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感想・レビュー・書評
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ABCからポアロへと殺人予告状が届く。
Aの頭文字の土地でAの頭文字を名前に持つ老婦人が殺された。続いてBCと殺人事件は続く。
犯人は異常者なのか?それとも……
最後まで気が抜けないミステリーだった。
アガサ・クリスティは凄いなあ。 -
■ Before(本の選定理由)
アガサ・クリスティ不朽の名作。
タイトルは聞くが、初めて読む。
■ 気づき
ポワロvs犯人という構図がワクワクし、また小気味良く裏切られた。緻密で大胆な名著。
■ Todo
殺人の動機というのは、とても実際的で個人的なことなんだろう。共感は出来ないけれど、そこには犯人なりのロジックがあり、理にかなってる。 -
「ディナーを注文するように犯罪を注文できるとしたら、あなたは何を選びますか」
親愛なる名探偵
さぁ、旅の時間です
貴方を振り回す旅
鉄道案内もお付けします
ぜひ唇を噛んで下さいね
ABC
「血のしたたる殺人――もちろん、添え物をつけて」
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殺人狂からの挑戦状。戦慄するポアロ。奔走するヘイスティングス。予告通りに起きる連続殺人事件。差し込まれる皮肉。浮かび上がる容疑者。シリアスな展開と見事なクライマックス。
1936年の作品ですって?色褪せないにも程があるだろう! -
あまりに有名なため、トリックやら何やらは、読んだことごない人にもすでに広く知られるている作品がある。おそらく、このABC殺人事件もそうした作品の一つ。
ハウダニットとフーダニットが見事に絡み合い、最後のどんでん返しまで飽きさせない。これぞミステリ。数十年ぶりの再読だけど、やはり面白かった。 -
ミステリなんかのパイオニアにはよくあることだが、発表時には画期的ギミックであっても今となると様々な場所で本歌取りを見るから、改めて読むと若干シンプルに感じてしまう部分があった。
それでも、不気味な予告を繰り返す連続殺人犯とポワロの対決はスリリングで面白さは問題無い。
探偵小説というのは探偵のかっこよさもさることながら、次に重要なのは対峙する犯人の男っぷりではないかな何てことも思った。 -
上質なwhy&who done it。
犯人とのイタチごっこから生まれる緊迫感や犯人をプロファイリングしていく過程が面白い。
また無差別殺人によって生まれた被害者遺族たちの悲しみを前景化させるところがうまい。
遺族たちに血縁や事前の人間関係がない故に共有する意思が際立つ。
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ポアロシリーズ11作め。
「どこかで読んだことあるような設定だなぁ」と思って3点をつけようとした。でもよく考えたら、これは90年以上前の作品なのよ。「どこかで読んだことある」と思えるほど多くの作家さんが影響を受けてそれぞれの作品でパロってるってことなのね。 -
キャラクターの造形が現代の作品に比べるとシンプルだなぁと思う。シンプルイズベストということなのかもしれない。先駆者の強み。