闇金ウシジマくん(1) (ビッグコミックス) [Kindle]

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  • 小学館
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  • 「カウカウファイナンス」は、トゴ(10日で5割)の暴利でカネを貸す闇金業者だ。しかし、そんな暴利にもかかわらず、カネを借りに来る人間は後を絶たない。パチンコにはまった主婦、見栄っぱりなOL、聞こえのイイ「夢」を追い続け日々をダラダラと過ごしてカネがなくなったフリーターなど、褒められた理由でない者達が今日もカウカウファイナンスを訪れる―。

    丑嶋は「徹底的に搾り取る」と口にするんですが、結局は借りた本人が深みにはまってそうなっていっています。もちろんそのように仕向けるようなことは言ったりするんですが、「貸したカネさえ返せばそいつにはもう関係ない」という感じも見えています。1巻の時点で年齢は23歳みたいですが、年齢に似合わずド迫力です。

  • 今更ながら初読み。
    闇金の怖さ、というよりも闇金にハマる連中のダメさが怖い。一歩、とは言わないが、数歩間違えれば自分だってわからない。
    エンタメ漫画として捉えても良いんだろうけど、反面教師として真面目に読んでもいいと思うな〜。

  • 怖くて震えた

  • 闇金ウシジマくん1 2004

    『闇金ウシジマくん』(やみきんウシジマくん)は日本の漫画家である真鍋昌平による漫画。2004年から2019年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で不定期連載された。
    2010年10月より、山田孝之主演で毎日放送(MBS)の制作によりテレビドラマ化され、その映画版が2012年8月25日より公開された。また2014年1月にはドラマの新シリーズが放送された他、5月16日には新作映画が公開された。詳細はテレビドラマの記事ならびに映画の記事参照。

    概要
    10日5割(トゴ)の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨とその従業員の日常と、カウカウファイナンスに訪れる客、およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。物語は各エピソードの中心となる人物の視点で進み、丑嶋はそれらの人物に接触する狂言回し的存在である。そのため丑嶋が全く登場しない回も多い。なお「○○くん」というタイトルは、当時流行した「むじんくん」(アコム)、「お自動さん」(アイフル)などのサラ金の自動契約機のネーミングから着想を得ている。
    2022年3月時点で累計発行部数は2100万部を記録している。
    第56回(平成22年度)小学館漫画賞一般向け部門受賞作品。
    連載を終了した理由として、作者は「闇金業者という犯罪者の視点で描く話に限界を感じていた。『突き詰めて描けば描くほど読者が離れる』」と述べている。その後、弁護士を主人公とした『九条の大罪』を連載開始した

    「奴隷くん」編
    加山重子(かやま しげこ)
    本エピソードの債務者であり、作中最初の"奴隷くん"。パチンコ依存症の主婦。
    子持ちの既婚者だが、夫とは別居中で民事裁判で争っている。借金返済のために丑嶋に売春をさせられ、一度はパチンコをやめることを決意するも、結局やめられなかった。それ以降もたびたび登場する。

    「債務者くん<ウシジマくん<金主くん」編
    金主(きんしゅ)
    本エピソードのキーパーソン。本名不明。カウカウファイナンスの資金提供者[注 22]である占い師の老婆。
    柄崎曰く「相当の資産家」であり、高級マンションに居住して大勢の男性を侍らせている。
    丑島たちに1ヶ月15%の金利の返済を要求しているため、丑嶋たちからは心の中で嫌われている。
    それ以降は全くと言っていいほど登場していなかったが、「ウシジマくん編」でその存在が言及されている。

    「若い女くん」編
    村田久美子(むらた くみこ)
    本エピソードの債務者。OL。26歳。独身。長野県出身で実家には結婚している妹がいる。
    OL同士の見栄の張り合いで、ブランド品などを買い漁り多額の借金を抱える。丑嶋から借金をした後も散財は治まらず、「ちはる」という源氏名で風俗で働くことになるが、同僚の女性社員によって社内にそのことが漏れ、退社する。
    度重なるストレスに耐えかね、風俗店同僚の由美子からもらったリタリンを服用して薬物中毒になり、さらには風俗の仕事の過程で多数の性感染症のキャリアとなり、HIV検査まで勧められてしまうが、恋人のタカシに状況を打ち明けられないまま性交渉を繰り返し、無関係の彼まで感染させてしまう。その後、薬の影響もあって自我も崩壊し廃人と化した上、周囲からは「妖怪人間ベラ」と呼ばれるようになり、その噂を聞きつけた不良たちによって「妖怪退治」と称して理不尽な暴行に遭うなど転落の一途を辿る。
    最後は自分と同じような境遇の男性たちを自宅に集め怪しげな集会を開いている場面で同エピソードは幕を閉じる。
    ドラマ版では恋人の設定が読者モデルの健介という設定であり、彼がロシア漁での強制労働に従事することで、最終的に借金が帳消しになる。原作のような薬物の乱用、自我崩壊は起こしていない。

    上原由美子(うえはら ゆみこ)
    久美子が勤めた風俗店の同僚。源氏名は「リサ」。ストレスを抱える久美子にリタリンを勧める。実は彼女も『カウカウファイナンス』の「客」であり、自らの借金を帳消しにするために丑嶋に協力していたが彼には断られた。

    タカシ
    久美子の恋人。常に彼女に対して優しく接していたが、久美子から複数の性感染症を感染させられて心身ともに衰弱し、彼女を罵倒して暴行を加えるまでに変わり果ててしまい、久美子を完全に見限り別れることになった。

    「バイトくん」編
    池田信彦(いけだ のぶひこ)
    本エピソードの債務者。29才。専門学校を中退後、実家を出てアルバイトで生計を立てる。理想だけを追い続け、根拠無く自分を「天才」と評価し、周囲の人間を心中で見下しているが、バイトの同僚からは「30才近くにもなって全然仕事が出来ない」と陰で嘲笑されていた。パチスロにハマり、カウカウファイナンスから計200万円を借金する。最終的に親に100万円を肩代わりさせ、もう100万円を返済するために山奥のタコ部屋に送られ、日給3000円の仕事をさせられるが、そこでは一皮むけた笑顔を見せていた。

    「闇金狩りくん」編
    森下タク(もりした タク)
    本エピソードのキーパーソン。旅行代理店で働く優秀で社内での評価も高い青年だが、裏では、偽造した身分証明書を使って闇金から金を借りて返済しない「闇金狩り」グループのリーダーとして荒稼ぎしている。
    友人などと共謀し闇金狩りをしていたが、丑嶋に捜索網を張られた結果、多額の借金を背負う。なお、あくまでも闇金狩りは「副業」として行っており、もっと人を集めて荒稼ぎしようとしたメンバーに対し、「欲をかくな」と釘をさしていたが、ドラマ版ではさらなる闇金狩りを躊躇うメンバーたちに対し、「今いい波が来てるんだ!」と焚きつけるという原作とは正反対の言動をしている。


    以上のようにWikipediaで紹介される作品。
    真鍋昌平氏による著作。
    週刊ビッグコミックスピリッツ2004年第24号〜第30号掲載作品。
    2004年9月1日初版第1刷発行
    電子書籍制作会社 株式会社昭和ブライト

    この1巻はまだ長期連載になることを想定していない感がある。
    一つ一つの話が短い。
    全巻読んだ後であると、闇金ウシジマくんの本質というか伝えたい所というのはこの1巻に全て凝縮されていたようにも思う。


    印象に残った所

    裸じゃ外に逃げらんねえからだ。

    パチンコ店なんて客20人に1人が勝つ設定だから、通いの素人はまず勝てねえ。

    特に公務員やサラリーマンのダンナだと楽だな。
    奴らは家計の管理に無頓着だし、女と子供のいいなりの腑抜けばっかだ。

    回収出来んすか?じゃねえ。回収すんだよ。

    俺達闇金の客はよ、社会の最底辺ギリギリの連中だ。
    銀行はモチロン、大手消費者金融から見放されたブラックリストの連中だ。
    人並み以下の癖に人並みに暮らしてる、身の程知らずのクズどもに終止符を打つのが、
    俺達闇金の仕事だ!

    5万しか貸さない理由
    回収しやすい
    本当の理由は生活に困った奴は自治体から生活福祉資金が5万円借りられる。

    ギャンブルにハマった奴の明日は信用しねえ!

    客を人間と思うな!
    同情したら金にならねえ

    強い国は弱い国から奪い、資本家は労働者から奪い、政治家は国民から奪う。
    世の中は奪い合いだ。
    ちょっとずつ気付かねえようにしてるだけで、俺が奴隷くんから奪うのとなんも変わらねえ。
    奪るか奪られるかなら、俺は奪る方を選ぶ!

    金がある所に金が集まる。

    金のねえ奴はとことん搾られ、尊厳まで奪われる。

    アホ女の基本は、見栄っ張りだよな。

    自分をちゃんと知ってる奴は身分相応に生活すんだろ。
    無理して相手に合わせなくてもその場限りだし、
    無理して着飾っても一瞬の優越感しか味わえねえ。
    見栄っ張りの連中は、そんなのが無意味だってのに気付かねーのな!

    若い女ならいくらでも回収する方法はある!いくらでもな!

    死にてえなら、生命保険、加入してからにしろ。
    返済がまだだぜ!

    警察と弁護士に楯突いても損だからな
    素直に話聞きゃあ、それで済む

    2023/06/25(日)記述

  • 天道の話が好き

  • 普段はこう言った漫画を読んでいないのでとても驚きだった。

    よくCMでやっている消費者金融を使う人とはどんな人なのかを想像したことがなんとなくあったけれども、この漫画に出てくるような人たち、ギャンブルで自分の手持ちの金がなくなった人たちが駆け込む場所だったんだなと。

    前編にわたって、社会は弱者がいかに搾取される構造になっているのかと怖くなる漫画。

    しかし、出てくる登場人物の大半(全て?)が家庭が崩壊または、その一歩手前であることがありありとわかり、家族のコミュニケーションが取られていない家庭は不幸になるのかな。

  • 深く考え過ぎるあんたなんか何も出来ないわ。石橋叩きすぎて壊しちゃうおバカさんよ!公園の人間関係なんて、子供がいる幸せに比べたら屁でしょ、屁!

    裏社会の話。巧妙に策を練られていて、裏社会の怖さを感じる。普段耳にするニュースなどでも、実態を深掘りするとバックに色んな人や事情があるのか考えるようになった。たまにわからない単語や流れがあるのでネットで調べながら読んだりしている。説明などがあるとわかりやすいが、そうするとテンポが悪くなるのかもしれない。描き分け方がたまにわからなくなるときがある。

  • 将来的に不安があるときや金欠のときに読むと怖くて寝られなくなりました…。

  • 佐藤優 50代からの人生戦略 p42で紹介された本

  • 今さらながら読んでみてるけど、リアルな感じのエピソードがてんこ盛り。一寸先は闇の現実。結構心にダメージ受ける。1つのエピソードが20-30話くらいで構成されててキリの良いところまで読むと結構な時間が過ぎている。。

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著者プロフィール

漫画家。神奈川県出身。1998年、『憂鬱滑り台』で「アフタヌーン」(講談社)四季賞夏のコンテスト四季大賞を受賞、同誌同年9月号に掲載され商業誌デビュー。2011年、『闇金ウシジマくん』(小学館)で第56回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。その他著書に『スマグラー』『THE END』(講談社)などがある。

「2017年 『THE END クライマックス編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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