- Amazon.co.jp ・電子書籍 (508ページ)
感想・レビュー・書評
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カフカは変身以来でした。
今回は長編小説なのと未完であることから、気合を入れて読んだがかなり辛い。
ストーリーは主人公Kは測量技士として城から雇われたはずだったが、いざ領土に行ってもそんな話はない、測量技士は必要ない、住人からも嫌な目で見られて、およそ歓迎されない。
宿舎で出会ったフリーダに結婚を申し込み、城の人物であるクラムに会うため、測量技士ではなく学校の小使として働き口を決める。
Kはクラムに会うため跋扈するが、フリーダはKの手伝いと駆け落ちしてしまう。
Kは城に辿り着けず、クラムに会うこともできず物語は幕を閉じる。
率直な感想は、周りくどい、話が進まない、Kに対して否定することで城の神格化がみてとれるが、その実は薄っぺらく気が散る。
ーまるで子供がテーブルクロスを引っ張っぱるが、何も手に入らないで、ただ上に乗っている見事な品物を全部落としてしまい、永久に手に入らなくしてしまうようなものなのだ。ー 二十章より
僕は城を読んだが、その読む力が足りず、見事な品物を全部落としてしまい、粉々になった皿や食べ物を見つめているような気分でした。 -
長くて辿り着けなくて未完。Kの理屈っぽさと右往左往っぷりが面白い。
とある人が好きだと言っていたので読んだけど、途中でだれてしまってそんな自分に悲しみ。 -
すっごい長いです!それに未完。
測量技師として呼ばれた主人公のKくんが城に向かおうとするも、
方々を駆け巡りまわされけっきょく城にはたどり着けない…という有名な話ですね。
読む前は暗くてじめじめした話だと思っていました。
たしかにそう読める箇所もあるのですが、
主人公のKくんはあんまり落ち込んだりしないタイプなので
彼が動いたり話してたりしてる部分は楽しく読めます。
個人的には終盤のある女性キャラクターの独白がキツかったです。長いよ!
たぶん『罪と罰』序盤のお母さんからの手紙ぐらい、、、あれより長かったかもしれません。
しかも、未完の小説なのでその独白が後に生きてくるわけでもないという…
読後は何でこれの評価が高いのか分からなくなりました。
みんなほんとに読んでるんですかねぇ(懐疑) -
概ね人が想像するストーリーを粉砕するセンス
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済み
Kindle -
鬼のように長い。
しかもここまで読んだのに、未完…だと…!?(※読み始めてから知りました)
内容的にはお役所仕事へのあてつけ?のような印象を受けました。途中の城の中の描写はエンデの『鏡の中の鏡』のような感じ。 -
主人公が本来の目的を忘れ、城を取り巻く日常的な生活におぼれていく様を通じ、自己の目標は他者からの強制的な命題によっていとも簡単に崩れてしまうかのように思えた。正直なところ彼をとりまく生活の一つ一つが、必ずしもこの小説を形作る重要事項にはなっていない気がし、それがこの小説に冗長さや「城」への道のりの遠さをほのめかしているように思えた。
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自分の立ち位置の確認に駆けずり回るのが、
生きるという事なのかもしれない。