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感想・レビュー・書評
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あーーー、やっぱり横溝正史の本って好きだなぁ。
何十年も前の話で、ストーリーの設定の昭和初期なのに、まだまだ読める。
この妖しさにミステリーが上手く調和してて面白い。
この本は、3編の話から成ってて、どれも面白かった。
オペラを軸にした『蝶々殺人事件』は、最後まで犯人分からなかったし、『蜘蛛と百合』はちょっと背筋がぞぉーっとして怪しさ妖しさ漂いまくり。『薔薇と鬱金香』は一番簡単な内容になってるけど上手くまとまってた。
読みやすかった。
『蝶々殺人事件』はトリックが上手く書かれてたけど、私はは『蜘蛛と百合』が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Kindle版で読みました。
こちら、オールタイムのミステリベストではかなり上位に来ることの多い作品なのですが未読でした。
とともに、横溝正史氏に、このような、鮎川哲也氏を彷彿とさせるような佳作があることを知らずにいました。横溝氏の有名作にあるような「おどろおどろしさ」や「複雑な家系」の類はまったく無く、純粋に論理的な謎解きを目指した作品。坂口安吾氏が絶賛したとか。 -
あるいは金田一作品以上の出来かと。単純にミステリとして秀逸。さらに夫人の魅力的なことといったら。
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表題作は作品構成のトリックが見事。同時収録の短編『蜘蛛と百合』の印象が強烈。
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初めての由利先生シリーズ。
蝶々殺人事件も面白かったけど、蜘蛛と百合の方が好きだった。