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感想・レビュー・書評
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京極夏彦さんの「百鬼夜行シリーズ」の中で本作は必ずしも一番面白い作品ではないだろう。
僕自身一番には挙げにくい(じゃあ何を挙げるかと言われたら難しいけれど。たぶん『魍魎の匣』あたりが人気なんだろうけれど、『絡新婦の理』とか『鉄鼠の檻』も好きなんだよなあ)。
でも、このシリーズの中で「泣ける」のは本作だけなのだ。
ネタバレになるので、詳細には触れないけれどラストシーンで伊庭さんが、そっと由良伯爵に寄り添う場面はグッとくる。
でもそこまでの道のりに長さを感じてしまうのですねえ。
そういう意味で、僕の中では一作目の『姑獲鳥の夏』に近くて、それもあって『塗仏の宴』がなんだか第1シーズンの終了で、本作から第2シーズンが幕あけしているような気がしてならない。
ところで『鵺の碑』は一体いつになったら刊行されるのでしょうかねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示