ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫) [Kindle]

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  • 心霊現象番組を収録中に細田チーフディレクターが首を折って死亡していた。反目する千葉ディレクターと収録でもめていた。心霊現象を捉えるためカメラを置いて回し、あとで回収に来た千葉のアシスタントの一郎が第一発見者だった。

    STが出動したが、現場に現れたのは毒物殺人の時にSTに一泡吹かされた川那部警視だった。ここで因縁の対決になるのだろうか?
    川那部は事故だと言うが、STは可能性を追求していく。

    事件は殺人の様相を呈する。番組収録に立ち会っていた霊能者は心霊現象だと言う。事故死の可能性もある中、いつもはやる気を出さない青山がやる気になるのも面白い。題名通りだ。
    STはただの科学者ではないんだなと北森刑事が言うと、いろんな意味でねと百合根が言う場面は、百合根の気持ちが表れていて微笑んでしまった。

    殺人が行われた方法と動機がわかれば、事件は解決しそうだが、なかなか明らかにならないもどかしさを感じた。STが徐々に近づいていく場面は興味を唆られた。
    百合根が川那部にマスコミ対策をさせるところでは、意外と川那部警視も悪いやつではないと思ってしまった。
    読み処は多々あり、文章も平易なので読みやすかった。

  • 本作は、心霊現象をもとにしてる。あるオカルト番組の制作のため、撮影をしていたクルーたち。最後の日に起きた死人。さて、他殺なのか?本当にお化けの仕業なのか?今回は、プロファイリングが得意な美男子青山翔が大活躍。面白い展開でした。

  • 実写ドラマになったら青山は誰が演じるのでしょうね。

  • 欲を出さず現状で満足したいもんだ。
    わざと相手を揺さぶって、本質を見抜こうとするなんてできるもんなのか。

  • ・心霊番組のディレクターが頭を打って死んでいるところを発見される
    ・いつもの無能警視が無理筋で自殺認定
    ・犯人はチャラいAD。動機は被害者が元恋人とよりを戻そうとしたため(元恋人に惚れている)。打ち上げ後、元恋人にしつこく迫る被害者を元恋人が突き飛ばして後頭部を強打。元恋人は被害者を殺してしまったと思っているが、この時点では死んでいない。二人で心霊スポットのマンションに気絶している被害者を運び、カメラをオフにしてからまだ息のあった被害者を殺した。
    ・心霊現象の原因は部屋のすぐ近くの高圧鉄塔(無理筋では?)
    ・心霊番組を取っていたディレクターはADが犯人だと感づいており、警察に非協力的
    ・元恋人は自分が被害者を殺したと思っていた
    ・霊能力者の頭痛は高圧鉄塔が原因。頭の病気

    黒のモスクワの直後の作品なのに構成要素があまりに似通い過ぎていてマイナス。相変わらず無能警視が酷い

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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