陰摩羅鬼の瑕(2)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 京極夏彦さんの「百鬼夜行シリーズ」の中で本作は必ずしも一番面白い作品ではないだろう。
    僕自身一番には挙げにくい(じゃあ何を挙げるかと言われたら難しいけれど。たぶん『魍魎の匣』あたりが人気なんだろうけれど、『絡新婦の理』とか『鉄鼠の檻』も好きなんだよなあ)。
    でも、このシリーズの中で「泣ける」のは本作だけなのだ。
    ネタバレになるので、詳細には触れないけれどラストシーンで伊庭さんが、そっと由良伯爵に寄り添う場面はグッとくる。
    でもそこまでの道のりに長さを感じてしまうのですねえ。
    そういう意味で、僕の中では一作目の『姑獲鳥の夏』に近くて、それもあって『塗仏の宴』がなんだか第1シーズンの終了で、本作から第2シーズンが幕あけしているような気がしてならない。

    ところで『鵺の碑』は一体いつになったら刊行されるのでしょうかねえ。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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