深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 老いたら一つの場所に落ち着くように心掛けよ。
    いやだ。貧困対策をしておこう。
    好奇心が満たされると老いがやってくる?

  • シルクロード編。旅も中盤に入り慣れてきた感が読める。

  • 旅も後半になり、老いや孤独について考えながら、心が弱くなっていく様子がうかがえる。/私も沢木耕太郎のような観察力と描写力をもって旅をしてみたい。それは何かから逃れる旅だが、その何かとは老いであり、たぶん今回の巻で明確になったと思う。

  • 作者の文章に慣れてきたからか、作者が慣れてきたからか、凄い事件が起きていそうなのにあっさり読めるようになってきてしまった。
    それでも、断食を待ちきれない市民の様子など、生々しく伝わってくる。

  • 何回でも読み返したくなる本

  • 西から来る旅人との交差が印象的な今巻
    アジアの闇(?)の部分を味わっていない西からの旅人との対比が面白い

    すれ違いざまに『Good Luck』とだけ言葉を交わす
    余分な言葉はいらないんだな

    エキサイトさは初期よりは収まってきて、いよいよ後半戦という感じが伝わってくる。

  • 前作のインド・ネパールに続いて、パキスタン、アフガニスタン、イランとシルクロードに沿って進んで行く部分です。本作部分はインドに比べればアクの強さは劣りますが、マレー半島・シンガポール遍同様に人との出会いと別れが印象的な旅のワンシーンとなっています。特に後半はテヘランで友人と落ち合うために乗ったバスが、これまた凄まじい体験をさせられるものではありつつも、またそこでの人々との交流がこの長い旅にまた新たな彩りを加えるものとなっています。さらにはドミトリーや街の時計屋でも取っ付き難そうな人々との交流が印象的です。文中ではコミュニケーション手段は省かれてはいますが、基本的に英語が通じない場合はジェスチャーに頼る他なく、それでも何となく意思の疎通は出来て人間関係が成り立っているわけです。島国に育った僕たちは言葉が通じなければコミュニケーションなど不可能だと思いがちですが、そういった思い込みこそ頭が固く、視野の狭い考え方なのかもしれませんね。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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