蟹工船 [Kindle]

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著者 : 小林多喜二
  • 2012年9月27日発売
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (72ページ)

蟹工船の感想・レビュー・書評

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  • 「おい地獄さ行ぐんだで!」  二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた 位置5

  •  「蟹工船」は代表的なプロレタリアート文学と言われ、最近の不景気で再び人気になったもの。とりあえずソフトに付属した書籍データの中に含まれていたことと、あまり長くもない作品ということで実験的に読んでみました。

     以前はこういう電子機器で読書なんてしにくいだけだと思っていましたが、実際に読んでみると意外と違和感もありません。字の大きさも変えられるので、最大にすれば揺れる電車の中で読むのにも適しています。データを購入してまでこれを使おうとは思いませんが、青空文庫のリーダーとしてはかなり良い感じです。

     作品の内容としては、予想外に政治色が強かったことが印象的です。学校で習った時には、労働者の過酷な生活を描写したという点が協調されていた記憶がありますが、後半では赤化された彼らが団結して闘争を始めるわけです。この部分は学校ではどう扱われていたのでしょうか。

  • グウの音も出ない。

  • 資本家にとっては労働者は人間ではなく生産物に関わるモノでしかないという感覚は、現代のブラック企業にも通じると思いました。国家権力は資本家の味方で、為政者とその周辺に人としての縁がなければ、存在しないも同然。生きづらい世の中です。

  • 彼等はその何処からでも、陸にある「自家」の匂いをかぎ取ろうとした。乳臭い子供の匂いや、妻のムッとくる膚の臭いを探がした。
    今、殺されているんでねえか。小刻みによ。

  • あまり好きではなかった。詰まらないとかではなく、過酷な労働環境を強いられる登場人物に自分を投影してしまったからだと考える。船内では絶大な権力を振るっていた(共産主義者にとってのブルジョワである)「監督」が惨めな終わりを迎えているところも、どことなく陰鬱な雰囲気を漂わせている。
    共産主義の理想のみを文体におこしたのではなく、でも現実はこうしないといけないよね、といった小林多喜二の考えも反映されている気がして、バリバリの思想小説をはまた一線を画しており、そこは受け入れやすかった。

  • 冒頭は退屈だったが、すぐハマった。プロレタリア革命万歳。資本家は全員クズだ!

  • 青空文庫で読了。
    北洋漁業の劣悪な労働環境や社会主義運動に対するメッセージもさることながら、背景描写、人物像の描き分け(監督や労働者、学生出身者など)も秀逸だった。

  • 1929年に書かれた小説なので、文章表現に分かりにくい点があるものの、過酷な労働環境が与える影響を考えさせられた。


    権力者のさじ加減ひとつで理不尽な条件を突きつけられる状況は、現代にも通ずるものがある。


    資本主義が本当に善なのかを考える一冊。

  • 数年前に再注目され、ワーキングプアとの関係でよく話題に上っていたけれど、これは別世界。本文でも触れているように、明治の北海道開発や、乃木軍神の旅順攻囲戦と同様に末端の人間の人命がやたらと軽い。いつの話かと思えばまだ百年も経っていない。現代に生を受けて幸せに感じました。あとさらに百年後に振り返った時、今の世の中はどのように見えるのだろうかと考えさせられました。

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