鴨川ホルモー 「鴨川ホルモー」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ラジオで鴨川ホルモーの舞台をするらしく、とても面白いそうなので、興味本位で読んでみました。
    僕も京都で大学時代を過ごしていたので、地名や雰囲気がありありと浮かんできてとても楽しく読めました。

  • 「人生で一番楽しかった時期はいつか」と聞かれて、今日だとか、明日だとか答えるほどポジティブではないので、京都で過ごした学生時代は僕の人生で間違いなく一番楽しかった時期だ。あの古都では、僕も安倍と同じように失恋をして、恋をして、僕にとってのホルモーに打ち込んだ。そんな時代に引き戻されたかのように、一気読みしてしまった。『ホルモー六景』も読む。

    個人的には、理系女子の楠木ふみが愛しくてならない。祇園の街を Abbey Road に見立てた表紙イラストも素敵だ。

  • 謎の競技、ホルモーに挑む大学生の話。もうめちゃくちゃ面白い、何やねんホルモーめちゃくちゃ興味湧く。ホルモー自体面白いんやけど、大学生達の関係性やサークルのゴタゴタとか自分の大学時代も思い出して懐かしくなった。ホルモーの戦いもっと見たい!

  • 面白かった。
    見えない鬼たちを自在に使って戦う姿が面白い。
    これも青春だよね。

  • 京都在住、京都の大学出身者、京都が好きな人たちには特におすすめしたい本。
    謎のサークルから始まる小説。
    恋愛要素もあるストーリー仕立てで、物語が進むにつれてホルモーの結果だけでなく
    恋の行方も気になり最後まで夢中になって読みました。
    小説内に出てくる名所や場所に行きたいと思う同時に、懐かしい景色を思い浮かべながら読むのもとても楽しかったです、

  • ・「東の青竜、南の朱雀、西の白虎、北の玄武」p.58
    玉乃光
    ・さて、ここで思い出してもらいたいのが、スガ氏の格好である。p.108
    ・「始めッ」p.132
    ・あの日、あのとき、あの場所で、こうしておけばよかった、ああしておけばよかった、という後悔の順列組合せは、それこそとめどなく心に湧き上がる。p.162
    ・俺はこれまで、ひたすら自分のためだけにホルモーをやってきた。早良京子とのこと然り。芦屋とのこと然り。個人的な理由のため、ただの人数合わせに仲間を利用し、口だけは感謝の意を示しながら、その実、まるで彼らの力を信用していなかったのだ。雨は礫となって、憎しみをこめて俺の頬を叩いた。
    勝ちたい------奮えるような気持ちで思った。
    もちろん、我々にはどうしても勝たなくてはいけない理由がある。だが、そんなものは、もうどうでもよかった。それよりも、もっと大切なもののために戦いたかった。自分のためではなく、高村のために、三好兄弟のために、そして何よりも楠木ふみのために勝ちたい------と思った。
    空に拳を突き出した。轟く雷鳴に、渾身の力で吠え上げた。p.252

  • 導入に一番惹かれたので、敢えて"ホルモー"の説明は省く。ぜひ事前情報なしにお楽しみいただきたい。

    4つのサークルが、普通の人には見えない"鬼"を使役して競い合う青春(?)モノ。
    表紙とタイトルからは想像がつかないあらすじだが、話の大筋は王道。どうしても先が見えてしまうので、クライマックスまでの道中を楽しめるかが鍵となる。
    自分はその道中が楽しめなかったので★2.5。

    映像ならもっと笑えただろうと思う。いや既に映像化されてるんだが。
    京都に馴染みがないことと、例の歌を知らないことも相まって、脳裏にはニコ動のコメントのように文章が流れていくだけで終わった。

  • 凡ちゃんが可愛すぎる
    友達がちょんまげ
    スガ氏の飄々とした感じが割と好き

  • 万城目さん直木賞なので。
    多分当時読んだと思うけど、読んだ。
    あの頃っぽい、でくくると悪いけど面倒くさい設定ときれいな雰囲気の締めは読んだ気がする。


    2006年くらいなので、贅沢にも、面白そうだけど読まない、という選択肢したかも。

  • 3作目の万城目学作品。
    そういえばかのこちゃんとマドレーヌ夫人も万城目だった。。。
    この作者は相変わらずよく分からない異能力物が好きなんだなぁと思わされた。だけども、しゅららぼんよりはずっと面白かった。
    アニメやゲームは異能力のルーツとかを丁寧に説明するが、小説に限ってはそれほど細かく説明がなされるのは少ないようだ。小説の中では、異能が翻弄させる側であって、全てを手繰り寄せて自由に操る事は出来ないようになっている。
    作中の鬼が人のような影を襲う描写と、その恐ろしさが物語っていた。
    ただ、趣向としては、この理不尽な既存圧力をはねのける爽快感を感じたかった。
    主人公の言葉使いを京都ぽい理知的な言葉流れで、後半になるにつれて病みつきになるくらい気持ちよかった。
    痛快学生浪漫譚としては、四畳半のアレよりよかったわ。
    主人公の悩みとその苦い塊を克服して、芦屋を許したあとの殴られた借りを返すと決意するところはかっこよかった。

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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