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感想・レビュー・書評
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「鉄鼠の檻(4)【電子百鬼夜行】」(京極夏彦)を読んだ。
『その時、 階段を真っ黒い影が下りて来た。 それは──。 憑物落としの黒装束に身を固めた京極堂だった。 黒い手甲に黒い足袋。黒い襟巻。 黒い着流しには晴明桔梗が染め抜いてある。 手には黒い二重回しと黒下駄を持っている。 鼻緒だけが赤い。』
(本文より)
あー面白かった。
ここハイライトですね。
『京極堂はその前で立ち止まり、檻のような木立を眺め乍ら呟くように云った。
「この世には──不思議なものなど何ひとつないのだよ。関口君」
明慧寺が蜃気楼のように浮き上がって見えた。』 (本文より)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いざ出陣的な感じが非常にいい感じ出してるなぁ。
言葉にした瞬間にそれは言葉に囚われることになる。
頭で解釈した瞬間に、それは解釈に囚われることになる。
すべてを理解した心持になっても、それは魔境だと退ける。
だから、言葉にせず解釈せずに理解しない。
そういった訓練を積んでいる禅僧を相手に、
言葉を用いて憑き物を落とす中禅寺がどう戦うのか?
今回は、榎さんがいつも以上にいい仕事してますね。さすが神なだけはある。 -
長い。。。宗教的な部分が多くてちょっと中だるみ感もある。途中で京極堂が
イヤイヤ期にはいるし(笑)妻たちは放ったらかしだし(笑)もうちょっと主要キャラに頑張って欲しかったかな。 -
2023/09/29
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読み終わった。
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全巻読み終わった。
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今度は坊主が相手。
世の中から取り残された寺が舞台。
禅の解説部分がツラいのと、名前が読みにくい以外ははサクサク読める。
犯人や動機うんぬん、よりは全体の話を楽しむ感じなのです。