光圀伝 電子特別版 (下) (角川書店単行本) [Kindle]

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著者 : 冲方丁
  • KADOKAWA / 角川書店 (2012年10月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (230ページ)

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光圀伝 電子特別版 (下) (角川書店単行本)の感想・レビュー・書評

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  • 光圀の壮年から老年期。
    生きている内に叶わない夢も、諦めなければならないことも多々出てくる。諦めながらも、次の世に伝えていくといく希望。
    そして、プロローグに繋がる。義と義のぶつかり合いも最後まで目を離せなかった。

  • 藤井紋太夫はなぜお手討されたのか。
    その問いに答えるための一冊。

  • 冲方丁による水戸光圀を描く長編下巻。
    ついに藩主となった光國は、かねてよりの大願、史書の編纂に着手する。それを通じて学問を学べる場所として彰考館を設立、また、産業の乏しい水戸に特産品を育てるため、様々な取り組みを行う。
    物語の随所に読耕斎、泰姫の面影を見る。それだけ二人に生きていて自らの姿を見ていてほしいと願っていたのだろう。彼らのような理解者、きちんと苦言を呈してくれる人を求めてやまなかったのか、泰姫の侍女・左近を頼ることが多くなるというのも面白い。
    一方、若き逸材として藤井紋太夫が登場する。歴史を知っていれば紋太夫と光圀の関係も知っているだろうが、その結末に至る理由はいろいろな説があるらしい。これについても作者は一つの仮設の元に説得力のある物語を展開する。
    光圀は親しい人、理解を示してくれる人を先に送り出すこととなり、それを見送り続ける。読みながらもなんとももの寂しい気持ちになるが、作者の作り上げた光圀像がそうした湿っぽさを弾き飛ばすくらいの器の大きな人として描かれているため、後味は決して悪くない。
    これまでドラマ「水戸黄門」でしか知らなかった光圀がどんな人物だったのか、なぜ今に至るまで名声を保っているのか、を作者独自の視点で構築し直し、魅力的な物語に仕上げてある。歴史物独特の文体も少なく、非常に読みやすい佳作である。

  • そして最後に紋太夫の義を止めておしまい。紋太夫の義が、まさかの大政を朝廷に還すという壮大なもので、200年後に成されるものだった、というあたりさすがの終わり方、おおおーってなった。ところで藤井紋太夫って実在だしホントに光圀67歳?とかで手討ちにされたらしい、実際は何でだったんだろう、史実ベースの空想歴史小説。面白かった。

  • 光圀と言えば、水戸黄門様ですね。
    でも、あのテレビドラマは忘れて頂いて。

    水戸徳川家に生まれ、兄もいるのに世子に選ばれた幼い頃の光圀。
    兄への対抗心もいつしか「なぜ自分なんだ」との疑問に変わり、
    青年期は傾きに傾くことに。
    厳格な父からの烈しい試練に耐えた光圀はだんだんと詩歌で天下を
    獲るという思いを抱くようになっていく。
    佳きライバルたち、あの兵法者との邂逅、素晴らしい妻との出逢い、
    そして、そんな彼らとの別離。
    史記の編纂に生涯をかけた光圀だったが、晩年ある家臣を自らの
    手で殺めることになるのだが、その理由が最後の最期まで引っ張られ、
    そちらも気になってどんどんとページを捲らせてくれる。

    いやー、ホントに面白かった。
    中盤の別離の連続のところではとことん泣かされてしまったしね。
    水戸黄門が好きだった母にも読ませてみようかな。
    ギャップにどれだけ驚くか楽しみだ。

  • 感想を放置し過ぎて忘れたシリーズ

     上巻が一番面白かった。
    (一生を書かなくても絞ったほうがよかったんじゃないかって思う)

  • 左近との関係が理想の男女の関係に思えるな。

  • 面白かった!
    時代物はほとんど読まないけど、同じく冲方丁の『天地明察』にハマったので読んでみた。

    多少古い言葉も使っているのに読みにくさがなくて、すらすら読めてしまう不思議。
    歴史エンターテイメントな作品でした。



    (上巻)
    no1045
    「出かけるときは二度と戻れると思い、川や海で泳ぐときはここに亡骸が沈むと思う」

    no1065
    「全部読んで理解しようとしなくていいんだ。自然、自得のままに読むのが一番さ」

    no2303
    「潔白ならば身の苦しみは大したことがない。身外の苦しみは些細なことだ。後悔は身中に生まれて逃れようがない。どちらが苦で、どちらが楽か。選ぶのはその者自身だ」

    no2331
    合戦を何百年も続けてきたこの国では、人を殺すことを開くと断定したところで、何の解決にもならない。人殺しが悪なのはわかりきっている。なぜ殺さればならないかが問題だった。本当に殺さればならないのか、問い続けるべきだった。殺さずに済む世の中を、どのようにして創り上げるかが、戦国の世を終焉させた人々の命題だった。

    no2376
    「天地の狭間にあるもの、悉くが師だ」


    (中巻)
    no333
    大人になっても童心を失わぬ者ほど、愛情が深く、愛嬌がある、とされるのは、江戸でも京でも同じである。

    no1406
    「中道を行えば心が軽くなるわけではない。むしろ重苦しいからこそ貫くべきものだ」

    no2855
    如在とは、礼の最も根本的な態度である。死者や神々が、今そこに在すが如く振る舞う。歴史を記すことも、それと同じである。


    (下巻)

    no1479
    『彰往考来』往く、すなわち過去を彰かにし、来る、すなわち未来を考察する。

    no1690
    輪廻は、寺の道徳教育の根本理念である。悪業をなせば、来世で報いを受ける。だから悪業は避けねばならない。また、もし誰かに傷つけられたとしても、それは前世での因縁であり、報復すればまた悪業となって来世で同じ目に遭う。だから報復はいけない。

    no2519
    「政教の分別」「公平な税制」「大学制度」「海外貿易」――どれも、歴史を学ぶほど自然と辿り着く結論だが、同時にどれも、水戸藩にとっても、幕府にとっても、新しすぎる考えだった。

  • Kindleで安くなっていたので思わず購入。
    よくあるパターン(-ω-)

  • 藩主から隠居、そして水戸“黄門”の最期まで。自身を支える仲間作りから、いつのまにか次第に後進を育てる場面へと切り替わっている。自分の代では決して完成しない理想の国作りを後進に託す責任と気概、それが故に起こる悲劇、どれも巧みだった。読み進んでいくにつれ徐々に説明調になっていくのが気になったけど、全体としてとてもよいエンタメ小説だった。
    そういえば、徳川慶喜は水戸の流れだった。

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