もう20年以上も前の作品なのに、何度見ても衰えのない見応えに感心してしまう。それはゆえにキャラクターが生きているからだろう。公開当時(私の場合は民放初放送当時だが)はドクター・レクター(アンソニー・ホプキンス)のいで立ちは衝撃的だったし、勿論、今見ても怖さを感じる。まあ、当時の私が見たことがなかっただけなのかもしれないが、生きたまま噛みついて人肉食ったり、人の顔の皮を自分の顔に貼りつけるなんてのも「映像でそこまでやっていいのか?」って思っていたくらい……。今じゃ、映画の中じゃ見慣れた光景だけど(さすがに『ムカデ人間』シリーズだけはホントに吐き気がする)、当時は衝撃的だったなー。

  •  連続殺人犯”バッファロー・ビル”とFBI捜査官の実習生クラリスとの対決、そしてクラリスに助言を与える元精神科医の囚人、レクター博士を描くサイコサスペンス。

     この映画以降、サイコサスペンスのドラマや映画はいろいろ作られ模倣され尽くしているにも関わらず、そうした作品たちに負けない輝きがこの映画にはあるように思います。

     この映画の見どころは何と言ってもクラリスとレクター博士の対話のシーンにあります。

     画面いっぱいに映るレクター演じるアンソニー・ホプキンズの表情とその話し方は、常に冷静さを失わないながらも、その根底に一線を越えた者の狂気と、(レクターは殺害した患者の肉を食べています)クラリスとの対話をどこか高い位置で楽しんでる邪悪さが浮かび上がります。
    その圧倒的な存在感に見ている側もいつのまにか心掴まれてしまうのです。映画を見終えるころには、レクターの存在が心に焼き付くのは間違いないと思います。

     そしてそれに負けない演技のクラリスを演じるジョディ・フォスター。怯えを感じさせつつも凛としてレクターに挑む様子、そしてレクターに対し自らの過去を話す場面とこちらも名演技!余計なものを一切排した二人の演技合戦に惹きこまれます。

     模倣され尽くした作品ながらも、バッファロー・ビルを追うサイコ・サスペンスとしても現代の映画・ドラマと比べて遜色はありません。
    サイコサスペンス系のドラマとなると海外だと『クリミナルマインド』国内だと『ストロベリーナイト』あたりが思い浮かびますが、
    そうした作品を知っていると、それより20年近く前に発表されたこの映画の影響力と古典としての偉大さと未だ色褪せないすごさが分かります。

     レクター、クラリスそれぞれに演技だけでなく、アクション、ミステリとしての見せ場もありとにかく面白かったです。

  • 怖い映画だという先入観から今まで見たことがなかったけれど、これくらいの作品って今は普通かもと思った。ジョディ・フォスターが若くて小さくて可愛い。閃きってほんと大切だなぁと思う。

  • BSで観ました。以前観たことがあったと思いますが、再鑑賞でもとても猟奇的で面白かったです。
    アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士が、紳士的なのですが心を許せない凍りつくような怖さで素敵でした。
    犯罪者に、事件への協力を求めるという作品たちは、ここから着想を得ているのかな。
    レクター博士とクラリスの対峙は緊張感ありました。
    クラリスが犯人を追うところはハラハラしましたが、呆気ない幕切れ。レクター博士の脱獄?の方がドキドキ…ラストシーンも好きでした。
    レクター博士のシリーズ、観てみようかなぁ…。

    • 円軌道の外さん
      橘さん、お早うございます!
      これ、僕も大好きで当時ハマった映画です。
      当時、2週間に1回の割合で
      ハンニバル・レクターに襲われる夢を見...
      橘さん、お早うございます!
      これ、僕も大好きで当時ハマった映画です。
      当時、2週間に1回の割合で
      ハンニバル・レクターに襲われる夢を見ては
      汗だくで飛び起きてました(笑)


      橘さんが書いてるとおり、犯人に事件への協力を求める設定って、確かにコレ以降増えましたよね(笑)

      あと、猟奇的殺人を描いた映画自体も
      当時、爆発的に増えたし、
      クラリスのように
      心に傷(トラウマ)を抱えたクールな女性捜査官が主人公の話も
      この作品をきっかけにして
      数えきれないくらい作られました。
      (特に日本のドラマや小説で笑)

      そう考えると、
      いろんな意味でエポックメイキングな作品だと思いませんか。

      あと、ジョディ・フォスターは
      この頃がいちばんキレイだったように思います(笑)
      2018/01/21
    • 橘さん
      おはようございます!

      この映画の影響は凄まじかったのですね…エポックメイキング、そうだと思います!

      ジョディ・フォスターはとても...
      おはようございます!

      この映画の影響は凄まじかったのですね…エポックメイキング、そうだと思います!

      ジョディ・フォスターはとても綺麗でした、でもどこかギリギリの精神みたいで…。

      ハンニバルシリーズ、観ます!
      2018/01/21
  • 何があっても国勢調査の人にだけはならない。
    そう思わせる物語でした。

  • 久しぶりに観ました。
    ジョディ・フォスター若い。
    そしてきれい。
    ってだけでもいい。

  • ハンニバル・レクターという人物の正常と狂気が同居した精神が非常に色気を感じたというか、まさに「変態紳士」というような…大好きなキャラクターです。
    ただグロイだけの映画じゃない。

全69件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×