MAKERS―21世紀の産業革命が始まる [Kindle]

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制作 : 関 美和 
  • NHK出版 (2012年10月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (320ページ)

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MAKERS―21世紀の産業革命が始まるの感想・レビュー・書評

  •  一言でまとめると、ワクワクする本だ。特に私のように、IT業界が注目を集め急激に発展する時期にあえてものづくり企業に就職したような者にとっては、夢と希望が惜しみなく語られた一冊だと感じられる。

     IT技術の進歩は情報(ビット)の分野にとってまさに革命だったが、人間の衣食住を情報でまかなうことはできない。結局人間が生きていくために必要なものはすべて形あるモノ(アトム)の領域にある。この本は、ビットの革命が続いてアトムの革命を起こしつつある現状を語るものだ。

     筆者自身がその分野の起業家でもあるため、中にはフェアではない表現もあるだろう。それは随所で筆者も認めているところだ。しかしそのことがさらにこの本を生き生きしたものにしているのは間違いない。ムーブメントから距離をおいた評論家の分析ではなく、渦中で走っているプレーヤーからのリポートだ。

     恐らくこの流れは止まらないだろう。ものづくりの姿が変わる。人が人である限りものづくりは無くならないが、大企業による生産設備の寡占や、大量生産による単価低減とそのための大量消費というモデルは無くなりうるのだ。

     私が生きている間にどこまで進むだろうか?とても愉しみだ。

  • kindle unlimited 一か月無料体験にて

  • 2015年の初頭に読んだので新鮮なトピックには感じられず話題も既知のものだった。しかし本質は色褪せない。今まだ途上のITやWebによる革命は、Web2.0の頃やそれ以前とMAKERSの時代を繋げることで、さらに先にはどんなチャンスが眠るのかと考える良いヒントにあふれている。

    とはいえ英語圏以外での環境整備もこれからではと思う。日本で今から取り組んでもまだ勝てるチャンスのある分野であるとも思う。

  • 製造業はもはや大企業でなくてもいいのかもしれない。

  • 久方ぶりの更新と初Kindleです。

    ミュンヘンで書いてます。どこにいようとも、ネットワークにさえ繋がっていればこのように書ける、良い時代になりました。

    時代はハードウェアからソフトウェアですね。本もしかり。
    本書で紹介されていた3Dプリンタなるものには、ピンときませんでした。実物見れば、本書の説く未来を少しは実感できるのでしょうか。

    あまり、自分だけのオリジナリティ溢れるモノ、というこだわりはありません。なので、本書で挙げられているような多種多様の製品には目がいかない気がします。今のところ、規模の経済を生かした安価な大量生産品しか、購入に対する興味が湧きません。

    そこそこ良くて安ければ買う、くらいしか、モノに対する基準を持ち合わせていないと思います。代表的なものがユニクロです。すっかり我が家を占拠しました。

    それにしてもKindle、なかなかの読みづらさと少しの不満でした。ipadとiphoneを、とっかえひっかえして読みました。変なところで行が変わるとか、読み直すたびに数秒ロード時間を取られるとか、行間がバラバラになっている箇所があるとか、実物と大して値段が変わらないとか。
    まだまだこれから、期待を込めて購入は続けます。

  • 3Dプリンタが話題に上がることが何がすごいのか分からなかったけど理解できた。ワクワクするような未来がやってくる予感。
    自分はソフトウェアが好きなのでずっと前からオープンな世界にいるので、この可能性の大きさが理解できる。
    みんな読むべき。日本頑張ろう。

  • アイディアを形へとする方法のデジタル化社会における変化に着目した1冊.3Dデータから3Dプリンタ,CNCルータを用いたモノとしてのアイディアの実現化に始まり,産業の形態としてマスを相手としない中小規模な市場への参入の容易化を克明に描き出している.
    [キーワード]コミュニティでのモノづくり,クラウドファンディング,ソフト的なハード作り

  • 「交換」と「専業化」という話は『繁栄』に似た論調だと感じた。なぜMAKERSのようなムーブメントが起きているかという背景について様々な観点で論じている。

    ロングテールの時はbit(情報・ソフトの部分)の話だったが、今回はatom(モノ・ハードの部分)の話というが、両者は密接に関わりあうとともにその境界は微妙なものになっているのではないか。

    日本でも少しずつ3Dプリンタなどが知られるようになってきたが、どうなるだろう?

    メディアが<マス>から<ソーシャル>や<個>に移り変わるように、製造もその道をたどるのか?メディアもそうであるように膨らんで→特定のコンテンツに収束というのをなんとなく感じる。

  • 本書を手に取る前は、「あぁ、おそらく3Dプリンタの話かな」って思っていたのですが、本書はさらにそこから深くビジネスの面に切り込んでいます。
    3Dプリンタはたしかに革命なんだけど、もはや当たり前の存在となっているインターネットや、人件費の変化、各種税制、価値観の多様性、起業のやり方、などなど語られていることは多岐にわたり、それがひとつにまとまっているのが素晴らしい。

  • 産業革命により工場生産ができるようになり、人口と収入が飛躍的に上がった。現代では、デジタルツールとクラウド技術により、アイデアさえあれば工場でなくても自宅の3Dプリンターを用いて簡単に作ることができる。その意味では、デスクトップでのもの作り革命が起こったといってもよいであろう。

  • 今まで大企業によって寡占されていた製造手段、サプライチェーンがインターネットにより、広くあまねく社会に行き渡ることで、これまでは情報の分野(ビットの世界)のみだったインターネットによる変革(ツールの民主化)が物質、つまり製造業の分野(アトムの世界)にまで及ぶことを豊富な具体例を用いて説明している本。

    曰く、これからのアトム世界の変革は今まで起きてきたビット世界の変革とは比べ物にならない影響力で世界を変える、と結んでいる。

    示された各事例はみな興味深く面白いが、ほぼエキサイティングかつ前向きな事例で埋め尽くされている点が気になった。
    意見のバランスを取る為に、製造業の民主化がもたらす副作用についても具体的な事例を用いてもっと詳しく説明する必要があったのではないか。

  • 読み始めたときはあまり期待してなかったけど、今の時代をよく分析できています。製造業の人は読んだ方がいいですね。

  • 3Dプリンターに興味

  • もの作り革命が始まっているという話。先進国にも、もの作りで十分勝負できる土壌が育ちつつあることを知り、衝撃を受けた。ただ、個人的には正直リアル感のある話ではなく、いかに普段もの作りから離れた生活をしているのかを逆に実感。

  • バイブル。共通言語として読んでおかないとね。

    --
    スパークファン https://www.sparkfun.com/

  • Kindle版を読了。ベストセラーだったので斜に構えて読んでいなかったけれど、読んでみればとても刺激的で面白かった。ビットの世界では当たり前になったロングテールが、アトムの世界でも本当に起こるのかどうか。ビットの世界では、「インターネットなんてオープンでいい加減(ベストエフォート)な通信網は、企業間通信など品質が重要な分野では普及しない」とか「SaaSなどのクラウドコンピューティングも、企業などの基幹業務では利用されることはない」と言う人はたくさんいたけれど、前者は明らかに間違っていたし、後者も変わろうとしている。この本に書いてあることに対して「3Dプリンタなんて日本(の製造現場)じゃ昔から使っていたし、何も新しいことはない。結局、ここに書いてあることは単なる日曜大工の延長だろ。」という反応もあるかもしれないし、逆に過度に踊らされる必要もないけれど、ここに書いてあることが「次の産業革命」につながるかもしれないという想像力を持って見渡せば、世の中いろいろ面白いことがありそうだ。意志を持って、「次の産業革命」につなげるためには何をすればよいのか、と考えてみる視点も不可欠だ。

    一つ気がかりなのは、日本では「3Dプリンタ」というモノばかりに注目があたっているように見えること。メイカーズの動きは、本書にも書かれているように、「モノ」ばかりではなく、アイディアとデザインを共有するソフトウェアとプラットフォーム、起業のための資金集めのプラットフォーム、調達と販売のためのオープンなプラットフォームなどが組み合わさり、それらのプラットフォーム上で行われる活動やプロセスが加わってはじめて、単なる日曜大工やDIYの延長ではなく、「産業革命」につながりえる。だから、「3Dプリンタ」というモノよりも、「3Dプリンティング」というコトの方が、インパクトは大きいはずだ。ちなみに、Amazon.comのLook Insideの機能を使って原書の中身を"3-D printer"または"3-D printers"というキーワードで検索すると、結果は44件。一方、"3-D printing"という動詞形は14件、"3-D printed"も5件。つまり、プリンタというモノだけではなく、printを動詞的、コト的に使っている箇所も少なくない。一方、Amazon.co.jpのサイトではこの本は「なか見!検索」できないので、Kindleで検索してみると、"3-D printing"は「3D印刷」と訳されていて14件。「3Dプリンタ」は、英語の原書よりも格段に多くて105件。たとえば、"3-D printed"は「3Dプリンタで出力された」と訳される場合が多いので「3Dプリンタ」というモノの単語が増える。また、訳し方自体も、原書では目次の付録部分に"Getting started with 3-D printing"という項目があるけれど、ここは「やってみよう! 3Dプリンタ入門」と名詞的(モノ的)に訳されている。なので、同じ方法で比較しているわけではないので正確なことは言えないが、日本語を読むと原書よりも「3Dプリンタ」というモノの名称が頭に残りやすくなっているのかもしれない。でも、本当はモノよりもコトが大切だということは、忘れてはならないだろう。

  • 2013年3月25日読了。

  • 子どもはみんなメイカーだった。お絵描きや積み木や手づくりおもちゃ、レゴ、砂遊びも、みんなモノづくりの原型だ。いい年をした大人が、もう一度モノづくりに夢中になれる世界。それがメイカーズムーブメント。ビットで起きた変化がアトムでも起きつつある。ウェブのおかげで誰もが情報発信者になったように、3Dプリンタや製造請負サービスのおかげで誰もがメイカーズビジネスに名乗りを上がられる。

  • 今更読んだんですけど、思ったより面白かった。個別事象としては知っていても、まとめて話されると「あーそっかー」となるあたりが、本当にクリス・アンダーソンらしいいい本だと思う。

    割と個人的に悔しいのは、自分はすごくMAKERS ムーブメント的なものの近くにいたのに、その新しさみたいなものにあんまり気付いてなくて、どちらかというとそっちからは離れようとしていたような気がすること。実際に何かやるかどうかはともかく、とりあえず手を出していてもおかしくなかったんじゃないかと思い、年取っているというかヤキが回ったな、みたいな気分になってとても自分が残念。

    Kindle版とそれ以外、別登録扱いなのか。実はKindleで初めて全部ちゃんと読んだ本だった。

  • 興味深い本であった。著者は「ロングテール」や「フリー」などといった本を書いて、デジタル時代の経済的パラダイムシフトについて面白い見方をしている。
    今回は、市井の発明家が大きな企業を作らなくても製品を開発・製造・販売が出来る、という道を示している。安くなるつつある3Dプリンターを使い、そこに3次元CADのデータを流しこめば製造が可能となる。
    ここで書かれているのは、70年代のマイコンのように、個人レベルで製造が可能ということを示し、オープンソースのモデルのように、ハードウェアも同様のバザール方式が適用できるとしている。

  • ワクワクするね!

  • TVで3Dプリンタが紹介されていて、どこかの写真館で写真をとったら、それを3D解析した上で「世界で一つの自分フィギュア」にしてくれるというものだった。
    何となく面白そうなものと認識していたが、この本を読んで3Dプリンタが世界の製造業を変えるかも知れない発明と知った。例えば、独自のスマホ・ケースをデザインし、それを3Dプリント(生産)してWEBを通じて世界中に売れる、ヤフオクのDIY版が可能となる。更に、子供の頃に見ていた、スター・トレックで船員がコンピュータに「コーヒーとトーストを」と頼んだらそのものが出てくる夢物語が、中身は無理でもカップと皿は技術的には既に可能なそうな。確かに。
    今年が世界の製造業の復活元年かも、という夢を見させてくれる一冊。

  •  第8章 巨大産業を作り替える   
                    
    【メイカーズの自動車作り-オープンソース乗用車-】
    ・アリゾナ州チャンドラーにある『ローカルモーターズ・チャンドラー工場』では、オープンソース・コミュニティがデザインした、7万5000ドルのオフロードカー”ラリーファイター”が生産されている。

     ※ラリーファイターの画像など詳細
      http://xbrand.yahoo.co.jp/category/business_money/9071/2.html 

     ※ローカールモーターズHP
      http://www.localmotors.com 
     
    ・シャーシ(車台)は、ローカルモーターズが開発した。
    ・デザインは、オープンソースのコミュニティでアイディアを蓄積し、コンテストで決定した。
    ・コミュニティは約2000人、プロやアマチュアや車マニアなども参加。
    ・部品は既存のサプライチェーンより調達する。
    ・組み立ては、ローカルモーターズの工場にて、顧客自身が行う。



    【電気自動車-車輪付きコンピューター】
    ・電気自動車は、モーターと電池が搭載され、ソフトウェアで制御される。
    ・電気自動車は、インターネットと繋がり、携帯電話や自宅のスマートグリッド、充電機などのネット  
     ワークの一部になる。
    ・買った後に、ソフトウェアの更新によりますます改善される。
    ・電気自動車の市場では、ソフトウェアやネットワークの開発が上手なメイカー企業、ローカルモー  
     ターズや、あるいはグーグルやアップルのような企業が、有力候補だ。

     ※テスラ・モデルS 
      http://response.jp/article/img/2013/01/01/188060/512573.html

     ・モデルSの駆動系の性能は、ソフトウェアによって、簡単に変更可能
     ・ディスプレイは、ipadのような多目的ディスプレイひとつ。


    【電気自動車の製造-テスラモーターの事例】
    ・テスラの工場は、世界最先端の製造工場である。
    ・汎用ロボットとデジタル工作ツールを、コンピューターのプログラムで制御する。
    ・汎用ロボットは、プログラムひとつで、どんな作業でもできる。
    ・デジタル工作ツールは、必要な部品を必要な時に”作る”ことができる。
    ・1台単位の生産が可能であるうえ、コストも変わらない。

     ※テスラ・工場の動画
     http://www.youtube.com/watch?v=AO7JYGNqRxM&feature=share
     
    【テスラ工場の特徴】
    ・ロボット生産のため、安い労働力を求める必要はない。中国などとの製造競争に負けない。
    ・何でも作れ、工場全体がプログラム可能で、車以外のものも製造できる。
    ・サプライチェーンが不要、ほとんどの部品をデジタル工作ツールで内製できる。

  • 「ロングテール」や「フリー」で有名な著者の最新作です。

    プリンターが一家に1台が当たり前になったように、3Dプリンターががこれから持っと普及して、製造業を変えていくというお話です。ロボコンでものづくりに関わっていた自分からすると、とてもわくわくする未来が書かれているのですが、本当にそんなに普及するのか?と疑問もぬぐい去れません。

  • (2012/11/24読了)先進国の製造業にも未来がある、というのは、製造業に身を置いてる人間としては嬉しいね。もちろん、クリスアンダーソンの言う製造業のロングテールは、既存の「ものづくり幻想」とは別のものなので、今のままの日本の電機業界がそのまま生き残れるわけじゃないけど。
    ともかく、電子データや情報にしかあり得ないと思っていた「ロングテール」が、ものづくりにも適用できるとは!・・いやまあ、製造データは電子データでやり取りできるからなんだけど。でも単なるデータでなく、現物がちゃんと存在している世界でのロングテールとは新鮮。

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