富嶽百景 [Kindle]

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著者 : 太宰治
  • 2012年9月27日発売
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (17ページ)

富嶽百景の感想・レビュー・書評

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  • 富士山は関東人としては馴染み深い。天気が良いとここから富士山見えるんだよ、というポイントはたくさんあるし、見晴らしの良い場所に立つととりあえず富士山を探す。(ですよね?笑)まあ逆にいうと関東平野はだだっぴろく、他の地域にいくと町から簡単に山々が見えるのに驚きましたが。
    というわけで、作中の主人公のように富士山の真ん前で暮らしたことはないものの、「別に大好きというわけではないけど、折りにつけ、いろんな気持ちで富士山を眺めたなあ」という構成のこの作品、好きだなあ。昔、太宰治ってうじうじしてて好かんと思ったけど、女生徒も、富岳百景も、良かった。わかりやすいし、親しみやすい。

  • 2017.8.1
    これもなんかこう、さらっとしていて、いいなぁ。富士には月見草がよく似合う。目の前の素朴な美しさを一挙に掴み取って紙に移す、的なことが書いてあったけど、その通りなのかもしれない。こちらの心の中にある美を描き出すか、世界にある美を写し取るか。主客二元みたいな考え方になるけど、それによって小説のタイプは変わってくるのかもしれない。斜陽や人間失格とかは前者だけど、この作品は後者のように思える。
    だとするなら、でも私は、前者が好きだなぁ。

  • 「御坂峠、海抜千三百米。…ここから見た富士は、むかしから富士三景の一つに数えられているのだそうであるが、私は、…軽蔑さえした」
    おそらく大部分の人はその絶景スポットと言われる場所へ行きたがり、感動し、写真を撮るだろう。だが、そのいかにも、典型的な、普通の、富士を嫌うというのが、太宰だとおもう。その富士の顔からは、なんの感情も感じないからだと思う。

  • 『翻訳百景』のタイトルはこの本からと越前氏が言及されているので、今更ながら読んでみた。太宰は『斜陽』が好きなんだけれど、これはこれでいい!日常のささやかな描写に太宰の素直さやはたまた天邪鬼さが出ている。いつか富士山が見える旅館(ホテルじゃだめだなあ)に宿泊してこの本を再読したい。

  • 高校時代に読んで以来読んでおらず、久々に読みたくなった。
    見方、心情によっては心細かったり、頼りに見えるなど変化に富む富士。
    私なんかは新幹線からでしか富士山を見たことがなく、常にどっしりと構えているイメージを富士に対して感じていたので、こういう見方もあるんだと新鮮に思った。
    人の優しさを感じるエピソードがちらほらとあり、読むと心温まる作品。この作品、なかなか好きです。

  • 大好きな本

  • ひとつひとつのエピソードがほんとに魅力的。富士山のある県に生まれてよかった。再読確定。

  • 本作が手記に近い手法であると理解した時点で、氏の履歴を併読しながら読み進めました。
    この頃までに氏が「藁一すぢの自負」となる苦悩をどのように経てきたのかを理解する事こそ、本書における正しい富士の見え方なのだろうと単純に思い至ったからです。
    しかしふと振り返り、この曖昧で揺らぎのある富士の情景が果たして「太宰治」という人格を理解されたくて表現されたものだったのか。
    実はそれこそ思考放棄で、本来はその時の読み手の気持ちに沿った富士山を映し出させる事こそ本書の目指す所だったのではないか。
    考えは尽きません。
    中々に深い。

  • 太宰も電気グルーヴもみんな富士山が好き。

  • 富士には月見草がよく似合う 。

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