必要な知識を15分でインプットできる速読術 [Kindle]
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2011年12月11日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (191ページ)
感想・レビュー・書評
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## 戦略コンサルタントが1日に20冊読みアウトプットするための読書術 ##
コンサルタントに必要なことは、早く読むだけでなく、アウトプットをすること。
それには **15分** で、
1. 本を読み
2. 内容を紙1枚(キラーチャート)にまとめ
3. 30秒でプレゼン(または実際の行動に落とし込む)
ことができるようになることが必要。
##### アウトプットを意識することが重要
> 上司から常に「アウトプットしないものはインプットするな」と言われていました
アウトプットの伴わないインプットは、目的が曖昧なため漠然と時間だけ消費してしまう。
また、仕事では成果にならず、実生活でも内容を忘れてしまうなど意味がなくなってしまう。
この本では、15分で1冊の本を読んでアウトプットするための7つの目的に応じた読み方と、実際の書籍を使った例が紹介されています。
##### 7つの目的と読み方
1. 実践するために必要な **行動** を抽出するための
「アクション・リーディング」
2. **問題解決** のためのストーリーをまとめるための
「ソリューション・リーディング」
3. 雑誌などの情報から **企画・発想** するための
「ブレイクスルー・リーディング」
4. 複数のアクションから **原理・原則** を見つけるための
「プリンシプル・リーディング」
5. 書籍で扱うテーマの **本質** とその解を削り出すための
「マスターキー・リーディング」
6. 書籍を師匠として **自分の問への答えを求める**
「バイブル・リーディング」
7. これまでの得た内容から **未来を描き出す**
「ビジョナリー・リーディング」
##### 共通するのはキーワードの関連を見つけ出し、自分の言葉で語ること
読み方は違っても共通するのは以下のこと
1. キーワードを抽出
2. キーワードを関連付け、整理する
3. 整理した内容を自分の言葉で表現する
内容としては上記のとおりで、一般的な読書法ではインプットについて書かれているのに対して、この本ではインプットで得た情報をいかに整理しアウトプットするかに重点をおいて書かれています。
また、実際に「7つの習慣」「人を動かす」「マネジメント」や「バカの壁」「80:20の法則」といった有名な本を用いた読み方の例も書かれているので、実際に自分で読んだ結果と比較して理解を深めるといった使い方もでき、とても実践的でよいと思ったのがこの本を読んだ感想です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
速読の方法が書かれていない速読術の本。
本の表題は「必要な知識を15分でインプットできる」だけれど、この本で述べられているのは「15分で本を読むこと」ではなく、「本をどのように活かしていくか」ということ。
「15分」は「本を読む時間」ではなく、「本の内容を行動に移すためのキーワードを抽出する時間」。目的(アウトプットの種類)によって、本から抽出したキーワードを整理するためのフォーマットを変えるようになっています。
また、キーワードを抽出する際は、本に書かれたそのままではなく「自分の言葉」でまとめるように、とされています。
(確かに、自分の言葉でまとめると、忘れがたく、また、自分の血肉になりやすそうです)
フォーマットを記入していくのはなかなか手間がかかりそうだけど、このやり方で本をまとめることも試してみようかと思いました。 -
キーワードを抽出して、1冊を1枚にまとめる。
単純、スリム、原理原則、80:20の法則、など。