- Amazon.co.jp ・電子書籍 (262ページ)
感想・レビュー・書評
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乙武洋匡を一躍マスコミの寵児に押し上げた大ベストセラー。元出版は 1998年で、その後、出版に伴うマスコミの過剰な反応に戸惑いつつスポーツライターとしての一歩を踏み出すまでを加筆して 2001年に完全版として再版している。著者の特異なキャラクターに魅せられて、ずっと興味はあったものの、持って生まれたベストセラー・アレルギーの影響でずっと読んでいなかった。近年 Kindle で格安セールの対象になっていたのを機に読了。電子出版の素晴しさは数あれど、再版制度の制約を受けずに販売できることも魅力の一つだ。
著者はその後、小学校教員などを経て現在も作家活動を続けている。最近の著者の twitter などでの発言を見ていると、本書の成功によって押し付けられた「障害なんてヘッチャラさ。明るく清純、元気なオトくん」イメージは完全に払拭した観がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何でも前向きに捉える人とそうじゃない人とでは、読者の受け取り方も違うなと気づいた。
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へえー、、
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「自分を愛する力」が良かったので、今さらではあるが、乙武氏の原点であるこちらも読んでみた。
これは自伝なので、当然ながら重なる部分が多く新鮮味に欠けるのだが、こちらにしかないエピソードも多く、面白く読めた。
自身も語っているように、乙武氏は障害者代表ではなくむしろ特殊例だろうが、これからは、障害者(と一括りにするのもどうか)だからといって特別視することはなく、個性ぐらいに思っていてもいいのだ、と感じた。
それにしても、ここまで自分を信じている人はなかなかいないのでは?
自身の子も、こういうたくましい子どもに育って欲しいなと思う。
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(目次)
まえがき
第1部 車椅子の王様 幼児期・小学校時代
威張りん坊
重い扉
高木先生
オトちゃんルール
好きな授業は体育
おにぎりの味
背中のVサイン
OTHOHIRO印刷
早朝特訓とミノル
漢字チャンピオン
スーパービート板
障害者は救世主
第2部 全力疾走 中学・高校・予備校時代
ドリブルの名手!?
お祭り男
ヤッちゃん
後輩からのラブレター
受験狂騒曲
25人の勇士
生命の水
数学は7点・・・・・・
将来の夢
浪人ノススメ
奇跡
第3部 心のバリアフリー 早稲田大学時代
衝撃デビュー
宝の持ちぐされ
早稲田のまちづくり
エコ・サマー・フェスティバル
「いいんだよ」
21世紀へ
アメリカ旅行記
大雪の日に
父のこと、母のこと
心のバリアフリー
あとがき
第4部 新たな旅路 社会人時代
迷い
次なるステージ
エピローグ -
生まれつき四肢のない著者が大学生だった1998年に出版された『五体不満足』に、社会人になってからの章を加えて2001年に出版されたのが『五体不満足 完全版』。それが2011年に電子書籍化されたものを読みました。
ベストセラーになると却って読みたくなくなるタイプですが、Kindleの練習台にちょうど良かったので手を出してみました。思ったより短時間で読めてしまいましたが、それが分量のせいなのか内容が面白かったからか電子書籍だったからかはまだ判りません。
内容については今更なので深く触れませんが、この著者のように思いハンディキャップを負いながら活躍している人を見ると、恵まれた境遇でありなが大したことのできていない自分が恥ずかしくなってきます。別に恥じる必要はないとは思うのですが。 -
最近騒がれているけど…そういえば読んでないよ「五体不満足」と思い読みました。
もう15年も前の作品ですので、社会の環境も少しは変わっていてほっとします。
大学生が書いた熱い文章ということで、いいのではないですかね〜。
「役割」があって、それは人それぞれという下り、同感です。