手袋を買いに [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • イケボで朗読が聴きたい!と思い立ち、YouTubeで探してみたら、けっこうありますね。
    今回は鳥海浩輔さんという方の新美南吉『手袋を買いに』を聴くことに。
    難しい話でないこと、時間が短いこと、画面に字幕が出ることが決め手になりました。
    鳥海浩輔さん、美ボイス❤です。

    久しぶりに読んだ(聴いた)新美南吉。
    聴き終わった最初の感想は、「南吉、人間不信気味だったのかしら、、、」
    ラストが母狐のつぶやきで終わっていて、読後、読者に内省させるようになっているんですね。
    なんというか、作者の、信じられられないけど、どうしても諦めきれない人間への期待と言うものがこういうラストにしたのかな、と感じた。

    子狐の愛らしさには目を細めるしかないし、目に浮かぶような情景描写にはハッとさせられた。

    • 5552さん
      naonaonao16gさん。

      『不道徳お母さん講座』以前レビューされていましたよね!
      興味深い本でした。

      naonaonao16gさん。

      『不道徳お母さん講座』以前レビューされていましたよね!
      興味深い本でした。

      2021/02/05
    • naonaonao16gさん
      5552さん

      こんにちは!

      覚えてくださっていて嬉しいです!!
      書きました~
      そしてその時に自分が「ごんぎつね」と「手袋を買いに」を混同...
      5552さん

      こんにちは!

      覚えてくださっていて嬉しいです!!
      書きました~
      そしてその時に自分が「ごんぎつね」と「手袋を買いに」を混同していることに気づいて、それも衝撃でした(笑)
      2021/02/06
    • 5552さん
      naonaonao16gさん。

      童話あるあるですねー。
      ごっちゃになるっていう。
      ごんぎつねが手袋を買いに行って鉄砲で撃たれた、、...
      naonaonao16gさん。

      童話あるあるですねー。
      ごっちゃになるっていう。
      ごんぎつねが手袋を買いに行って鉄砲で撃たれた、、、という感じですか。
      でもそれでも何の問題もない気もしますね。←新美南吉に失礼!
      2021/02/06
  • 青空文庫。5分あれば読める。

    何か含みがあるお話なのだろうか。価値観の多様性だろうか。因果だろうか。
    シンプルだから、妙に深読みしたくなる。

    以下、ネタバレ有り。

    狐の母子が町へ手袋を買いに出る。母親な人間が怖くなり、子狐を一人で町へ行かせる。その際に、子狐の片手を人間の子供の手に変化させる。その手を戸口で出すんだと教え、お金を渡した。子狐は間違って狐の手を出してしまったが、人間はお金を確認すると、狐の手にぴったりの手袋を渡した。帰ってきた子狐は人間は言われているより怖くなかったと子狐は言った。
    子狐が無事に帰ってきたことを喜んだ母は、子狐の言葉を思案することになる。

    読了。

  • 多分優しいお話しなのだろうね?と思いながら読んだが、しかし相当な違和感だった。母親が人間に対するトラウマから人間不信になる。しかし子狐に手袋を1人で人間のお店に買いに行かせる。その際に子狐の片手を人間の手に変え、人間には「この手に合う手袋をください、と言うんだよ」と伝えるが、何故か人間が子狐に合う手袋を渡す。違和感①何故子狐だけで店に行かせたのか?②何故母狐は両手を変えなかったのか?③何故人間は子狐用の手袋を選んだのか?母親の子育てを促す重要性を示しているのか?難しい内容だったが親子の愛情は感じられた。④

  • 黒井健の絵本をよく覚えている。家にあったのか。
    自分が子供の頃と思っていたら、自分の子供の絵本だった。買った覚えはないのだが。

  • 『ごんぎつね』で有名な新見南吉の作品です。
     
    こちらも主人公はキツネ。
     
    人間の下へ子供に手袋を買いに行かせる、キツネ界の『初めてのお使い』的お話。
     
    母ギツネは自分が怖いから子供だけに行かせるという、よく考えたらひどい話なのですが、童話の世界だから良しとしましょう(^^;

  • 母狐は子狐に社会勉強をさせたかったのかなと思いました。
    また、著者は、人間には悪い面もあるけれど、良い面もある、ということを言いたかったのかなと想像しました。

  • 昔、国語の教科書で読んだ気がする。「シャッポ」というのが帽子のことである、といった注記が下に付いていた記憶が。

    序盤の「眼に何か刺さった」「お手々がちんちんする」といった身体表現が子狐の素直な感性を感じられて素敵。

  • お店の主人がいい人で良かったです。
    優しいお話でした。

  • 最後の一文をホラーとして読むと、味わい深い作品です。

  • 冒頭の表現からもう、心があったかくなりました。
    小狐の無邪気さ、母狐の優しさが溢れる文体です。
    なんで母狐はこわい思いをしたのに子供を1人で行かせるのか?と不思議に思う部分もありました。
    町へ行くシーンではハラハラさせられましたが、素直な小狐の行動が眼に浮かぶようでした。

  • 小学校の頃読んで以来だったけどあの頃と同じように温かい気持ちになった。

  • 小学校低学年の時に読んだものをiBookで読む。
    懐かしい気持ちになり良かった。

  • 人間を怖がる動物、怖がらない動物、それぞれいるのは過去の体験がDNAで受け継がれているからかも?そう思わされました。決して全動物と仲良くするのが良い訳ではありませんが、情けは獣のためならず...のような気持ちで生きて行ければ、自ずと功徳を積めるのかもしれません。

  • 新美南吉はきいたことがあるので、教科書にのっている作者だと思う。狐と人間を描いた傑作。

  • ほっこりするがいつ見ても最後の部分がなんだか胸にくる。
    本当にいいものなのだろうか。答えはまだ出ていない。

  • たまらないです。

  • 手が冷たくなってしまった子ぎつね。お母さん狐に銀貨をもらって初めて人間の町に手袋を買いに行きます。片方の手を人間の手にしてもらった子ぎつね,初めてのおつかいの緊張から反対の手を出してしまいます。きつねの手を出したら人間につかまってしまうよ...。ホッとする童話です。

  • 文鳥文庫より。

    「ごん狐」の陰が色濃い物語。
    とても可愛らしくて微笑ましい。

  • ■書名

    書名:手袋を買いに
    著者:新美南吉

    ■概要

    昭和初期の児童文学作家である新美南吉の童話。初出・初刊は、生
    前計画され死後刊行された第二童話集「牛をつないだ椿の木」[大
    和書店、1943(昭和18)年]。「ごん狐」と同じく狐を題材として
    おり、どちらも小学校国語科教材として広く親しまれてきた作品で
    ある。母狐が子狐に手袋を買ってやろうと考え、子狐が人間の経営
    する帽子屋に買いに行く話。
    (From amazon)

    ■感想

    有名な話みたいですね。
    kindleで読んだのですが、これは絵本で読むと楽しめる作品だと
    思います。

    色々突っ込みたい部分はありますが、子供目線で読み聞かせをする
    のであれば、良いお話しです。
    温かくなります。

  • 絵本で読んだ記憶があるが、こんなかわいい話だったのを知らなかった気がする。
    絵がない分、かえって純粋に文章を楽しんだ。

  • 子供の時に読んだ時は子狐目線で読んでいた覚えがありますが、読み直した今は親狐目線で読んでいたことに気付くと、自分自身の時間と視点の変化が面白いと思いました。

  • 雪の描写が好き
    小さいときに読んで、感動した覚えがある。

  • 【由来】
    ・ちいかんの2014カレンダー。この童話は知らなかった。

    【ノート】
    ・これも「1冊」に数えるにはねえ...。

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新美南吉の作品

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