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感想・レビュー・書評
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円城塔: これはペンです
小説とは、文章とは、文法とは、文字とは、言語とは、それを紡ぎ出すものに共通する本質って何だ。
自動文章作成機械と文通ができたとしてその機械は人間で言うところの腕とペン(=つまり道具)に過ぎないのか、はたまたその機械には人格や思考があると考えるべきか?翻って人が文章を書く場合は腕とペン、つまり脳みそ以外は道具に過ぎず思考だけが本質といえるのか?例えばキーボードに不慣れな人がキーボードとペンそれぞれで文章を書くときのことを考えてみる。
小説中の説明を借りれば、脳波で動かせる何某のアームができたとして、それは結局腕ということではないのか?というテーマのお話です。
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円城塔:良い夜を持っている
記憶術師の父の文章から父を辿る息子の話。無限の記憶のしまわれかたがとても印象的というか、無限に続く整数から1つおきに偶数だけ取り出してもその数は無限という数学の提示や、何階層にもエミュレータを走らせるソフトウェアの話が、父の記憶の文章の例え話になってるのが面白い。ほんのちょっとだけ順列都市っぽい。
「これはペンです」は書くというアクションについての話だけど、この話は文章(というか文字や記号列)に情報を止めることについての話だと思った。ゆっくり丁寧に父の記憶をとりほぐしていく息子が優しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難しい。
なにがなんだかわからない。
何故この本を買ったのかもわからない。
不思議な本。
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