ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025> 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025> [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 読み終わった時に改めてタイトルの意味を考えてみると、すごく価値のある本だと感じた。

    時代の流れや、未来のテクノロジーの予測、それによって生活はどう変化していくのかを踏まえた上で、
    働き方について3つのシフトが必要だと述べられていた。
    一つ目は連続ゼネラリスト。これは日本の現状にピンポイントで響く内容。
    2つ目はチームで起こすイノベーション
    この章で語られたポッセというコミュニティの考え方がすごく好きで、現実世界でも意識してみたいと思った。
    3つ目は大消費時代から情熱を傾けられる経験。
    自分はもともと社会人になる時からこちらの思考が強かった。
    でもやっぱりお金は大事であったら嬉しい、年収が高いことがステータスといった、考え方も片隅からは消えなかった。
    この本を読んで、今後の時代として経験を対価として受け取るような働き方も一つのシフトとして頭に入れておきたいと思った。

  • ロンドンビジネススクールの経営組織論の権威、リンダ・グラットンが現代の労働環境に起こる変化と未来の問題を乗り切るには個人ベースでどのような働き方の変化を生じさせる必要があるかを解説している。2012年の作品で2025年の未来を想定しているが想定の半分以上が既に今の労働環境に現れ始めている変化(コロナ禍が加速させたとも考えられる)があり慧眼に感心した。

  • 2012年発刊で「2025年の未来を予想する」という内容だが、2020年の今は途中経過の採点ということになるだろう。多くの指摘が的中している。さらにはコロナ禍で日本の働き方が大きく変わる中、2015年に読むより2020年に読むほうがむしろ納得性が高いのではないか。
    事実、働き方は多様化している。今となってはモバイルワークも当たり前だが、去年までは自分自身、出社しないで働く生活は考えられなかった。若い人は収入よりワークライフバランスを重視し、大量消費でなくエコを重視する、その通り。インターネットとクラウドは2012年に予想する以上に発展した。大会社の傘の下で守られるという意識は日本であっても薄まる一方だ。メンバーシップ型からジョブ型雇用へのシフトも注目されており、ゼネラリストではなくスペシャリストを目指すべきというのも的を射ている。
    当たらなかった予想としては、ネットとSNSが集合知の形成やグローバル化した社会貢献などに大いに活用されるのではなくて、テレビに替わる娯楽(Youtube)・承認欲求(インスタ)・炎上と悪口雑言(Twitter)に向かったことか。グラットン氏が期待したほど人間は賢明ではなかった。あと、細かいところだが貧富の差が拡大し身につけるものやブランドで差がつくというのは、前半は当たっていても後半は、皆ユニクロを着ているので違うだろう。
    2025年まであと5年、変化は続く。

  • 途中まではおもしろかった

  • ○働き方の未来を的確に予測し、精神的な幸福と経済的な豊かさを得られる働き方を見つけることは、将来の自分と大切な人たちにあなたが贈れる素晴らしいプレゼントだ。
    ○仕事のやり方に革命的変化が起きるとき、その中核には必ずエネルギーの変化がある。
    ○過去の延長線上に未来を思い描くことが不可能になった
    ○五つの要因とは、テクノロジーの進化、グローバル化の進展、人口構成の変化と長寿化、社会の変化、そしてエネルギー・環境問題の深刻化である。
    ○第一に、ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきだ。専門技能の連続的習得必要となる。
    第二に、職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問い直すべきである。
    第三に、どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきだ。
    ○基本的なトレンドを知り、その変化が日々の仕事をどう変えるのかを予測することだ。  ○テクノロジーが飛躍的に発展する。比較的安価な携帯端末で、ますます複雑なテクノロジーを活用できるようになる。世界の五〇億人がインターネットで結ばれる。地球上のいたるところで「クラウド」を利用できるようになる。
    ○生産性が向上し続ける。
    ○重要になるのは、テクノロジーより、企業文化、協力関係、チームワークといった組織における資産
    ○ソーシャルな参加が活発になる。
    ○社外のアイデアや活動を取り込んだオープンイノベーションが盛んになる。
    ○知識のデジタル化が進む。
    ○メガ企業とミニ起業家が台頭する。
    ○バーチャル空間で働き、「アバター」を利用することが当たり前になる。
    ○人工知能アシスタントが普及する。
    ○テクノロジーが人間の労働者に取って代わる。
    ○高齢者のケアの現場
    ○独占や寡占、政府の規制
    ○特筆すべき要素を八つ
     二四時間・週七日休まないグローバルな世界が出現した
     新興国が台頭した
     中国とインドの経済が目覚ましく成長した
     倹約型イノベーションの道が開けた
     新たな人材輩出大国が登場しつつある
     世界中で都市化が進行する 。2008年以降、世界の総人口のうちで都市に住む人の数がそれ以外の地域に住む人の数を上回っている。
     バブルの形成と崩壊が繰り返される
     世界のさまざまな地域に貧困層が出現する
    ○グローバルな市場で求められる高度な専門技能をもたず、高齢化が進む都市住民向けサービスのニーズにこたえる技能と意思もない人たちが、グローバルな下層階級になる。
    ○働き方の未来について根拠ある予測をおこなうためには、人口構成の変化に関するデータを押さえることが不可欠だ。具体的には、世代、出生率、平均寿命の三要素の影響が見落とせない。

    世代マーカー
    高齢者になったベビーブーム世代のかなりの割合が職に就けず、グローバルな貧困層に仲間入りするおそれがある。
    ○社会の変化の要因に関しては、次の七つの現象が大きな意味をもつ
    1. 自分を見つめ直す人が増える
    2. 女性の力が強くなる
    3. バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
    4. 大企業や政府に対する不信感が強まる
    5. 幸福感が弱まる
    6. 意外なことに、ある人の生活水準が一定レベル以上に達すると、それ以上に生活水準が向上すればするほど、概して幸福感が弱まっていく傾向がある。
    7. 余暇時間が増える

    思考の余剰
    ○あまりに多忙な日々を送るようになると、一つのものごとに集中して取り組むことが難しくなり、じっくり観察して学習する能力がそこなわれ、専門技能を磨きにくくなる
    ○高いレベルの専門技能を身につけることが成功するための必須条件
    おおむね、10000時間を費やせるかどうかが試金石
    ○観察と学習の機会が失われる
    高度な専門技能を身につけることは、未来に幸せを手にするために避けて通れない〈第一のシフト〉の核をなす要素だ。
    ○気まぐれと遊びの要素が排除される
    ○報告書の作成、プレゼンの準備、リーダーシップの発揮……いずれも長い時間を費やさなければ、高度な技能は身につかない。
    ○重要なのは、自分の前にある選択肢をよく理解し、それぞれの選択肢がもたらす結果を深く考える
    〈第一のシフト〉で目指すのは、専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くこと。
    〈第二のシフト〉は、せわしなく時間に追われる生活を脱却しても必ずしも孤独を味わうわけではない
    ○あらゆることを自分でやろうとしすぎる
    ○消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的になにかを生み出す人生に転換する
    ○ものごとを深く考えて自分の働き方を選ぶことが不可欠だ。
    ○最も大きな業績を成し遂げた人たちでもなかった。幸福感の高さと最も強い関連性が一貫して認められた要素は、親しい友達がどの程度いるのかという
    ○寂しさを感じている人は概して健康状態が悪く、しかも孤独の弊害は急速に周囲の人たちに伝染する
    ○働き方の未来を理解するためには、今後、家庭生活と家族関係にどのような変化が訪れるかを把握する必要がある。
    ○多くの先進国では、人口の七五%以上が都市で生活している。
    ○X世代は、不透明な時代を生きてきた影響で終身雇用への期待が小さい世代であると同時に、両親の離婚を経験する人の割合が増えはじめた世代でもある。

    大企業や政府に対する不信感
    ○もっと行動志向の感情で、たいていは未来に対する期待に基礎を置いている。
    ○コミュニティや社会で信頼が担う役割はきわめて大きい。信頼は、仕事上の人間関係の潤滑油なのだ。
    ○私たちが信頼する企業とは、重要な情報を隠すより開示する企業、どのような利害関係をもっているかを明らかにする企業、そして、みずからの行動に責任を負おうとする企業だ。

    ポッセ(同じ志をもつ仲間)。 ビッグアイデア・クラウド(大きなアイデアの源となる群衆)。
    ○第三は、「自己再生のコミュニティ」。
    ○なにを買い、なにを身につけたり使ったりするかによって、その人の社会階層が判断される面が大きい。物質主義的傾向が強い世界では、所有物がその人の成功の度合いを判断する物差しになるのだ。
    ○高度な専門技能を必要としない単純労働に就いていた人たちは、ロボットや賃金の安い国の労働者に職をどんどん奪われていく。
    ○消費者と企業、政府が財布のヒモを締める傾向は、向こう数十年にわたり、多くの先進国の経済を特徴づける要素になるだろう。
    ○未来に価値をもつ専門技能と能力を見極めて、それを身につけ、しかも、新たに価値をもちはじめた専門分野に次々と「脱皮」していく心構えをもつことだ。

    コ・クリエーション(協創)
    ○1990年当時、企業はおおむねX理論に従って行動していた。
    ○与えられる社用車の車種、個人用オフィスの広さ、専属秘書の権限の大きさによって、社内での地位をはっきり思い知らされた。
    ○この世代が仕事でとりわけ重きを置く要素は、学習と成長の機会を得られること
    ○ベビーブーム世代の上司が過剰に管理したがる一方で、十分なコーチングをしてくれない

    エコシステム(生態系)
    ○2010年に生まれた健康な子どもの多くは、100歳以上生きる
    ○たえず専門技能に磨きをかけるのと並行して、ほかの人たちと連携してイノベーションを推し進める能力を身につける
    ○未来の職業生活に向けて準備するのは、刺激に満ちた経験だ。
    ○明るい未来を切り開くためには、これまでの固定観念、知識、技能、行動パターン、習慣などを根本から〈シフト〉する必要がある
    ○仕事の世界で必要な三種類の資本
    第一の資本は、知的資本、要するに知識と知的思考力のこと
    いくつかの専門技能を連続的に習得していかなくてはならない。
    第二の資本は、人間関係資本、要するに人的ネットワークの強さと幅広さのこと
    私たちは、専門知識と技能を磨いてほかの人たちとの差別化を図る一方で、高度な専門知識と技能をもつ人たちと一緒に価値を生み出していかなくてはならない。
    第三の資本は、情緒的資本、要するに自分自身について理解し、自分のおこなう選択について深く考える能力、そしてそれに加えて、勇気ある行動を取るために欠かせない強靭な精神をはぐくむ能力のこと
    具体的には、第一に、さまざまな専門技能を次々と身につけることを意識して行動し、第二に、いろいろなタイプの興味深い人たちとつながり合うために、善良に、そして精力的に振る舞い、第三に、所得と消費に重きを置くのではなく、情熱をいだける有意義な経験をしたいという思いに沿った働き方を選択する必要がある。
    ○未来の世界でニーズが高まりそうなジャンルと職種を選び、浅い知識や技能ではなく、高度な専門知識と技能を身につける。
    ○自分の能力を取引相手に納得させる材料を確立する。
    ○一社限定の知識や人脈と広く浅い技能をもっていても、大した役に立たない。

    連続スペシャリスト
    ○第一は、その技能が価値を生み出すことが広く理解されていること。第二は、その技能の持ち主が少なく、技能に対する需要が供給を上回っていること。第三は、その技能がほかの人に模倣されにくく、機械によっても代用されにくく、その技能や能力の持ち主が少なく、そのことが一般に理解されていなくてはならない。
    ○高齢化などにより、その職に就いている人が減ったり、その技能に対する需要が高まったりするとき、技能や能力が高い価値をもつためには、ほかの人にまねされにくいものである必要がある。
    ○高度な表計算ソフトを導入すれば、会社の総務・経理部門を大幅に縮小することも可能になった。
    ○とくに重要性を増す専門技能としては、生命科学・健康関連、再生可能エネルギー関連、創造性・イノベーション関連、コーチング・ケア関連の四つ
    ○日本では、神戸と大阪に集積地が形成されるだろう。
    ○未来の世界では、専門技能を生かすうえで、その人がどこに住んでいるかは大きな意味をもたなくなる。
    創造性とイノベーションがこれまで以上に求められるようになる。

    経験に大きな価値
    ○コーチングやケアなどの分野の専門技能の価値がますます高まる、こうしたケア・コーチング関連の職は、どういう場所に生まれるのか。
    ○未来が予測どおりになる保証がないことを考えれば、自分が好きなこと、そして、情熱をいだけることを職業に選ぶのが賢明だ。ましてや70歳代になっても働き続けるとすれば、本当に楽しめる職業を探したほうがいい。
    ○広く浅い知識と技能の価値は、今後ますます小さくなっていくだろう。

    反復練習の効用
    ○第一は、リチャード・フロリダの指摘とも重なるが、高度な専門知識と技能を身につけるうえで「場所」がいっそう重要になる可能性が高いという点だ。
    第二は、テクノロジーが進化して、学習に要する時間が短くなったとはいえ、高度な専門技能を身につけるためには、やはりかなりの時間をつぎ込む必要があるという点だ。
    第三は、同様の技能をもつほかの人たちから自分を差別化する必要があるという点だ。
    ○未来の世界では、単なる模倣にとどまらない高度な専門技能を身につけたければ、遊びと創造性がこれまで以上に重要になる。
    ○自分のやっていることに胸躍らせ、学習と訓練につきものの苦労を楽しみ、手ごわい課題に挑むことにやりがいを感じてはじめて、私たちは本当に高度な専門技能を習得できる。
    一つは、特定の専門分野の枠を超えた幅広い人的ネットワークを築き、そのなかで複数の専門技能を組み合わせるという方法。
    もう一つは、自分自身で複数の専門技能を身につけるという方法。
    第一は、新しいチャンスが目の前に現れたとき、未知の世界にいきなり飛び込むのではなく、新しい世界を理解するために実験をすること。
    第二は、自分と違うタイプの大勢の人たちと接点をもち、多様性のある人的ネットワーク(ビッグアイデア・クラウド)を築くこと。
    第三は、はじめのうちは本業をやめず、副業という形で新しい分野に乗り出すこと。

    シグネチャー(署名)
    ○「見えない存在」にならずにすむことこそ、大きな企業に勤める最大の利点と言ってもいい
    組織階層が簡素になる結果、役職や肩書きの数が減る。
    一つ目は、たとえて言えば、自分の仕事に自分の刻印を押すなり、署名を書き込むなりすること。
    二つ目は、弁護士や医師のような専門職にならって、ギルド(同業者組合)やそれに類する組織をつくる
    三つ目は、活力を失わず、精力的に仕事に打ち込み続けるために、さまざまな要素を取り込んでキャリアのモザイクを描き、いわば教会のカリヨン・ツリー(組み鐘のタワー)型のキャリアを実践すること。
    ○まずは質の高い仕事をし、そのうえで自分の資質を世界に向けてアピールする必要がある
    ○学校を卒業しても学習は終わらない。生涯にわたり学習と自己研鑽を重ね、たえず成長を続け、エネルギーを自分に注入し続けなくてはならない。
    ○働き方の未来を考えるとき、はっきり認識すべきなのは、これまでのキャリアの常識が通用しなくなるということだ。
    ○ポッセ(同じ志をもつ仲間)
    *ポッセは比較的少人数のグループで、声をかければすぐ力になってくれる面々の集まりでなくてはならない。
    *ポッセのメンバーは以前一緒に活動したことがあり、あなたのことを信頼している人たちでなくてはならない。
    *充実したポッセを築きたければ、ほかの人と協力する技能に磨きをかけなくてはならない。
    *ビッグアイデア・クラウドは、自分の人的ネットワークの外縁部にいる人たちで構成されなくてはならない。
    *ビッグアイデア・クラウドは、メンバーの数が多いほうがいい。
    ○重要なのは、自分で選択して、そういう人間関係を築く
    ○一つは、お互いに役に立てる可能性があるメンバーの集まりである
    ○自分の関心テーマを公の場で表明することが大切
    ○ポッセのメンバーを引きつけるには、まず自分が積極的に「発信」しなくてはならない。
    ○バーチャルな世界でコミュニケーションを取る技能
    ○直接顔を見て話す機会も設けたほうがいい。電子メールを送っておけば必ず目を通してもらえると、当てにしてはいけない。
    ○転職を成功させるために重要なのは、いろいろなタイプの人を知っていて、いろいろなタイプの情報を得ることだ。
    第一は、普段あまり行かない道を歩くこと。
    第二は、人との付き合いの面でカメレオン人間になること。
    第三は、「プッシュ(=押す)」ばかりでなく、「プル(=引き寄せる)」を心がけること。
    おもしろくて知的興奮を与えてくれる人と思われること、そして、自分にアプローチする方法をほかの人たちにわかりやすく示すことだろう。
    ○友情が花開くためには、関心と経験を共有している必要があると、キケロは言いたいの
    ○高度な専門技能を身につけるために時間とエネルギーをつぎ込む覚悟が不可欠だ。
    ○エネルギーと心の平静、活力と情熱が必要
    ○あるものを得る数や量が増えれば増えるほど、それに価値を感じなくなる
    ○物質主義的志向の強い人は、概して、そうでない人より長い時間テレビを見て過ごす傾向がある。一方、物質主義的志向の弱い人は、社交をしたり、将来の計画を立てたりすることに時間を費やす場合が多い
    ○職場の内外で仲間や友達を大切にすることも社会で評価されづらい。
    ○主体的な選択をおこなうためには、これまでより深く内省し、自分の選択がもたらす結果を受け入れる覚悟が必要だ。
    ○仲間たちがどういう未来をつくり出すかは、どの会社に勤めているかより、一人ひとりがどういう希望やニーズ、能力をもっているかで決まる
    ○仲間たちの仕事のモチベーションを高めるうえで大きな役割を果たすのがお金と消費ではなく、充実した経験になる
    ○どういう経験を生み出すかによって、職業生活の価値が評価されるようになる
    ○ぬるま湯に浸かったままでよしとせず、リスクを背負い、勇気をもって行動する
    ○信頼でき、好意的に接してくれる少人数の親しい友人たちとバーチャル空間ではなく現実の世界で一緒に過ごし、温かく気長に付き合う

    自分が上達できそうな専門技能や能力
    ○消費者と優れた働き手は、なんらかの面で革新的な商品やサービスのもとに、そして、それを提供している企業のもとに集まります。
    ○透明性が高まる未来の世界で社員の意識を高めるために重要なのは、なんと言っても経営者の行動
    ○現在の年金制度を見直し、老後の蓄えのあり方についてもっと注意を払う
    ○人々が高齢になっても働きたいと考える理由はおおむね 5 つある。収入を得たい、精神的な刺激を受け続けたい、肉体の健康を保ちたい、ほかの人たちとのつながりをなくしたくない、そして、自分の時間を使って意義あることをしたい、
    ○偉大な文明は、繁栄の基盤となる特質をそれぞれ確立していくが、その特質がもつ潜在的可能性をすべて消費し尽くすと、繁栄は終わる。イノベーションや実験をおこなわずに同じことをひたすら繰り返すようになったとき、文明に死が訪れる。

  • 6年前に2025年を想定して書いた本だが、得るものは多かった。著者が予想していることは現実となって動いていることもあった。自分の周辺には、この大きな変革の時代に気づき行動している方もいれば、気づかず(きづかないふり?)に行動していない方が多くいると感じている。自分は、何となく気づき行動しているが、この本を読んだことで行動を加速するべきと思った。
    自分の行動に自信と責任をもって行こうとつくづく思った。

  • 2018年1冊目

    面白い本だった!!
    たしかに今後の働きかたは、日本を始め世界で、変わっていくだろうし自身も自身の働き方の方向性を常に考えていかなければと感じた。

    また、具体的なストーリーになっていたのが読みやすかったが、その反面少し 本分厚くなりすきた気もする。読むのに時間がかかった。笑

    <本文要約、意訳>
    2025には其々の働き方はガラリと変わる。

    ■背景
    - 平均寿命の長寿化
    - テクノロジーの発展(自動化、リモートワーク、、、)
    - 環境問題とエネルギーの変化
    - 社会の変化(家族の構造変化,女性、企業の変化)
    - グローバリゼーション

    ■結果もたらされる働き方の変化
    <1. bad case>
    - 細切れの時間にいつも追われ続ける未来
    - 孤独にさいなまれる未来
    - 繁栄から締め出され、貧困になる

    <2. good case>
    - (リモートも含め)みんなで大きな仕事を成し遂げる コ・クリエーションの未来
    - 社会貢献や家庭などとバランスを取りながら、積極的に社会と関わる未来
    - 創造的なミニ起業家が活躍する未来(彼らが築くエコシステム)

    ■よりよく働く(good caseになる)ために必要な3つのシフト
    1. ゼネラリストから連続スペシャリストに
    2. 孤独な競争から強力して起こすイノベーションへ
    3. 大量消費から、情熱を傾けられる経験へ


    <個人的に面白かったポイント抜粋>
    - 歴史的に見ても、働き方が大きく変化するのは、エネルギーの変化が肝だったという事実
    - 産業革命なども、実際その時代を過ごしていた人には緩やかにヒトヒトと変化していっていたこと(気づかない人は気づかない。)
    - 社会起業家という生き方
    - 孤独にさいなまれる人が増える未来だということ

    <感想>
    3つのシフトの中でも、まずは1のシフトを頑張らねばと思った。
    あと、2の共同体を築くというのが、自身は一番弱い気がした。
    逆に、最後の経験に重きをおくっていうのは 結構できてる気がする。
    (ただ、お金も足りないは足りない。www おっと、まずい。自制自制www)

  • 日本で動いてる時間を短縮する働き方改革ではなく、1人との差別化をはかる自分磨き 2人的ネットワークの強化 3仕事だけでなく家庭や趣味などを価値観に置く
    みたいなことをやってくべしと書いてあったかな

  • グローバル化やIT化が進む世界で、働き方をどうシフトしていくべきかを描いた本。
    彼女のいう3つのシフトは、要すれば、
    ・専門性を複数磨くこと
    ・様々な人とつながりをもって働くこと
    ・金銭ややりがいなど、自分が人生で重きを置さくことを考えて働き方を選択すること
    というところか。(あくまで個人の解釈です。)

    誰々のケース、として未来の働き方シミュレーションを入れているので、飽きることなく読めました。

著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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