闇金ウシジマくん(9) (ビッグコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
3.81
  • (1)
  • (12)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 90
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (209ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「フリーターくん」編完結。
    家を失ない、痴ほう症の祖母とともに公団に移った宇津井家だったが、優一はひとり家を出て日雇いで生計を立てようとする。ネットカフェ難民になるも資金が続かず、ホームレスにもなり切れず、腰を痛めて路頭に迷う。自己破産するにも住所不定では信用が得られず、さらに不良少年たちに襲われ全財産を奪われる。これでもかというくらいの辛酸を舐め、ついにこれまでの人生を清算して父親に謝る。
    そこに田嶋を名乗る丑嶋が現れる。優一は自己破産して家も奪われた両親が、闇金にすがる姿を見て決意し、自分が家族を守ると宣言する。自己破産の末、介護サービスなどで少ない稼ぎながら日々を誠実に生き、借金を返済しつつ家族円満に慎ましやかに生活する優一の姿は、最高に眩しい。優しい丑嶋くんの姿にブラックジャックの影を見た気がする。

著者プロフィール

漫画家。神奈川県出身。1998年、『憂鬱滑り台』で「アフタヌーン」(講談社)四季賞夏のコンテスト四季大賞を受賞、同誌同年9月号に掲載され商業誌デビュー。2011年、『闇金ウシジマくん』(小学館)で第56回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。その他著書に『スマグラー』『THE END』(講談社)などがある。

「2017年 『THE END クライマックス編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

真鍋昌平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×