- Amazon.co.jp ・電子書籍 (333ページ)
感想・レビュー・書評
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光圀の壮年から老年期。
生きている内に叶わない夢も、諦めなければならないことも多々出てくる。諦めながらも、次の世に伝えていくといく希望。
そして、プロローグに繋がる。義と義のぶつかり合いも最後まで目を離せなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〈上中下巻合わせて〉
水戸黄門様として知られる水戸光圀の、その一生を綴る。徳川御三家に生を受けた光圀は、次男であるにも関わらず世子として藩を継ぐことを余儀なくされる。光圀はこれを不義と考え心中で長く苦しむことになる。前半から中盤にかけては、破天荒な生活から友を得たり、周囲の人の助けもあり、不義を義とする方策を考えたりする。後半にかけて、藩主としての仕事ぶり、後世まで影響を与える事業、あるいは人材の育成や抜擢についてのエピソードが中心となる。いずれも、その偉大さや人となりがよくわかる内容になっている。
光圀の性格のみならず、周囲の親しい人たちの性格が明快に描かれており、読みやすい。
動機は数あれど、光圀のひたむきな努力には舌を巻いてしまう。そしてその努力が身を結んでいくエピソードの数々は、ある種痛快な気持ちで読み進めることができた。大変面白かった。 -
後半。
この時は知るよしも、その後二度と、などこの後の不幸を匂わせる文末が多く凹む。
そんなに宣言しなくても……
若い頃と違い大人になり色々と悟りだしたからか、ころんとでたり、すとんと落ちたり。
冒頭から引っ張り続けた件もなんかアッサリ。
構成は壬生義士伝と似てる。 -
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藤井紋太夫はなぜお手討されたのか。
その問いに答えるための一冊。 -
そして最後に紋太夫の義を止めておしまい。紋太夫の義が、まさかの大政を朝廷に還すという壮大なもので、200年後に成されるものだった、というあたりさすがの終わり方、おおおーってなった。ところで藤井紋太夫って実在だしホントに光圀67歳?とかで手討ちにされたらしい、実際は何でだったんだろう、史実ベースの空想歴史小説。面白かった。
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光圀と言えば、水戸黄門様ですね。
でも、あのテレビドラマは忘れて頂いて。
水戸徳川家に生まれ、兄もいるのに世子に選ばれた幼い頃の光圀。
兄への対抗心もいつしか「なぜ自分なんだ」との疑問に変わり、
青年期は傾きに傾くことに。
厳格な父からの烈しい試練に耐えた光圀はだんだんと詩歌で天下を
獲るという思いを抱くようになっていく。
佳きライバルたち、あの兵法者との邂逅、素晴らしい妻との出逢い、
そして、そんな彼らとの別離。
史記の編纂に生涯をかけた光圀だったが、晩年ある家臣を自らの
手で殺めることになるのだが、その理由が最後の最期まで引っ張られ、
そちらも気になってどんどんとページを捲らせてくれる。
いやー、ホントに面白かった。
中盤の別離の連続のところではとことん泣かされてしまったしね。
水戸黄門が好きだった母にも読ませてみようかな。
ギャップにどれだけ驚くか楽しみだ。 -
感想を放置し過ぎて忘れたシリーズ
上巻が一番面白かった。
(一生を書かなくても絞ったほうがよかったんじゃないかって思う)