- Amazon.co.jp ・電子書籍 (390ページ)
感想・レビュー・書評
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とてもおもろしろく、感動できる話だったので読みやすかったです。ヤスさんと旭という二人の親子が主人公の物語において、どこかしら何かが不足していて、(例えば、ヤスさんには妻の美佐子さんの死によって愛妻を亡くし、旭は母である美佐子さんの死によって母という存在が不足したりするなど…)不器用なヤスさんは旭への幸せをひたむきに願ったりするなどの愛によって途方に暮れたりし、たえ子さん照雲おじさん、そして幸恵おばさんなどに育てられ成長していった旭の物語もあります。昭和、そして平成を超えて令和になっても変わることのない情を描いた作品です。(令和というところは、映画の内容も含まれているかもしれませんが…)
映画も見ましたが、どちらかというと本の方が情景や描写が繊細に表現されていたので、本の方が僕は好きで、お勧めします。
まだ読んでない方も読んでみてください❗️-
書き忘れたので追加で書いておくと、3代(途中でヤスさんの父も出てくるので詳しくは四代)にわたる話です。書き忘れたので追加で書いておくと、3代(途中でヤスさんの父も出てくるので詳しくは四代)にわたる話です。2022/04/16
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ヤスさんが子育てに葛藤する姿、息子のアキラに対する不器用でまっすぐな想いに何度も泣きました。ヤスさんとアキラを支えてくれてる周りの人たちも愛があってよかったです。
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昭和初期、言葉遣いも乱暴ですぐ手がでるヤスさんが、結婚3年目にしてついに子どもができ、急に真面目一変になったところから話が始まる。
奥さんのことも大好きで大切で、でも照れ屋だから素直に言葉にはできないヤスさん。しかしそれもわかってくれてる奥さんも、ヤスさんへの愛にあふれていて、序盤は特に幸せすぎて涙が出てしまった。
生まれてきたアキラが、トンビが鷹を産んだと言われるほど優しい子に育ち、でも反抗期もばっちりあり、不器用なヤスさんとすれ違っているのはもどかしかった。
ヤスさんとアキラの周りの人たちも、アキラを自分の子どもや孫のように可愛がってくれて、ヤスさんも支えてくれて、終始愛に溢れた1冊だった。
久しぶりにめちゃくちゃ泣いてしまう本だったから、職場の昼休みに読むことはおすすめできない、、 -
号泣です。電車の中で読むと危ないです。
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子どもが産まれた今、読んでよかった。前半で心折れそうになったけど、読後の心地よさを味わえてよかった。
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涙腺が刺激された。不器用で照れ屋でまっすぐな親父とその息子の親子愛。そして時に厳しく見守る人達。ヤスさんもアキラも幸せ者やな。映像作品を一度も見たことないのが悔やまれる。
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重松清さんの作品が好きなのと映画が上映していることから読んでみたくなりました。
父親ヤスさんの心の踵は、親であれば誰もが共感する場面があるのではと思いました。
人は何かしら欠けているものがあり、親子だけでなく、周りの色んな人たち、暮らす地域に支えられ、補い合って生きていることを自分や色んな人に重ねながら、人が生きる大事な基盤だと息子アキラの成長過程と共に感じました。
真正面からめぐり来ることへ愚直なまでに向き合う不器用だけど心根の優しい父親ヤスさんの体当たりな人生に感動する作品です。 -
初めから終わりまでずっと泣いてた
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前回読んだ「ゼロ」に出てきた一冊。
とんびが鷹を産むから題名きてるけど、フィクションだけどどこか懐かしかった。
地面じゃなくて海になる(読んだ人にしかわからない表現…)。
「幸せとは」をまた違う角度から考えさせられる一冊。