蝶々殺人事件 「由利先生」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • あーーー、やっぱり横溝正史の本って好きだなぁ。
    何十年も前の話で、ストーリーの設定の昭和初期なのに、まだまだ読める。
    この妖しさにミステリーが上手く調和してて面白い。

    この本は、3編の話から成ってて、どれも面白かった。
    オペラを軸にした『蝶々殺人事件』は、最後まで犯人分からなかったし、『蜘蛛と百合』はちょっと背筋がぞぉーっとして怪しさ妖しさ漂いまくり。『薔薇と鬱金香』は一番簡単な内容になってるけど上手くまとまってた。
    読みやすかった。
    『蝶々殺人事件』はトリックが上手く書かれてたけど、私はは『蜘蛛と百合』が好き。

  • Kindle版で読みました。
    こちら、オールタイムのミステリベストではかなり上位に来ることの多い作品なのですが未読でした。
    とともに、横溝正史氏に、このような、鮎川哲也氏を彷彿とさせるような佳作があることを知らずにいました。横溝氏の有名作にあるような「おどろおどろしさ」や「複雑な家系」の類はまったく無く、純粋に論理的な謎解きを目指した作品。坂口安吾氏が絶賛したとか。

  • あるいは金田一作品以上の出来かと。単純にミステリとして秀逸。さらに夫人の魅力的なことといったら。

  • 表題作は作品構成のトリックが見事。同時収録の短編『蜘蛛と百合』の印象が強烈。

  • 初めての由利先生シリーズ。
    蝶々殺人事件も面白かったけど、蜘蛛と百合の方が好きだった。

  • 『蝶々殺人事件』 
    由利麟太郎&三津木俊助シリーズ

     三津木俊助がある手記をもとにして書いた小説。コントラバスのケースから現れた女優の死体。音符の暗号。かつて起こった殺人事件。歌手・藤本の死の真相。第2の殺人事件。土屋の助手・風間の死。

    『『蜘蛛と百合』
    由利麟太郎シリーズ

    殺害された三津木の友人・瓜生の殺害事件。三津木が目撃した謎の男。事件の捜査の為、君島百合枝に近づく三津木。百合枝の恋人を殺害し消えた蜘蛛三。捜査に協力していた瓜生の恋人・伊馬の射殺事件。百合枝に恋する三津木。百合枝の家の地下室に隠された秘密。

    『薔薇と鬱金香』
    由利麟太郎シリーズ

    マダム・チューリップと呼ばれる畔柳弓子。彼女の元夫・畔柳を殺害したと疑われた薔薇郎。逮捕時に彼の漏らした言葉「アヴェマリア」の秘密。畔柳事件の時計に隠された秘密。弓子の夫・磯貝の謎。

    2009年1月11日初読

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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