金田一耕助ファイル9 女王蜂 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 映画は見ていましたが、原作は未読でした。

    読みながら映画のシーンが甦ってきました。意外とおどろおどろしい雰囲気はなく、本格推理小説といった趣き。犯人忘れてましたので、最後まで楽しく読めました。

  • いつもの村や島の中だけで事件が発生し解決するのではなく、舞台が結構移り変わるのでテンポ良く読めた。犯人や密室トリックは凡庸で意外性は無いが、「蝙蝠」の謎と解釈がこの作品の最大にして最高のトリック。

  • 人を狂わすかぁ。
    愛と嫉妬の惨劇。

  • 一言で言えば「星の巡り合わせがあまりにも最悪だったボーイミーツガール」の話。
    そもそも琴絵がブチャイクだったら、日下部青年はスルーだったろうし
    だいたい日下部青年がいいとこの坊ちゃんでなければ、この小説は最初の10ページで終わっていた。
    智子と多門くんも、実はある意味まったく同じ境遇なのだけれど
    人が変わると、こうもハッピーエンドになれるんだよなぁ…

    時代と世間に翻弄された人達の、約20年に及ぶ運命を偲びつつ、
    次世代へ希望を託すラストがまた良い。

著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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