深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 沈まぬ太陽のアフリカ編を読んでいて、つい手を出してしまった。予想通り。

  •  Kindleが届いたのでKindle Storeをみていたら、「おすすめ」に200円で並んでいたので、懐かしさもあって購入。本屋に行かずに買えるのはやっぱり便利だけど、読書の傾向が偏ってしまうかもしれない。
     内容は1970年代はじめのインド、香港、マカオ。冒頭にトラベラーズ・チェックが出てくるが、いまではあんまり使われなくなったんじゃなかろうか。単行本が出たのは1986年だから、僕が就職した年だ。当時この本を読んだかどうか、記憶はあいまいだけど、僕の周囲でもこういう旅行の仕方は決して珍しくなかった。僕もすごく共感できただろう。ただ、今になって読み返すと、こういう時間の過ごし方を「無為」だと思ってしまうし、「敢えて本に書くような内容でもないなぁ」と思ってしまう自分がいる。時代も変わったし、自分も変わった。でも、若いうちに「一種の透明人間」になって海外で無為に過ごす時間を持てることは、実は贅沢なことだということもよくわかる。

  • Kindle版
    長年読みたいと思っていた本、やっと読めた。
    若い時に読んでいればさらに感動を覚えたのだろうけど…。
    せっかく読み始めたのだから、最終巻まで読んでみようと思う。

    Kindle、いいね!

  • 三十年以上も前に行った香港の情景が浮かび上がってきた。スター・フェリーの甲板から見た香港島。二階建て路面電車がビルの谷間を走っていく。九龍の雑多な小道。今ではもうスマートになってしまったかもしれない香港。また、澳門の静かな、そして怠惰な街の様子。壁一枚のみ残った聖パウロ学院教会の前の石畳の坂。懐かしいな。

  • 学生時代の必読書でもある本書。久しぶりに読んでも旅への欲求が湧いてくる不思議。世界や都市が当時から大きく変貌していてもその地の温度や空気は未だ異国であるのには違いがない。

  • この本を読んでつい香港とマカオに行ってしまった。出版されて20年経過しているので当然街並みや文化は当時と違うのだろうが、そういうことではないのだ。
    この本の魅力は見知らぬ異国の旅で触れる非日常感。その奇妙な高揚感が本を通して読者に伝わってくるのだ。名著と呼ばれる所以だろう。

  • 今更ながらの深夜特急です。
    少し前に「波の音が消えるまで」と言う話を読んで、やっぱり深夜・・・も読んでおこうと思ったのです。
    やはり原点はここにありました。
    沢木さんの原点。
    次の特急にも乗るべきか?

  • 酔狂な旅に出たくなる本。香港を歩いたり、マカオでカジノに熱中したりするのだが、その書き味が非常に面白い。続きを読み進めたい。

  • 独りでの旅物語、独りで自由に動く、考える、なにかが起こる。そうした状況で、面白さがあると思いました。テンポは、リズミカルだ。

  • この本を読んで海外旅行に出かけたくなった。すんごい面白いかというと、やはり時代背景が若干異なっているので、それは少し微妙かな。。。
    バブル前の80年代くらいのイメージ。
    言葉があまりできなくたって、なんとかなるような気がした。ただちょっと貧乏旅行はちょっと…
    やっぱそこそこのホテルには泊まりたいかな。
    ひとり旅、かつ海外でやってみたいです。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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