浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) [Kindle]

制作 : 飛田 茂雄 
  • 早川書房
4.33
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (319ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 太平洋戦争後の日本を舞台に、画家として生きている人々の物語を、その一人を主人公として描き出されています。独特の雰囲気の中で、それぞれの画家達の戦争に対する向き合い方があり、人はそれぞれだということを感じさせられます。人間はいろんな人間がいて、その本心は究極的には分からないもの、わからない中で付き合っていくものだということを、切々と教えられるように読ませていただきました。読んでいて、内容がよく理解できずに、面白さもよく分からないまま読み進めていきました。読後に、この本は何だったのかと振り返ることで、いろいろと考えることが出てくるものがありました。背景にあるものが、とても重厚だからだと思います。

  • 登場人物の区別や各場面の理解ができない。我慢して最後まで読んでみたが結局何が書いてあるのか、何の話なのか結局はわからずじまいだった。デビュー作も今作もそれは変わらなかった。そのうちもう一度トライしてみたい。

  • なんとも切ない。
    いろいろと、哀しい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

カズオ・イシグロ
1954年11月8日、長崎県長崎市生まれ。5歳のときに父の仕事の関係で日本を離れて帰化、現在は日系イギリス人としてロンドンに住む(日本語は聴き取ることはある程度可能だが、ほとんど話すことができない)。
ケント大学卒業後、イースト・アングリア大学大学院創作学科に進学。批評家・作家のマルカム・ブラッドリの指導を受ける。
1982年のデビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年『浮世の画家』でウィットブレッド賞、1989年『日の名残り』でブッカー賞を受賞し、これが代表作に挙げられる。映画化もされたもう一つの代表作、2005年『わたしを離さないで』は、Time誌において文学史上のオールタイムベスト100に選ばれ、日本では「キノベス!」1位を受賞。2015年発行の『忘れられた巨人』が最新作。
2017年、ノーベル文学賞を受賞。受賞理由は、「偉大な感情の力をもつ諸小説作において、世界と繋がっているわたしたちの感覚が幻想的なものでしかないという、その奥底を明らかにした」。

カズオ・イシグロの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×