ナイル殺人事件 デジタル・リマスター版 [DVD]

監督 : ジョン・ギラーミン 
出演 : ピーター・ユスティノフ  ベティ・デイヴィス 
  • ジェネオン・ユニバーサル
3.67
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102090494

感想・レビュー・書評

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  • え、これひょっとして最高!?

    原作は未読。アガサ・クリスティ原作の映画は数本見ていますが、一番面白かったかも。

    被害者を殺す動機も機会もある容疑者が何人もいる中で、一番最初に可能性を除外された人物が犯人だった。犯人の偽装工作(トリック)が秀逸で(もちろん共犯者がいるから成立するトリックですが)、「やられたなぁ」と素直に感嘆しました。容疑者が一堂に集められて「犯人はあなただ!」とやる、お約束の場面もやっぱり楽しいなぁ。

    メインキャストは今一つ魅力がないのですが、オリヴィア・ハッセーは可愛かった!

    BS日テレにて。

  • 豪華キャスト!
    豪華スタッフ!
    イギリス映画界が総力をあげた?
    アガサ・クリスティ原作「ナイル殺人事件」
    1978年イギリスの作品。

    欲しいものは何でも手に入れてきた
    敵多き大富豪令嬢の新婚旅行
    偶然か必然か、クルージング船に同船した
    彼女に因縁を持つ者達
    そして名探偵ポワロ

    ピラミッド、スフィンクス、
    ナイル河クルージング
    エジプトを舞台に描く壮大な
    アドベンチャー・ミステリー

    この困惑の原因は
    あまりの容疑者の多さにあった
    口封じの為に殺した疑いのある人物や
    夫人の父に恨みのあった人物
    彼女のモノを盗もうとした者か
    莫大な財産を持つ彼女を気に入らない人物
    あるいは必死になって、
    母親を破産から救おうとした人物か
    もしくは不当な管財を、
    暴露されるのを恐れた人物の犯行か
    ...あるいは単に殺す相手を間違えた人物か

    女の大いなる野望とは、愛を吹き込むことだ

  • まずジャック・カーディフ× ニーノ・
    ロータ、カラー映像美と映画音楽の巨匠の組み合わせが貴重な1本。音楽が同じ作曲家の他作品ほど評価されていないにしても満足感が高い。クリスティでも登場人物が特に多い原作を無理なく整理していた。俳優の人選も概ね良く、ポワロとレイス大佐、富豪老婦人と付き添いのコンビは是非他でも見てみたかった気がする。後にマープルになる人の、恋愛小説家もすごく楽しんで演じているのが伝わってきた。ただ肝心の事件の中心人物たちが…被害者はまぁまぁあっているけれど、ミア・ファローは個性が強すぎて何かジャクリーンとは別の人。極めつけはサイモン、設定的に完璧な人である必要は無いけれど、大富豪の若い美女が親友から略奪するほどの魅力が全く感じられないのは致命的。

  •  1978年、イギリス。ジョン・ギラーミン監督。主演のポアロはピーター・ユスティノフ。宝石マニアで底意地の悪い大富豪の女性をベティ・ディヴィスが、なんでもかんでもセックスの問題にしてしまうロマンス専門老作家の地味な娘をオリビア・ハッセーが演じているのも見どころのひとつ。
     映画版『オリエント急行殺人事件』がよかったので続けて視聴。なかなか事件が起こらない前半はちょっとだらけた感もあったが、それがすべて伏線になっているところがミソ。アガサ・クリスティお得意の閉ざされた空間の中での連続殺人事件と謎解きは十分に楽しめた。オリエンタリズムの表象も分析対象として興味深い。事件とは一切関わりを持たされていなかったのに(この映画ではエジプト人船員たちは徹底して「見えているのに見えない存在」として描かれ続ける)、謎解きの場面でまるで容疑者の一人ででもあるように席を与えられていた船の支配人の存在感も、なかなか気になった。

  • ベティ・デイヴィスが出ているので見る。公開時70歳。この時は太っている。最初お付き役の看護婦かと思ったらそちらはマギー・スミスだった。なんとなんと。ベティばあさんよかったなあ。マギー・スミスもおばあさんに見えたがこの時44歳なんだなあ、よく見るとしわは無かった。痩せた頬が「八月の鯨」のベティ・デイヴィスに似ていたのだ。

    その他ミア・ファロー、オリビア・ハッセーが出ていた。この時のオリビア・ハッセーは若い時の倍賞千恵子にふと似ている、などと思った。

    筋は事件のための事件という気もするが、飽きさせない作りと豪華俳優陣で楽しめた。

    1978イギリス
    2018.11.22

  • 舞台となるエジプトの情景が美しく、壮大。

  • 大変美味しく頂いた。
    物語としては、既に何度か見ているもので、筋も結果も知っているが、主役ポアロの役者さんが大好きで、何度でも見てしまう。

    残念ながら吹き替え版が存在していないということで、英語が全くちんぷんかんぷんな私にとって、字幕が命綱ともなりえるのだが、何度か見逃して巻き戻すなどを繰り返しながら、まことに大変、面白かった。

    余談だが、今回見直した結果、この作品に、若きマクゴナガル先生(ハリー・ポッター)が出演なされていることに気付けた。

  • 大昔にTVで観た記憶が…
    冒頭近く、ラブラブだったジャッキー(M・ファーロー)とドイルのツーショットのままリネットとドイルの新聞に載った結婚の写真にすり替わったとこで?と引き込まれた。
    だんだん観ていくうちに、犯人はきっとこの二人がグルなのでは…と記憶が蘇ってきたよ。
    密室劇の群像劇で登場人物全員が容疑者とういのも、
    いかにもA・クリスティの得意とするところ。

    でもM・ファーローの執拗なストーカーぶりは怖かったしエジプトの暑い感じと観光気分も味わえてなかなか面白かった。けどいささか長すぎ。途中睡魔が…
    ジャクリーンのことを通称ジャッキーということ、
    名探偵ポアロはベルギー人ということがわかった。

    キャストも豪華、富豪の夫人にベティ・ディヴィス、そのお付きの人がダウントン・アビーのヴァイオレット役のマギー・スミスだった!まだ若くて40代くらい?すごい小柄なおばあちゃんなのにスラっとした美人だった。
    と最近みないオリビア・ハッセー等々。

    ラストはあまりに悲惨、犯人と判明しその場でまずジャッキーがドイルを撃ってから拳銃自殺だもの。
    でもあまりにリネットが可哀そう。すごい裏切りにあって寝ている間にあの世行きなんて…。
    なんか血の色が真っ赤すぎて時代を感じさせたな~。

    Death of the Nile 1978年 140分 英 BSプレミアム
    監督 : ジョン・ギラーミン
    原作 : アガサ・クリスティ
    出演 : ピーター・ユスチノフ ロイス・チャイルズ ミア・ファーロー ジェーン・バーキン アンジェラ・ランズベリー  ベティ・デイヴィス マギー・スミス
    オリビア・ハッセー 

  • 美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイ(ロイス・チャイルズ)は、親友ジャクリーン(ミア・ファロー)の婚約者と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに旅立った。しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた…。

    ナイル川を船で遡上しながら観光名所を巡るシーンはエキゾチックですし、ポアロがコブラに襲われるなど興味深いシーンが満載で飽きさせません。
    犯人探しの過程は単純で「もしあなたが犯人ならこうしてリネットを殺害した」とポアロのシュミレーションが何度も繰り返されます。下手な作りだと苦痛に感じてしまうところですが、手を変え品を変えて巧く処理しているところが秀逸です。
    トリックもシンプルですがクリスティーらしさが出ていて好印象。殆ど状況証拠なのが気になりますが、推理ものとしては概ね良く出来ていると思います。

  • アガサクリスティに凝っていた中学の頃映画館で見た。ミア・ファローの怖さばかりを覚えていて、内容をよく覚えておらずDVDで鑑賞。とにかく豪華な映画だ。遺跡群をふんだんに使っているが、もしかしたらカルナク神殿の大列柱の上から石を落とす撮影なんて、できないんじゃないかしら。俳優陣も脇役まですばらしく、それぞれが皆怪しい。しかもそのひとりひとり殺人の可能性を、すべて映像にして観客に見せてくれる丁寧さ。エンターテインメントとして素晴らしいが、結末は切ない。

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