イスラエル―ユダヤパワーの源泉― (新潮新書) [Kindle]

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  •  とりあえず抜き書きのみ。

    『私がエルサレム在任中の二〇〇六年秋、北朝鮮が最初の核実験を行った。この時、イスラエルのユダヤ人から「日本はいつ北朝鮮を攻撃するのか」としょっちゅう尋ねられ、うんざりしたものだ。
     彼らは、隣国が核兵器で脅しているのに日本が対抗措置を取らないのを理解できないらしい。イスラエルではこの時、核開発を進めるイランへの「先制攻撃は不可避」とする意見が高まっていたから、なおさらだ。...』(p149)

    『「私は北朝鮮のミサイル輸出について警告し、証拠も見せた。だが、日本側は真剣に取り合わない。頭に来て、『北朝鮮に気をつけろ。そのうち日本に弾道ミサイルが飛んでくるぞ』と言ってやった。それが(核実験を行った後の)今頃になって、騒いでいるのだからね」(p153)

    『イスラエル駐在を終え帰国した時、金属探知機をくぐらずにどこにでも行ける日本にほっとした。それもつかの間で、三か月後に渡米して空港に降りた時、再びイスラエルに戻ったような錯覚に陥った。...イスラエルの厳しい危機管理は、揶揄の対象になってきた。しかし、今やそれが世界標準になりつつある。...』(p200)

  • 日本もユダヤ人の危機管理は少しは見習った方がいいかとは思うが、国を追われることのなかった日本人は、こうした危機感を持つ必要もなかったわけで幸運と言えるのであろう。イスラエルの自分たちを守るために周りに嫌われても構わないと言う価値観および手段を選ばないそのやり方は、日本のそれとは対極に位置する。どちらがいいのかは分からない。

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