五重塔 [Kindle]

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  • 2012年9月14日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 人間同士の対比や、噺を見守ってる印象を受ける小気味良さが良かったです。

  • なんだか講談師みたいな小気味良い文調で楽しい。最初はクレージーなくらい気弱なのっそりが、最後は嵐を目の前にした五重塔に対し自身満々になる。仕事を通して精神の成長が見えてよかった。しかし、嵐の描写は凄いなあ。

  • 新しく建てる五重塔をめぐる二人の棟梁、お寺の上人様、棟梁の妻達、弟子達の遣り取りが、その生き様と性分の対比を通して面白い。幸田露伴の時代の特性なのか、ひとつの文章がとても長い。それでも情景描写、心理描写は、的確で分かり易く表現されている。露伴の文章力か?ただ読み終わってみて、今の私に心に残るものはそれほどなかった。

  • 口語体ではないので最初は読みにくくかんじた。そのうち慣れてきたがこれが口語体で書かれていたらもう少し深く味うことが出来たような気もする。ただ独特のリズム感があり講談で聞いたら情景が目に浮かんでくると思う。ストーリーは大変面白く味わい深い。
    主人公ののっそりより私は親方の源太の方が何倍も好き。もちろん上人がいちばん素晴らしいけど。

  • 「春琴抄」のように繋がり続ける文章、そして美しい文語体。
    この厚みのある文章世界は癖になる。
    いつかきっと再読する予感。

  • 面白かった!
    読み始めは、文語体(?なになになりけり、とか)で読みにくくて
    ありゃりゃ失敗と思ったけど、
    お話の筋が面白くて、
    どうなるのどうなるのと
    やめれなかった。

    最後の方がちょっとあっさりしすぎちゃってたので
    感動の嵐~~~って感じではなかったけど、
    よかった~

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著者プロフィール

1867年(慶応3年)~1947年(昭和22年)。小説家。江戸下谷生まれ。別号に蝸牛庵ほかがある。東京府立第一中学校(現・日比谷高校)、東京英学校(現・青山学院大学)を中途退学。のちに逓信省の電信修義学校を卒業し、電信技手として北海道へ赴任するが、文学に目覚めて帰京、文筆を始める。1889年、「露団々」が山田美妙に評価され、「風流仏」「五重塔」などで小説家としての地位を確立、尾崎紅葉とともに「紅露時代」を築く。漢文学、日本古典に通じ、多くの随筆や史伝、古典研究を残す。京都帝国大学で国文学を講じ、のちに文学博士号を授与される。37年、第一回文化勲章を受章。

「2019年 『珍饌会 露伴の食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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