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感想・レビュー・書評
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田子の浦に うち出でて見れば 白砂の
富士の高嶺に 雪は降りつつ
ーー田子の浦の海辺に出て 真っ白い富士山をあおぎ見ると
その高い峰に雪が降り続いているーー
(山部赤人 百人一首4番)
「速さへの執着を捨てなさい」
天性の聴力を持ち、そのずば抜けた才能で百人一首を戦ってきた千早に、恩師原田先生は言い放つ。
その言葉を咀嚼しきれぬまま臨んだかるた大会。
5人の部員中4人が決勝進出。しかも太一と優征、奏と勉の対戦がそれぞれの階級の決勝戦となる。
自滅する形で初戦敗退していた千早は、キャプテンとして、自分を取り戻すためにも、皆の戦いに熱視線を注ぎ見届けるハラを決める。
かるたをただの競技でなく、その背景にまで踏み込んで味わい尽くし戦う奏と勉。
最後の最後の「運命戦」までもつれ込んだ太一と優征。
5人の熱い戦いは、福井の新のこころを揺さぶる。
「団体戦がしたいね。みんなでまた、チームになりたいね」
「チーム。私の大事な」
5人プラス1の熱く心揺さぶられる物語が続いていく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
つくえくんとかなちゃんの決勝
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再読。速さだけではないと突きつけられたちはやが、机くんやかなちゃんのかるたから学ぶ。肉まんくんと太一の運命戦。こっそり進路指導始まる。たまーにちゃんと高校生エピソードが挟まるのがまたいい。机先生分析好きだし教えるの上手そう。
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読み返し中。次は7巻から。みんな一生懸命でかわいい。
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大会の個人戦。
千早が早々に負けたので、準主役の皆さんの熱い戦いが見れて面白かった。
やっぱりサブストーリーが盛り上がった方が全体的に面白い。
千早一回戦のオバちゃんとの戦いで、「早いだけじゃダメ」というので、インディアカを思い出した。
年配のチームと当たると、私達の方が体力も運動能力も高いのに、アワアワして連携取れずに自滅して負けてたな。
オバちゃんチームの決定力はないものの安定力の高さはすごかったもんな。
「女たるもの美しく美しくなければなりません。戦うときも。」は常に心にとめておかねば…。
最後のテストのくだりは学園物だとよく出てくるけど、実際現実問題で考えるとどうなんだろ。
ここまで打ち込んでる物があるのに、学校の常識に当てはめて、一般的な進路(大学受験など)を決めなきゃいけない、ってのは、今後なくなっていったりするのかなぁ。