闇金ウシジマくん(3) (ビッグコミックス) [Kindle]

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  • 闇金ウシジマくん3 2005

    『闇金ウシジマくん』(やみきんウシジマくん)は日本の漫画家である真鍋昌平による漫画。2004年から2019年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で不定期連載された。
    2010年10月より、山田孝之主演で毎日放送(MBS)の制作によりテレビドラマ化され、その映画版が2012年8月25日より公開された。また2014年1月にはドラマの新シリーズが放送された他、5月16日には新作映画が公開された。詳細はテレビドラマの記事ならびに映画の記事参照。

    概要
    10日5割(トゴ)の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨とその従業員の日常と、カウカウファイナンスに訪れる客、およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。物語は各エピソードの中心となる人物の視点で進み、丑嶋はそれらの人物に接触する狂言回し的存在である。そのため丑嶋が全く登場しない回も多い。なお「○○くん」というタイトルは、当時流行した「むじんくん」(アコム)、「お自動さん」(アイフル)などのサラ金の自動契約機のネーミングから着想を得ている。
    2022年3月時点で累計発行部数は2100万部を記録している。
    第56回(平成22年度)小学館漫画賞一般向け部門受賞作品。
    連載を終了した理由として、作者は「闇金業者という犯罪者の視点で描く話に限界を感じていた。『突き詰めて描けば描くほど読者が離れる』」と述べている。その後、弁護士を主人公とした『九条の大罪』を連載開始した

    「ヤンキーくん」編
    愛沢浩司(あいざわ こうじ)
    本エピソードのキーパーソン。暴走族「愛沢連合」の頭。滑皮と同世代と思われ、昔は丑嶋の地元で「滑皮や鰐戸三蔵と共に逆らってはいけない一人」と言われていた。強盗や強姦、時に殺人までも辞さない凶悪な性格。
    妻子持ちであるが、別姓で借金を重ねるための結婚であり愛情は一切無く、子供の本当の親も誰か分からない。「日本中のバカが集まる工業高校を中退している」と回想で語っており、知り合いに紹介された会社勤めも何一つ続かず、自身の唯一の誇りである「愛沢連合」の存続のため、猪背組の滑皮にケツ持ちを頼んでおり、代償として恐喝を受け負債に喘いでいる。
    自身の単車を壊したマサルを半殺しにした上、借金させて慰謝料を支払わせるためにカウカウファイナンスに連れて行った。前述の滑皮からの恐喝によって困窮しており、マサルの仲間や助っ人の苅部一派といった不良少年を引き連れ、カウカウファイナンスへの強盗を目論む。柄崎と加納を負傷させ高田とマサルを拉致するが、マサルの機転によって失敗。最後は丑嶋の策略とも知らずに無断で持ち出した滑皮の拳銃で丑嶋を恐喝しようとするが、居合わせた熊倉が滑皮に制裁を加えた。これに激怒した滑皮に、保険金目当てで大型トラックに当たり屋をさせられる結末を迎える。
    その後、「フリーエージェントくん」編では退院して町を歩いているところをマサルに目撃されるが、以前の覇気は無く、完全に心が折れているように見えたとのこと。
    ヤクザや丑嶋にはまるで頭が上がらない小物だが、「悪役キングコンテスト」では強姦などの凶行を評価され6位。

    鳩山大成(はとやま たいせい)
    二代目猪背組々長。誕生日祝いに子分らから多大な付け届けを受け取っているが、愛人に夢中で全く意に介する様子がない。愛人のひとりレナは丑嶋の債務者である。若虎会々長の辞任を間近に玉突き式に若虎一家総長へと昇進することが噂されていた。「ヤクザくん」編後に組長の座を降りたことが噂されるが、「ウシジマくん」編では組長の座に残っている。

    吉田(よしだ)
    パチンコ依存症の老婆。名前はドラマ版でつけられた。水道代も支払えないほどパチンコにハマっていて、『カウカウファイナンス』で借金をしている。刺身が好物らしく、いつも食べたがっている。高田にパチンコを辞めることを勧められるが「パチンコ辞めたら退屈で死んじゃうよォ!!」と返しており、辞める気はないらしい。
    ドラマ版では一人息子がいて、その息子に以前金を貸していて、その金を返してもらうからと利息の支払いを延長してもらうが、結局はパチスロを打ちに行ってしまい千秋に激怒される。

    タカシ&ミチコ
    愛沢に目を付けられ、金と車を奪われた挙句に拉致され、高田・マサルと共にラブホテルに監禁されたカップル。ミチコは愛沢とその仲間たちに輪姦される。元々は拉致される次の日にタカシの両親にミチコを紹介する予定で、全く関係もないのに愛沢に監禁されたことになる。
    マサルの機転で呼んだ警察に、愛沢の仲間たちが逮捕された際に助け出される。


    「ゲイくん」編
    森下タカシ(もりした タカシ)
    本エピソードの債務者。36才のゲイで、通称は「ジャニヲタ」。容貌は醜い。他のエピソードでも度々登場する。仕事をせず、神奈川県にある実家に寄生しており、ジャニーズ系の追っかけやパチスロなどで借金を重ねる。光GENJI世代。
    小学校のころから「3クラス合同最下級人間コンテスト1位」といじめられており、中学校時代にはアチーブメントテストで学年最下位だった。そのことは同情を買うために無知で多感な10代のゲイとの売春の際によく話している。
    一度自己破産をしているもその上でなお、丑嶋から借金をしている。マゾヒストで取り立ての電話をかけてきたマサルの罵声で性的に興奮する。借金のことで母親と喧嘩になり家を追い出され、ゆーちゃんの家に数日間泊めてもらい、さらに借金を肩代わりしてもらった。

    ゆーちゃん
    28歳のゲイ。カメラマン志望のフリーターで登録型の派遣業をしながら生計を立てている。森下とは友達。実家は茨城県。
    撮影の仕事がなかなか入らず将来に不安を感じており、また、母親にゲイのことを打ち明けられず憂鬱な日々を暮らしていた。ある日カメラマンとしての仕事が入り込み張り切るが、カメラを誰かに盗まれてしまう。一度はジャニオタを疑うも、ジャニヲタが丑嶋に借金を返せなかったことから、犯人は別にいると確信。また、この時にジャニヲタの借金を肩代わりする羽目になる。最終的にはさまんさがカメラ盗みの犯人であると悟り、関係を絶っている。

    さまんさ
    25歳。容姿端麗で、ゲイバーのバーテンダーをしている。
    一芸入試のある大学に在籍していた過去があり、その頃は小説家や俳優を目指していた。ゆーちゃんと同棲していた時期があり、その時は「コーちゃん」と名乗っていた。「さまんさ」という渾名は、ゲイバーの客が海外ドラマに出てくる登場人物から名付けた。
    カメラを盗んだことをゆーちゃんから問い詰められるが、しらを切った。嫉妬深く、ゆーちゃんと付き合っていたのは、彼に対して常に優越感を感じることができるからだという説明がゆーちゃんの独白からなされている。

    くまくん
    ゲイ仲間の一人であり、毛深い。画家を自称しており、絵を収納する貸し倉庫を利用している。
    ゲイであるゆえに子供を持てないためか子供に対する羨望がある。
    貸し倉庫から痣だらけの衰弱した子供が発見されたことから、警察に逮捕されてしまうが、証拠不十分により釈放された。痣は子供の親が虐待で付けたものであり、遊びで隠れていた子供に気がつかずに、くまくんが倉庫に鍵をかけてしまったというのが事の真相。不注意で子供を閉じ込めてしまっていたことを泣きながら悔やんでいた。


    以上のようにWikipediaで紹介される作品。
    真鍋昌平氏による著作。
    週刊ビッグコミックスピリッツ2005年第18号〜第21・22合併号、第24〜第26号、第34号〜第36・37合併号掲載作品。
    2005年12月1日初版第1刷発行
    電子書籍制作会社 株式会社昭和ブライト

    ヤンキーくん編6~12
    ゲイくん編1~3
    以上が収録されている。

    ヤンキーくん編完結。
    最後で愛沢が車への当たり屋を強制される場面は恐怖だ。
    行き当たりばったりの人生は駄目。


    印象に残った点

    弁護士が広告を出す時代だ。
    無知な奴はますますいいカモだぜ。
    立派な肩書きで善人ヅラしてる奴ほど危ねーんだよ!
    エビでタイ釣れなきゃ広告費なんて出さねーつーの!

    ゴミを誰かの押収されねーようにギリギリのタイミングで出しとけよ!

    もしも俺にサイヤ人並みの力があったら、世界中の苦悩を集めて、奴らに元気玉ブチ込んでやる!
    (愛沢の妄想)

    いつも行き当たりバッタリで来たからこんな事になっちまったんだ。

    裏稼業の人間は、誰も守っちゃくれねえ。全て自己責任だ。

    無理して有名私立の幼稚園入れて、周りの金持ちに合わせて借金がかさんだ身の程知らず・・

    顧客名簿を失うという事は金融屋の命取りということだ。

    俺はなぐさめの言葉を知らねーんだ。

    今、思い出した
    地元で頭めがけて金属バットをフルスイング出来る奴は2人しかいなかった。
    滑皮と丑嶋。
    奴らは別世界の人間だ。

    滑皮に便乗して愛沢に生命保険かけたから大丈夫だ。

    年を取るとさあ1年てあっという間だよね。

    初めての場所も人も苦手なのに、毎日現場変わるから毎朝ユーウツよ。

    2023/06/30(金)記述

  • 今回はちょっと長めの話しで、読み物としても面白かった。
    ウシジマくんって、なんだか変な魅力がある。
    巻末のホモの世界の話も、なかなかホッコリして良かった。

  •  闇金の恐ろしさも勿論だが、闇金業者を生み出す性をもっている人間こそ本当に恐ろしい。
     漫画に登場する人物との対照で、普通に社会的生活を送る人々の強さを感じた。
     ウシジマくんのような人が生きる普通のルールが通じない裏社会がすぐ傍に広がっているんだなぁと思うと夜の街が怖くなった。
     

  • ヤンキーくんPart2編とゲイくん編。
    とことんまで性根の腐った愛沢くんと、それを取り巻く滑皮くんと丑嶋くんの苛烈さが光る。
    丑嶋くんがいい奴なのかどうなのか、マサルの野心はどうなるのか、いろいろ気になる部分もあるが、基本的には物語に救いがない。
    ゲイくん編は、これまでのスピード感がない上、これまで以上に読むのに生理的な抵抗感がある。挫折しそう(汗)。

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著者プロフィール

漫画家。神奈川県出身。1998年、『憂鬱滑り台』で「アフタヌーン」(講談社)四季賞夏のコンテスト四季大賞を受賞、同誌同年9月号に掲載され商業誌デビュー。2011年、『闇金ウシジマくん』(小学館)で第56回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。その他著書に『スマグラー』『THE END』(講談社)などがある。

「2017年 『THE END クライマックス編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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