探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 素直だけど妙なところによく気がつく生意気な小学生と大人なのに大人っぽくない探偵伯爵の奇妙なコンビが面白い。最後の最後の仕掛けが事件の印象を大きく変えさせられられた。

  • うーん、、。
     ツッコミたい点がいくつかあり、、(松葉杖とケガに対する右手か左手かの話、ロープ罠のシーン、餃子店のなぞなぞの答えと糸、ガマくんの隠し事、探偵達の態度など)
     それがラストの仕掛けからして「子供目線なりの何かの比喩」であったとしても重要性がイマイチで、クドめに書いてあるのに”きちんとは”回収されない。(このパート何だった?要る?的な。)
     探偵と事件への好奇心だけで、友達の行方をあまり心配してない印象(笑)
    。。。それを言ったら野暮でしょうか。。。怪盗男爵なんて出てくるから怪人二十面相と比べてしまいます。
    。。。もっと言ったらおしまいかもしれませんが、設定を伯爵にしたのはなぜ。

  • 最後の最後まで気を抜くなかれ。

    子供ながらの視点が哲学的な問いとなって刺さる。
    コナン・ドイルが確立した「推理モノ」ジャンルは確かにゲーム性があって面白い。
    だけど現実はもっと複雑怪奇。原因と結果だけじゃ説明できない謎(理不尽ともいうのかな、)に満ちている。
    だから本作はアンチ・ミステリーとも呼べるのかな。

    最後の二重構造は小説だからこそのトリックで、それを知らされたとたん今までの世界の色がガラッと変わった気がした。

    なんとなく伯爵探偵のようなお父さんって素敵かも、と思った。

  • 被害者たちが実は女の子だったという事実の急反転によって、一連の児童殺害事件に性犯罪の可能性もあったことを加えてしまう、という後味の悪さがオチっぽい。ただ、気持ち悪さは増すけど、子どもが被害者という点では、性別関係なく後味は悪いものだなあと思った。主人公は相変わらず森博嗣って感じで、そこも良い。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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