少年と自転車 [DVD]

監督 : ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 
出演 : セシル・ドゥ・フランス  トマ・ドレ  ジェレミー・レニエ  ファブリツィオ・ロンジョーネ  オリヴィエ・グルメ 
  • 角川書店 (2012年10月4日発売)
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111242457

感想・レビュー・書評

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  • ~☆~ 親に捨てられた少年の揺れ方~☆~

    誰がこの12歳の少年を責めることができるもんか、

    少年は親に捨てられ児童養護施設に入れらている。

    いつか迎えに来てくれる、きっと迎えに来てくれると夢見る。
    だが、少年の願いは届かず、少年は父親を探しだすことに
    やっと会えた父親の感心を引く為に強盗した金を差し出すが、
    関わりたくないと拒否される。

    産みの親より親身な他人というお話です。

    しかし、ラストにこの少年に当然の報いが襲いかかります。
    この少年が報われないままの悲劇となるのかと思ったが、
    想像以上にこの少年は強い子になっていた。

    希望あり

  • もうすぐ12歳になる少年シリル。彼の願いは、自分をホーム(児童養護施設)へ預けた父親を見つけ出し、再び一緒に暮らすこと。
    シリルは父と暮らしていた団地へ向かうが呼び鈴を押しても誰も出ない。探しにきた学校の先生から逃れようとして入った診療所で、美容院を経営する女性サマンサと出会う。
    サマンサはシリルの話を聞き、盗まれてしまった父親に買ってもらった自転車を探し出し、取り戻してくれた。
    シリルは週末だけ里親になってくれるようにサマンサに頼み込み、一緒に暮らしながら父親探しを始める。
    やがて、ようやく父親を見つけ出し、再会を果たしたシリル。ところが父親は喜ぶどころか、シリルをすげなく拒絶してしまう。
    サマンサは傷ついた心を抱えるシリルとそれまで以上に真摯に向き合い始め、徐々に、二人の心の距離が徐々に近づいていくかにみえた。
    しかし、ふとしたことで知り合った青年との関係により、シリルは窮地に追い込まれる。過酷な現実が待っていた。
    少年の成長に無条件の愛情と信頼が、不可欠なのだなということを、大人の身勝手さに振り回され、大人を信頼出来ないが故に遠回りする少年の姿を見て、痛感しました。

  • 良かった。
    「許す」ということが沢山つまった作品。
    頑なでナイーブな少年が周りに振り回され、そこで生まれる感情を描いてる。
    でも捉え方は観る人に投げてる感じ。

  • フランス映画らしく(ベルギー、イタリアも制作に関わっているそう)一定のペースで話が進んでいき、最後の終わり方も観ている側からするとすっきりしない終わり方。このような映画の終わり方が嫌いな人ももちろんいるだろうけど、私はまさに《日常》を映しているなぁと思う。《日常》というのは一定のペースで流れていき、ハリウッド映画のような綺麗な終わり方なんてしない。《日常》の中には綺麗事ばかりではなく、理不尽なこと、すっきりしないことだらけだ。むしろ後者の方が多い。だからフランス映画は《日常》を映すものだとフランス滞在中感じた。人間臭く生きている誰かの《日常》だから、一定の人々は『退屈だ』と感じるのだと思う。

  • 父親を想う少年に涙。

  • 誰からも受け入れられず、孤独な少年が色々な人と触れ合い、ぶつかりあったり間違いを犯しながら、成長していく?物語です。
    何と言っても終わり方がとても印象的で、思わず「えっ!?!?!?」と声を出してしまいました。
    物足りないというかすっきりと終わらない感じで、ここで終わりかよ!!!!!と思っていたのですが、後で調べてみるとフランス映画では割とありがちな終わり方だそうで…私のようにフランス映画にあまり触れていない人からすると!??となるエンディングだと思います。

    淡々としているようで見ていて飽きない、少年の行く末が気になるストーリーでした。
    他のフランス映画も見てみたいな、と思いました。

  • 2013/10/21

    日本における育児放棄から発想を得たというフランス映画。

    言葉によるやり取りだけでなく、少年の振る舞いや表情、行動から、その気持ちが痛いほど伝わってくる。

    This is the French movie which the director borrowed the idea from the fact that there are many kids in Japan who are neglected by their parents.

    I felt with how the boy feels in this movie, by not only listening to his words but also watching his behavior and expression.

    The inadequacy of his father neglected the boy for economic reasons.
    But the problem is that he seems he does not have love for his own child.

    The boy gets a kind woman as his parent in low, only on the weekend.
    She decided to adopt him when he pled her because she maybe felt with him deeply when he clung to her body strongly in the clinic.

  • とっても良かった。
    静かに淡々と、少年の孤独や愛情を欲する姿が描かれていた。
    少年の演技が上手い!引き込まれた。
    切なくて、哀しかった。
    息子を産んで1ヶ月も経たないうちに観たので、余計に切なかったです。

  • 子供を育てる事に対する責任の大きさを、改めて強く強く受け止めた。

  • 子どもにとって親がどれほど大事か。
    無償の愛をささげているのは親じゃなくて子どものほうなんだよ。
    どんな仕打ちを受けても、捨てられても、子どもは親のことを思ってる。
    親に自分を愛してほしいと思ってる。

    愛情を持って育てられないんだったら子どもなんて作るなといいたい。
    父親ひどすぎるわ。

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