続・森崎書店の日々 (小学館文庫) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
3.95
  • (4)
  • (10)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 75
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (197ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 続編、特に好評だった作品の続きを書くというのは相当難しいものであるはず。
    ファンは前作以上の期待を持って待ち構えているし、前作が売れたからと言って、その登場人物たちを取り巻くストーリーに、作者がまだ書きたいことが残されていたのかどうか(出版社の意向はともかくとして)という問題もある。

    そういう意味で、この森崎書店は確かに良い作品。

    とくに、桃子さんが書き残した台帳を二人で読むくだりなどは、涙なくしては読めん。

    いい人ばっかり、という世界はなかなか物語として広がらないものだけれど、この神保町を舞台とした人々のふれあいは、とても心温まるものがあったなあ。

  • どのように死んでいくかは、言い換えればどんなふうに生き切るかということなのだと思いました。

    本当に悲しいときは、泣くこともできない。大事な人が悲しみのあまり泣けないでいるときに傍にいて、思いっきり泣けるようにサポートしてあげることが、同じ悲しみを分かつ者の役割なのだと感じました。

  • 神田古書店街に行きたい。

    早く、自由に出かけられる日が戻ってきますように。

  • やっぱり、ね。という感想。前のお話からすぐに続いている。で、やっぱり、予想と同じ結末でした。
    予想通りだったから、面白くなかったということではないし、同意できる箇所も、じーんとくる箇所もあるのだけども。うーん、なんていうか、厚みがないのと、なんとなく輪郭を、もしくは造形をなぞっているような感覚が、ぞわぞわとして面白くないのでありました。唐突に出てくる、図書館司書となった女の子のトラウマもそうだし、桃子さんの体調もそうだし、もう少し、なんか違う形で読みたかったなぁ、というところ。

  • 神保町の古書店 森崎書店を舞台にした小説。

    貴子は会社の休みを使い、店番をする替わりに
    サトル叔父と桃子さんを旅行に行かせる計画をたてる。
    貴子はかつての様に森崎書店の2階に住み込む数日をおくるが・・・。

    高野くんとトモちゃん、貴子とサトルは
    前作と続・~で対になっていると思う。

  • 続編ではちょっと恋愛あり・悲しい出来事があったりで
    寂しくもあるけど
    こんな風になりたいなって思わせる部分が多いです

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1977年千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒業。「森崎書店の日々」で第三回ちよだ文学賞大賞受賞。同作品は映画化された。著書に「続・森崎書店の日々」「純喫茶トルンカ」「純喫茶トルンカ しあわせの香り」がある。

「2023年 『きみと暮らせば 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

八木沢里志の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×