勝負哲学 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 自分が体験できない経験を持つ人のお話は、やはり興味があります。しかもその話し手が羽生善治×岡田武史、超一流と国を背負った人のカップリングときたら、将棋とサッカーに疎くても気になります。どちらかというと前のめりで感覚的な岡田さんと一歩引き気味で淡々と沈着な羽生さん。対照的なイメージの二人が思いのほかスウィングしていて面白く、ためになる対談でした。岡田さんには共感、羽生さんには感銘を受ける事が多かったです。重圧や不調の乗り越え方が一番気になっていたので、そこはかなり参考にさせていただきました。

  • サッカーの監督と、将棋の名人の対談。少々ミスマッチな気がする。学歴も好対照。早稲田出身の岡田、対、中卒の羽生。でもこの対談を読めば、専門性や学歴など関係はなく、一流の精神は収斂するということがよくわかる。

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  • 着手する前に四つの香車を確認しなさい。

    自分が行動を取ることでどこにどのような影響が出るか考えながら、その行動を取ること。以前、仕事でおつきあいしていた方に言われたことです。

    スケジュール調整でミスをしました。予算会議のために、関係者4人でアンドが取れる日程を確保したところまでは良かったのですが、一人の方が同じ時間帯に別の会議を設定していたとこを認識しておらず、別の会議の時間をずらしてもらうことになりました。
    その方が会社のスケジュール帳に別の会議を入力していなかったことも気づけなかった原因ですが、調整をしていた自分は、少なくともその時間に別の会議があることを、前に聞いていました。

    自分の一挙手一投足の影響を考える、全体を俯瞰して見ることに通じるものと思います。

  • 羽生さんという人は、将棋が強いだけでなく、彼の著書で語られる言葉を読むと、まさに現代の哲学者だと思います。本書ではサッカーの岡田元監督と、勝負における考え方をお互いに触発しあいながら語りあっています。どんな分野の人にも役に立つ言葉が満載の1冊。

  • 参考:岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは|Business Media 誠
    http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0912/14/news010.html

    岡田:直感はロジックを超えるものですが、同時に、ロジックによって支えられているものでもあるんです。

    羽生:リスクをとることこそリスクから逃れる最高のすべです。

    岡田:相田みつを「途中にいるから中ぶらりん、底まで落ちて地に足が着けばほんとうに落ち着く」

    岡田:決断というのは足し算ではないね。逆ですね。余分なものをそぎ落とす作業です。

    羽生:「玲瓏」とは周囲がよく見渡せる、透き通った静かな心境という意味。将棋でいうと、雑念のない澄んだ気持ちで、余計な思考の必要もなく、自然に深い読みができるような状態。その読みにも確信がもてて、時間も無理なくコントロールできている。勝負の場に一体化して、自我が消えた「軽い」感覚もあります。
    岡田:スポーツでいう「ゾーン」だね。

  • サッカーと将棋の話だけでなく、他のスポーツの話題も時折混ぜての対談集。

    「勝負に必要なのはデータだけでもないし、データ不要でもない。」

    「リスクテイクしなければ、弱くなる。」

    「アベレージマンが勝負に勝とうと思ったら、あと一歩、あと一センチに手を抜くな。」

    リスクは極力排除している「つもり」の自分も本当に
    今のままでいいのか?、見直してみなければと感じました。
    最後の詰めが甘いという点でも然り。

    読みやすく、サッカーや将棋に精通していない方でもさらっと読め、話も面白いです。
    読後に岡田氏の評価が上がりました。

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