金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 旅の疲れを癒す金田一耕助に聴こえるフルートの音色。「悪魔が来りて笛を吹く」の事件は悔いが残った感じているようだ。その他「女王蜂」の事件の話もチラリと出てくる。

    元々短編だった作品を昭和50年に長編として執筆されたとのこと。金田一物は大げさなくらいおどろおどろしく、グロい作品の方が読んでいて楽しいが、この作品はそのあたり軽い。

    過去の凄惨の事件、からくりがある屋敷、屋敷から繋がる洞窟、移り気の美貌の婦人、ハーフの美青年など要素が多い。

    各自の取り調べと洞窟内の捜索にかなりのページを割いているのにちょっと疲れてしまった。

    入浴剤バス・クリニックに説明が必要なので、当時はまだ珍しかったのだろうか?

    自分が読むにはちょっとダレてしまったが、別の旧作が読みたくなった。

  • 陰惨な事件は起こるんだけど、作品全体がなんとなくユーモラスで軽めのノリ。
    この作品にしか登場しない老刑事がいい味。

  • 電子書籍版がリリースされ、杉本一文画伯の表紙が採用されているので、
    登録乗り換えにつき記事編集。
    「迷路荘」と渾名される、からくり屋敷で殺人事件。
    金田一モノにしてはスッキリ、クリアな印象。
    ドラマ化されていたとは知らなかった。
    観てみたい。

    • mkt99さん
      テレビドラマとしては知る限り、古谷一行版と上川隆也版があって両方観ましたが、最初に接したのが原作の方だったためか、一番どきどきしました!(^...
      テレビドラマとしては知る限り、古谷一行版と上川隆也版があって両方観ましたが、最初に接したのが原作の方だったためか、一番どきどきしました!(^o^)
      2013/04/16
    • 深川夏眠さん
      うう、観たいです……(´・ω・`)
      うう、観たいです……(´・ω・`)
      2013/04/16
  • 金田一探偵、手痛い目にあった『犬神家の一族』の翌昭和25年の話で、彼の成長が分かります。富豪一族の館モノで、舞台は富士、明治の元老である古舘種人伯爵が建てた「名琅荘」です。電報で呼び出された探偵が到着してみると、孫の辰人元伯爵が殺されます。抜け穴や洞穴といったカラクリいっぱいの別名「迷路荘」で起きる惨劇。これは20年前に起きた、父一人伯爵が惨殺された事件と関係があるのか。誰もが怪しい思惑持ちの中で、零落した元華族と戦後勃興した成金が一族と成って起きた悲劇です。ラストが良いです、おすすめです。(1956年)

  • 第一の殺人は分かるけど第二、第三は納得出来ない。犯人のキャラがよくわからない。

  • 読まないとな、www

  • 「横溝正史&金田一耕助シリーズDVDコレクション」の発売に合わせて対象作品を再読しています。
    前に読んだのが5年ぐらい前なので、「えっ、こんなトリックだったけ?」の一言。

  • 角川のKindleセールで購入。未読だった金田一モノ。

    この作品には、横溝正史得意のおどろおどろしさがあまり感じられず、残念。おどろおどろしいどころか、筆が乗りすぎたのか軽いタッチが随所に見られるんだよね。あのおどろおどろしさこそが横溝作品の真骨頂だと思っているワタシとしては、「・・・残念」という他はないのだけど。

    文中にはやたら「この恐ろしい事件が」とか「この忌まわしい事件が」などというような描写があるんだけど、ちっともそんな印象はなかったです。軽くさらっと読むには良いかも。

  • 2015年1月23日読了。

  • 金田一シリーズの1つ。この前に、原型となった短編があり、それから中篇へと改訂され、最終的に長編作品にと、計3回書き直されている。内容は、随所に様々な仕掛けが施された屋敷を舞台に、殺人事件が発生するというもの。その中で暗躍する怪人物の出現や各場面の描写など、丁寧に書かれている。『犬神家の一族』や『獄門島』に比べて、そんなに目立たない本作だが、ぜひ、手にとって、損はない作品である。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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