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感想・レビュー・書評
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『魔王』の続編という話を念頭において読んでいたのだけれど、まあ確かに同じ世界線と言うか物語の軸は共通していることはいるが、全体を通じて全くといっていいほど違う雰囲気の作品になっていて、『魔王』の世界に魅了されていた愛読者としては少なからずがっかりした部分はある。
作品としての構成上、どうしても必要なのかもしれないけれど、執拗なまでの残酷で残虐な暴力表現、拷問の描写にはちょっと辟易。
時期的には名作『ゴールデンスランバー』とまさに同時期、平行して執筆されていたようで、確かにその雰囲気と言うか世界観を共有するような感じがしないでもない。
個人的には最後の最後まで主人公の奥さんが謎すぎてある意味で一番怖かった。いつ実は彼女は・・・という種明かしがあるのかと思いきや、ちょっと肩透かし的なところはあるにはある。
まあ、面白かったのだけれど、自分としては伊坂氏の作品の中ではベスト、とは言いがたいなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全くワケが分からないまま、下巻へ。
とにかく先が気になるが、もしかしたらこのまま下巻を読了しない方が面白い可能性も。
「魔王」での設定や登場人物は、読んでいる間になんとなくフワーっと思い出せるが、ほぼうろ覚え。
でも、たぶん全くの未読でも全然楽しめると思う。 -
よかった
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監視社会を考えさせられる一冊。
システムというものの強大さと抵抗の虚しさを感じる -
監視社会について深く考えるきっかけになった1冊。最近はもう監視カメラやスマホ、インターネット社会にもずいぶん寛容になりました。
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単行本を読み終わって調べたら、文庫版になるとき加筆修正しているとのこと。
読まねば!!
早速本屋で購入、あっという間に読了。
チェンジ!とか、おだぶつくんとか、おもしろエピソードが新たに挿入されていて、ニヤニヤしてしまった。 -
コツは、少し小難しい小説にしておくことだ。難解なものは、褒めやすくて、貶しにくいんだ。考えてみろよ、『この小説は読みにくい』と批判すれば、『読解力がない』と思われる可能性がある。良いか悪いかの判断が分からなくなれば、人は、他人の判断を参考にするんだ。
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伊坂幸太郎は不思議な作家?
なんだかついついページが進む