四季 冬 Black Winter (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • Fから始まった長いシリーズも新しいシリーズを匂わせつつもひと段落。個人的は秋でもうかなりスッキリしていたんだけど、言ってること半分ぐらいしか分からないまま冬を読んだらもっとスッキリしました。読んでいる途中はFをもう一度見返したくてたまらない衝動にかられます。

  • 四季の自分語り。
    娘のクローンを。作った博士(医者?)の孫娘と四季の娘のクローンが銃撃され、二人を混ぜるみたいな感じ。
    きしおや犀川ともちょこちょこ話をするけど、そこまで面白くない。

  • ひとつの話が四冊に分かれたらしい。
    レンガブロック京極夏彦さんなら一冊で発行したかもしれない。

    「『子供は天才だ』は比喩ではなく文字通りそうなのだ」説が印象に残った。
    生まれたての子供は、人生最大の難題を解決して大人になる。
    つまり、赤ちゃんは世界の身近なものの存在やそれとの相互関係もない0からスタートし、自らを表現する言葉すら存在しないなど厳しい条件にもかかわらず、それをなんなくクリアしてしまう能力を持つこと。
    そして、知識や常識が定着して大人になるということは、応用と試行を繰り返すことで理解力がしだいに制限され思考力を失うということ。
    学習すればするほど賢くなるという錯覚は、ロボットの構築知性プログラムの壁だと言う。

  • 天才にとって時間の概念など無いと思わせるような,ランダムに近い物語の回顧と,その先の物語.これ,どこかで明らかにされるんだろうか.この一冊だけでは中々消化不良の気もするけど,四季シリーズとして考えれば,美しい終幕だと思う.

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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