恩讐の彼方に [Kindle]

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著者 : 菊池寛
  • 2012年9月27日発売
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (25ページ)

恩讐の彼方にの感想・レビュー・書評

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  • 魂を揺さぶる短編。人殺しの罪を償う為命を賭けて一つの業を成そうとする老僧と、その僧を仇とする若者。圧倒的な"自然"を前にした人間は、その恩讐の彼方に何を見るのか…美しいラストでした。

  • 主人の妾と慇懃を通じ成敗を受けようとした時に、かえってその主人を殺した上、その姦夫姦婦で様々な悪行の限りを尽くした市九郎が、罪を償うために出家し、仏道修行に肝胆を砕くようになる。市九郎のために非業の横死をとげた主人の一子である実之助は無念の憤りに燃え、報復を誓う。

  • 菊池寛はね、もっともっと読まれていいと思うんだ。

  • 悪人になって人殺しを続け、最終的には憎い女を殺すか殺されるか・・・・・どっちかだと思いきや、まさかの穴掘りのお話だった。執念深く、罪深く、懺悔の意味を込めて揺るぎない信念があれば、人の心は動かせるんだなぁ。ほんとうに面白かった。

  • 昔読んだことのある短編だと、途中で思い出した。短いながら物語がまとまっている。犯した罪を悔いる意識のありようが生々しく描かれ、仏教との出会い、仏教による悩める者に対する救済がわかりやすい。

  • 大分県にあった交通の難所に、青の洞門というトンネルを開削した実在の僧・禅海の史実に取材した作品。

    恩讐の彼方に、というタイトルがまず良い。
    長い年月と互いの体験を経て、復讐の気持ちの彼方にめばえたのは和解であり、偉業の達成とそれによって助かる命への喜びと言う共通の感情だった。

    人を殺しまくったことは何にも代えがたい罪だという気持ちは正直変わりませんでした。復讐しないで終わるというこの終わり方はちょっと綺麗すぎる気もする。
    でもラストまで読むと、四半世紀を掛けて、命を賭けてやり抜いたという達成感が読み手にも伝わり、ある種のカタルシスを感じます。

    ※トンネル工事をした距離は3町=350メートルくらい

  • 土曜日の午後10時20分~

    朗読「菊池寛作品集」
    (「恩讐の彼方に」新潮文庫 1994年) 【作】菊池寛【朗読】青木裕子

    文章の美しさといい人物描写の確かさと良い、素晴らしすぎる。菊池寛がこんなに優れた作家だったとは知らなかった。私が知らない事ってたくさんある。これからもたくさんびっくりするだろう。それが嬉しい。

    こんな風に朗読できるようになりたいな。

  • 滂沱

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