乙嫁語り 3巻 (青騎士コミックス) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 良かった。

    特に、イギリス人のスミスさんと現地女性のタラスさんの異色カップルが大人なんだけど、初々しい様子が微笑ましい。
    それにしても、兄弟5人と結婚して全員に先立たれたというのも、あまりに気の毒すぎる、、、

    そういえば、日本の歴史でも徳川吉宗の養女となった竹姫が婚約した大名家の若君が次々に亡くなったというのを聞いたことがある。なので、吉宗が竹姫の嫁ぎ先を探そうしても、どの大名家も「縁起が悪い」と名乗り出なかったり拒絶したりしたと聞いた。
    このマンガはフィクションらしいけど、現実にタラスさんのようなこともあるのかもしれない。

    それにしても、タラスさんのお義母さんは最初、スミスさんとくっつけようとしていたのに、二人が合意した途端、自分が再婚して前言撤回というのは酷い。二人が可哀想すぎる。傷心のスミスさんが早く立ち直れると良いけど、これから先、本当に二人の縁がまた交わることはないのだろうか。
    あとは、この冒険家・旅行家のスミスさん、私はずっと実在の人だと信じていたが、調べている中に作者さんが架空の人だとお話しされているのをツイッターで見つけた。

    最後に。
    三巻の中でタラスさんがスミスさんに、お義母さんが居なくなった後、一人では不安ではないかと問われた時、返した科白。
    ー不安は不安ですけど、どうでしょう。先に不安のない人なんて、いるんでしょうか。
    この一言には考えさせられた。
    大地や厳しい自然と共に生きる人々には、些細なことに思い悩む暇なんて、きっとないのだろう。
    ここを読んでから、現代日本で毎日、チマチマとつまらないことに思い煩っている自分が馬鹿みたいに思えてきた。
    「先に不安のない人なんて、いないから」こそ、毎日毎日を精一杯生きてゆく。
    タラスさんの言葉で、大切なことを教えて貰ったような気がする。

  • スミスに結婚の話が持ち上がったと思ったら、なんとも悲しい結末に。タラスの今後を想像すると気の毒でならないが、この時代のこの地域の文化では仕方ないことなのかな。恋バナに照れるパリヤが可愛い。パリヤにもとうとう出会いの予感?

  • スミスさんとタラスさんの馴れ初めを再確認。さすがに7年前に発刊された3巻の記憶は霞んでいました。読み返したら、出会いもドラマチックなロマンスですね。それを7年後に再会させるとは!森さんの頭の中では、どんな物語ができているのでしょうね。

  • スミスさんが旅立つ。好奇心の赴くままたどり着いたようにも見えるが、その当時はうっかりするとスパイの疑いがかけられても仕方ないのか。「不安は不安ですけど。どうでしょう。先に不安のない人なんているんでしょうか」旅先で出会った未亡人。その義理の母に見初められて、スミスさん婿入りか?と浮き足立つが。「義母の気持ちは嬉しいですけど私の事は私が決めないと」未亡人・タラスさんの芯の強さと、それとは別にどうにもならない事情とがもどかしい。

  • 結婚は人生を一変させかねない。それが異文化同士となると尚更に。今巻はタラスとスミスが中心となった展開だったがこれが切ないだわ。
    タラスの次々と夫に先立たれ、出会ったスミスとも文化という壁に苛まれるのはいいんだけど、タラスから漂う薄幸美人具合が…目に宿す哀しみが、滲み出る色気が、裂かれてしまう事情が、境遇が、泣けてくる。
    タラスにはねぇ、幸せになってもらにゃ、うちが困るんですよ。だからね、お願いしますよ。ほんと、頼みますよ。これで終わりは辞めて下さいよ。ね。
    あと、食事が旨そう(小並感)あと、パリヤ可愛いry

  • アンカラへと向かったスミスが、旅の途中で5人の夫に先立たれた未亡人タラスと出会う。
    優しくしてくれるタラスの情にほだされるスミスは、決断を迫られるのだが……。文化的な背景、因習、道徳観など、いろいろと想像がつきない物語である。不器用なパリヤが今後どうなるかも気になるところ。

  • スミスターンになるんだ。。
    民族文化的な問題が。

  • -

  • 電子書籍版にて再読。

  • 料理のシーンが美味そうで困る。

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著者プロフィール

家族支援カウンセラー。1950年佐賀県に生まれる。中央大学卒業後、2007年まで東京都内の中学校において、心障学級・通級情緒障害児学級などを受け持ち、熱心な生徒指導で保護者からも信頼を集める。通信制高校副校長を経て、2012年、一般社団法人家族支援メンタルサポート協会を設立、理事長に就任。学びリンク総研所長・家族支援メンタルサポート協会理事長。専門分野は、家族カウンセリング・非行問題・子育て支援・発達障害・不登校問題等多岐にわたり、子どもの不登校から見えてくる家族支援に力を入れている。

「2023年 『家庭にしのびよる“うつ”に負けない! 悩めるママとカウンセラーの家族をみつめる旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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