エンデの遺言「根源からお金を問うこと」 [Kindle]

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  • NHK出版 (2000年1月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (261ページ)

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エンデの遺言「根源からお金を問うこと」の感想・レビュー・書評

  •  お金とは何か? 『モモ』や『はてしない物語』の作者として有名なミヒャエル・エンデの生前インタビューをもとに、著者らグループが綿密な取材に基づいて構成した渾身の一冊。漠然と感じていた現代通貨システムへの疑問を明確にしてくれると同時に、不安と絶望をも突きつけられた。

     金本位制における貨幣は金の代用品であり、現物の金によってその価値を裏付けられていた。では現在の制度における貨幣の価値は何によって裏付けられているか? 教科書的には「国家の信用」であるが、それは要するに何によっても裏付けられていないということだ。薄々感じていたことを本書ははっきり指摘している。

     ドルも円も、何によっても担保されていない。だからこそいくらでも発行できる。お金でお金を買って利子が付いて、資産が青天井に膨れ上がる。しかし、この世に存在する商品(お金で買えるモノやサービス)の総量をはるかに越える通貨が存在するということは、何を意味するのだろう。この経済は本質的にバブルだということではないのか。

     さて本書の中ではゲゼルの自由貨幣を初めさまざまな形での通貨が紹介されている。それらはいずれも国の中央銀行が発行する通貨とは異なるシステムで運営されている。残念ながら日本では日本銀行券以外の通貨を発行することは禁じられているが、米国を初めいくつかの国では条件付きで合法のようだ。

     ただぞれらはいずれも小さなコミュニティの中でしか成立していない。日本全体のように規模の大きな経済圏で通用させるにはシステムが脆弱すぎるだろう。しかし、いつかは円もドルも致命的な破綻を迎えるのではないか、そんな心配がふつふつと湧いてくる。

  • エンデ自身が書いた本ではありません。NHK番組担当者の取材記録です。
    2016年現在のマイナス金利は、「利子の付かないお金」の先を行く?

  • 昔、NHKで制作された番組を書籍したものらしいです。
    『エンデ』とは、あの『モモ』の作者『ミヒャエル・エンデ』のことらしいです。
    で、どういう本なのかと言うと、経済本、特に『地域通貨』に焦点を当てた本になります。
    なぜ、『ミヒャエル・エンデ』でそんな話なのかと言うと、エンデは『お金』に関する考察と言うのを結構してたみたいです。

    で、『イサカ・アワー』だとか交換リングと言った物の紹介やゲゼルと言うマルクスに並ぶ経済学者の話しが大半になります。
    このゲゼル理論や地域通貨の話し、最近よく聞くような気がしていたのですが、どうやらこの拡大解釈の先に『ビットコイン』があるのかな、という気がします。

    『利子の付かないお金』で経済を速く回す、『景気が良い』って言うのは実際に『お金の流れが速い』と言って良いと思うのですが、利子がつかないと言うだけで、溜め込まなくなるのでお金の流れは速くなるんですよね。この辺のお金の話し研究すると面白そうだと思いました。

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