今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書) [Kindle]

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著者 : 仲正昌樹
  • 講談社 (2012年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (232ページ)

今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 全体主義に対する難解な批判で知られる(らしい)ハンナ・アーレントの思想について、著者なりの解釈を紹介したという一冊。

    人間の本性を解放することによってでは、人間は解放されず、かえってむき出しのエゴにより目先の利益に群がるようになり、それが全体主義によって利用されることにも繋がる。むしろ人間は、仮面をかぶり、常に他人と対峙し、アテネのポリスのように、簡単には合意されることのない対話を重ねる必要がある。それによって、思想の多様性、社会の多様性が確保される状態こそ健全なのだ、という。

    昨今の選挙において地すべり的な単一政党の勝利が繰り返されたり、様々な社会的事件において「絶対的な」悪人やスケープゴートを探し出し、袋叩きにする風潮を思い出しながら読んだ。アーラントが危惧していたことって、ひょっとするとこういうことだったのかも?と時に背筋がザワっとしたり。

    意見の多様性を重視するばかりでは物事は遅々として進まず、かといって皆が自分で考えず、同意見に隔たりすぎるのも危なっかしい。これは二者択一で簡単にどちらが正しいというものではなく、それこそ多様性を受け入れつつ、両端の間の最適地について、悩み工夫しながら進んでいくしかないものなのかもしれません。

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