おとなのけんか [DVD]

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監督 : ロマン・ポランスキー 
出演 : ジョディ・フォスター  ケイト・ウィンスレット  クリストフ・ヴァルツ 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2012年12月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462083128

おとなのけんか [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 戯曲を映画化しているので、舞台は、アパートの一室とエレベーターホールの空間だけ。その中で、2組の夫婦が、約80分の「おとなのけんか」を繰り広げる。
    もうちょっと舞台の枠を超えた演出があっても良さそうだと思ったが、出演しているのが主役級の俳優4名だけあって、彼らの言葉の応酬だけでも飽きは全くこない。
    しかし、何と言ってもハイライトは、セリフではなく、ケイト・ウィンスレットがジョディフォスターが大切にしているココシュカの絶版画集の上に、嘔吐してしまうシーン!
    再購入不可のレア本だけに、ジョディの反応も見ごたえ十分。
    二組の夫婦が、子供の(暴力が絡んだ)大喧嘩に対して、紳士的に議論していたのが、段々、本音が炸裂し、最後は、夫婦間の喧嘩にまで発展し、いがみ合う様は凄まじい。
    携帯電話を使って仕事ばかりしていて家庭を顧みない夫にぶち切れたケイトウィンスレットが夫の携帯電話を花瓶の中に投げ込んだり、客人のために購入して飾ってあった花瓶の中のチューリップまでもめちゃめちゃにしてしまうのには、吃驚!衝撃!痛快!
    英女優なのに完璧な米語を話し、最初は一番「お品の良い」キャリアウーマン風だったのが、汚れ役をも見事にこなし、全体的に、ウィンスレットが「意外」度では勝っていた。
    ロマンポランスキー監督がアメリカ入国出来ないため、舞台はNYブルックリンのアパートの設定だが、実際の撮影はパリでおこなわれたという。
    ちなみに、映画の原題のCarnageは虐殺の意。原作はフランス語で、Le Dieu du carnage (God of Carnage).

  • 予告や前情報からは、ポランスキーなのにこぢんまりとした映画なのかー……と若干躊躇していたが、仕事で疲れた頭をかなり癒してくれた。
    お互いにおとなの対応→アラが見えてくる→突っ込む→突っ込まれる→徒党を組む→徒党は瓦解する→2対2から1対1対1対1へ。
    だんだん「怖くなる」。あーそれ言っちゃおしまいだよー、とか、そんな状態で酒を飲んだら止まらなくなるだろー、とか。
    この流れが本当に流麗で、舞台劇みたいだなーと思っていたら実際にそうだったのね。
    個人的には、あ! 携帯を! のシーンに快哉を叫ぶ。
    またジョディ・フォスターのペネロペのインテリぶった皮の「はげかた」が非常にキュート!

  • 11歳の少年が遊んでいて友達の少年を小突いて怪我をさせてしまう。
    怪我をさせた少年の両親が怪我をした両親のもとを訪ねる。

    最初は寛容な態度を見せる被害者両親、謙虚に謝罪の姿勢を見せる加害者両親、
    社会的な顔で取り繕い、何とかまるく収まりそうになるのだが、
    些細なことがいくつか重なって、ボロが出始める。

    それぞれの両親の計4人がリビングで話し合うだけの作品。
    が、演じる4人の役者の奥深さに、精密に計算された舞台を観るように、
    引き込まれていく。

    口論の論点は次第に、被害者-加害者だけでなく、
    それぞれの夫婦間の対立、男-女、男-男、女-女、父-母、
    家族-仕事、世俗-理想などなど、様々な対立軸へ飛躍していく。

    こうした、怒りという感情が引き出す、様々な「飛躍」の妙が実に見事。
    子どもケンカの話をしていたはずなのに、というシーンは、
    鑑賞者の思い当たる節を刺激する。
    時折、苦笑いしながら鑑賞する大人の作品。

    タイトルを全部ひらがなで「おとなのけんか」とした訳者は優秀。
    (原題の「Carnage」は虐殺という意味)

  • リビングで繰り広げられる大人同士のどーでもいいいざこざを題材にしたワンシチュエーションコメディってところ。
    オープニングロールとエンディングロールにしか出てこないが、子ども同士の様子を見ると、おそらく主題としては大人になるほどプライドやら体裁が邪魔をして子どもよりもしょうもない争いをしてますよっていう感じだろう。

    内容としても非常にしょうもない、が面白い。
    ハムスター、食べ物、本、ドライヤー・コロン、酒、葉巻、そして何より電話と小物の使い方が鬱陶しいほど上手いという印象。
    それらをはさむことで本題からどんどん話が逸れてややこしいことになる。
    言い争いも加害者夫婦と被害者夫婦の争いのみというわけでなく、ときには男と女であったり、率直派と穏便派であったり。なぜか3対1となることも。
    それぞれの特徴を考えると、無関心・単刀直入型、溜めこみ・(いろんなものが)爆発型、表は事なかれ・裏はつっかかり型、ヒステリック・激情型という感じだろうが、共通しているのはみんな正直子どもとかどうでもよくて、自分が一番かわいいこと。

  • 面白かったなぁ、これ。

    行間を読むような作品が好物な私ですが
    こういう役者の台詞の応酬で見せる
    中身のギュッとつまった濃いのも良いですねぇ。

    冒頭のオープニングのタイトルバックからもうお話しのパーツ提供が
    始まっていて見逃せません。

    子供のケンカの後始末を「大人な対応」で処理しようと
    物知り顔で対峙する二組の「大人な」親のそんな仮面が
    ホロリホロリとはがれていく様が可笑しい。

    大人な態度でやり取りするうちに、言葉尻についつい本音のほころびが・・・
    小さなヒッカカリはいつしか大きなトゲとなり
    「大人な」仮面の下にある本性がむき出しになり
    「嫌味野郎」と「仮面女」 vs「 事なかれ夫」と「正論女」の対決に。

    そして次々と出てくる「本題とは関係のない対決軸」によって
    あるときは「男チーム」対「女チーム」
    あるときは「頭でっかち」 対 「体裁のみ」
    コロコロと対決関係が変わる・・・

    オモシロいねぇ。

    そして大人たちの「大人な解決」はいつしか泥試合になり
    子供たちの結末は・・・

    最後のスタッフロールの向こう側での光景がいいじゃないですか。

    ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー
    もうドンピシャのキャスティングですね。

    セリフ劇の映画はこうでなくっちゃね。ダントツに良い。

  • 字幕: 牧野琴子

    互いの子供同士で起きた喧嘩を、最初は「大人らしく」平和裏に解決しようとする二夫婦。その「おとな」の仮面が徐々に剥がれてきて、言葉遣いは大人ながらも、やってることは子供の喧嘩と大差なくなっていく。

    最初は、これがあと1時間続くのかと思ったけれど、次第に非難する対象がシフトしていき、そのシフトチェンジの会話の流れがとても自然で、気付いたらグイグイ引き込まれた。宙に浮いたエンディングもいいし、親の心子知らず(?)なエンドロールもシニカルでいい。

    欲を言うなら、クリストフ・ヴァルツとケイト・ウィンスレットに比べるとジョディ・フォスターとジョン・C・ライリーの演技がちょっと大味で残念だった。(ジョディ・フォスターはこの役を演じるには体温が低すぎる気がするし。)

    原作の戯曲をウェストエンド(レイフ・ファインズ、タムシン・グレイグ)、ブロードウェイ(ジェフ・ダニエルズ、ホープ・デイヴィス)、パリ(アンドレ・マルコン、イザベル・ユペール)でも上演したらしいけれど、どれも観てみたかったな。特にブロードウェイ版。

  • ロマン・ポランスキー監督作品。4人しか登場しない、演劇向きなのでは、と思ったら原作は『大人は、かく戦えり』という戯曲なのか。
    11歳の子供同士のトラブルの後始末をするため、被害児童の親(ロングストリート夫妻、作家ペネロピと金物商マイケル)が加害児童の親(カウワン夫妻、投資ブローカーナンシーと弁護士アラン)を食事に招く。ペネロピはジョディ・フォスター、ナンシーはケイト・ウィンスレット。
    アランは弁護士という職業柄か尊大で横柄、家庭より仕事を優先するタイプ。ナンシーもお高くとまっているふうだが、家庭を顧みないアランへのストレスを抱えている。ペネロピはアフリカの紛争に想いを馳せ世界平和を願う高い意識の持ち主。マイケルは事勿れ主義で穏やかな性格だが、それはペネロピと暮らす内身に付けたもので本当は粗野。最初はロングストリート夫妻の努力でなごやかな雰囲気だったのが、どんどん険悪になり子供の件そっちのけでお互いに夫婦喧嘩まで始める始末… ラストは、しっかりしたオチはなく、全員自分の本音・本性をさらけ出し終え、呼吸を整えたとこでエンディングを迎えた。

    ◼︎ストーリーメモ
    カウワン家は放任主義らしく、アランは子育てに無関心。息子ザッカリーが問題児だと自ら言う。そのいじめっ子ザッカリーに歯を折られたロングストリート夫妻の息子イーサン。
    「ザッカリーとイーサン、子供同士で話し合わせたい」「ザッカリーと話したい」と言うペネロピに、アランは徐々に喧嘩腰になる。ナンシーはハードワークで疲れていてついそうなる、と夫をフォロー。
    そこへアランに仕事相手の製薬会社から電話がきて、電話で話すアランの強気な態度と不穏な会話にムッとするマイケル。ここからどんどん険悪に、そして子供のけんかの話から脱線していく。
    加害者側なのに「こちらの方法で裁きたい」と言うナンシー。事を荒立てたくないマイケルはそれでいいと言うが、ペネロピは反対。突然、あまりにも仕事一辺倒なアランにキレたナンシーがストレスで吐いてしまう。夫婦関係からして問題があるらしいカウワン夫妻にうんざりするロングストリート夫妻。特にペネロピは貴重な本を吐瀉物まみれにされておかんむり。(吐いたシーンで驚き飛び退るアランがコミカルで笑ってしまった。)
    ナンシーは穏やかなマイケルを羨むが、一方ペネロピは事勿れ主義すぎるとマイケルに不満を抱く。互いの夫婦仲まで険悪に…
    歩み寄れないと分かり帰ろうとするカウワン夫妻。そこへマイケルの母から電話、アランが製薬会社と話していたインチキ薬を母も服用してたと知り、息子以外の件でも敵対する。ハムスターの件で妻ペネロピにまで攻められて、もう良い人ぶっていられなくなり爆発したマイケルは、ペネロピがいつも「良識的であれ」と強要してきた、と日頃の不満をあらわにする。今度は男対女のけんかに。
    しかしアランにマイケルとの結婚生活を憐れまれたペネロピは怒り、再びロングストリート対カウワンになると思われたが… 遠いアフリカを心配し世界平和を願うペネロピを、実はそのことに理解がなかったマイケルはからかう。
    マイケル「君のご高説は聞き飽きた」
    ペネロピ「 殺してやる!」
    ロングストリート夫妻が夫婦喧嘩を繰り広げる一方、ナンシーは飲酒に、アランは仕事の電話に夢中。アランの電話にいらつきすぎてアランのスマホを水没させる酔っ払いナンシー。パニックになるアランを大笑いする妻2人と、アランに同情的なマイケル。
    ナンシーはイーサンにも非があったと言い張り、ペネロピは帰れ!とナンシーのバッグを投げ飛ばす。ペネロピの本音が飛び出し始め、面白がるアラン。

  • ペネロピ(ジョディ・フォスターさん)とマイケル( ジョン・C・ライリーさん)のロングストリート夫妻は息子のイーサンが同級生のザカリーから棒で殴られ前歯二本を失った事の後始末をする為にザカリーの父・アラン(クリストフ・ヴァルツさん)とナンシー(ケイト・ウィンスレットさん)のカウワン夫妻を自宅に呼びつけ話し合いをしていた。両夫妻が感情的にならず丸く収まったと思いきや、話し合いは思わぬ方向に向かっていく。自分たちの子どもの可愛さゆえ、我を忘れ見失う大人たち。。。醜いものです。

  • 超超超低予算笑
    タイトルまんま、マンションの一室で繰り広げられるおとなのけんかを延々と(といっても80分ないくらいなんだが…苦笑)わりとシュール。
    子ども同士の喧嘩で歯を折った息子と折られた息子の親同士で話し合う会が設けられるのだが本当シュール。
    コーヒー、まずいケーキにぬるくまずいコーラをだされ嘔吐し、お気に入りの画集の上にゲロ吐かれたものだから一方はもう激怒。その後も旦那の携帯を花瓶に沈めたり、なんかほんとてんやわんやなんだけど、人間性がすごい出てた、面白いくらいに。

    ラストが秀悦だと思う。水没した携帯が鳴り、外に捨てたハムスターのキョロキョロとしたどアップで締めくくるんだもん。素晴らしかった。皮肉だなー

  • HUMICでの請求記号「DVD14/0013/楽楽 : 最上級/(79分)」

  •  先日、テレビで放映していたのを録画して鑑賞。

     シュールだなぁ。
    子供のケンカの件を話し合う場で、親たちがドロドロの大人げない泥仕合を繰り広げる。
    良い人ぶって理性を保って話し合っていたのも束の間、ゲロを吐き、携帯を水没させ、一体誰と誰が何の事でもめているのかわからなくなってくる。
    大人がとことん大人げなくなり、ぐちゃぐちゃに崩壊していく様は、無様で面白い。でも、あまりにもくだらない怒鳴り合いに、後半ちょっとイラつくけれど。
    大人たちがそんなことになってるとも知らず、当の子供たちは仲直りし、ケンカの要因のひとつのハムスターは元気でいる。
     うーん、本当にバカだ。シュールで愉快だ。

  • なんかすごい。
    これだけ?これだけ?
    まさに4人芝居って感じ。みんなクレイジーなんだけど、どっかその辺にいそうで、親近感がなさそうであるような。
    こういう映画を作れる監督とか俳優さん、素直にスゴイ。
    面白かった。

  • 不毛でくだらない大人の喧嘩。
    かなりいらいらしたけれど、けんかの相手がいつのまにか変わっていくのが面白かった。

  • 水没した携帯が鳴り。
    置き去りにされたハムスターが⁉︎
    ココで。終わりぃ…で、したが。

    面白かった。

    誰と誰のけんか⁉︎って。
    加害者対、女子対、夫婦対⁉︎って。
    な、トコが、よかった‼︎
    です。

  • 怪我をさせた子供の親と、怪我を負わせられた子供の親が、加害者・被害者の立場を書面ではっきりさせるために話し合う。最初は穏便だったが徐々に荒れ始め・・・

    秀逸。キャスティングも最高。
    被害者はいつだって上から目線。被害者の立場でいればあたかも勝者のように振る舞える。だから大人は責任の所在を明らかにしたがる。
    最後に見せる、おとなのけんかと子供のけんかの対比に笑った。

  • 発端は子ども(ケイト・ウィンスレット クリストフ・ヴァルツの子・加害者)が棒きれで、ジョディ・フォスター  ジョン・C ライリーの子を殴って前歯2本折ってしまったことの話し合いの場からスタート。
    円満の終わりかと思いきや、どんどんおとなけんかにエスカレートしてゆき、お互い夫婦の不満をぶちまける修羅場に…。

    ・しょちゅうかかってくるアランの携帯にはいらつくわ~
    ・ナンシーのあのゲロはひく。謝罪に行った家にしかも、大事にしている本の上に。
    ・マイケル、コーヒー、ウイスキー、葉巻すすめすぎだっちゅうの。その度に事態が悪化していくし。
    ・もう、いいから早く帰って~
    ・子ども達は勝手に仲直りしてる~
    ・ハムスターも生きていたんだね。よかった。

    Carnage 2011年 80分 仏 独 ポーランド BSプレミアム
    監督 : ロマン・ポランスキー
    出演 : ジョディ・フォスター  ジョン・C ライリー
    ケイト・ウィンスレット クリストフ・ヴァルツ

    顔で笑って、心に殺意。

  • けんかって言ってるけど、けっこう良い話!役者さん上手すぎ!あ・・・でもジョディ・フォスターはちょっと落ちるかなぁ・・・。「なにが世界平和だ」とか「君の友達のジェーン・フォンダ」とかの台詞が良かった!

  • もともとジョディ・フォスターが好きだけど、近年はこういうちょっとヒス入った型物な役がものすごく上手いなあと思った。というかぶっちゃけほぼこういう役しかやってない気もするけど……。昔はインテリ役のイメージだったんだけどなあ。
    しかしこの邦題のセンスの良さ、シンプルで的確すぎる。

  • 同じ空間で4人がいるだけなのにすばらしい臨場感。
    何とも締まらないラストとエンディングがマッチして、とても満足感のある一作。

  • 嘔吐する場面がリアルすぎて
    ダメでした。。。。

  • クリストフヴァルツ好き

  • 舞台を見ているようだが、映画という枠は壊さない、退屈しない構成になっている。演技派の俳優さんで固めているので、安心してのめり込めるのも良い。

  • ロマン・ポランスキーじゃなくて、ウディ・アレンが撮っていたら、もっと笑える、シニカルな映画に仕上がっていただろうなあ。
    俳優陣は演技派ぞろいで、特に女優陣は主役クラスのスターでもあるから、さすがの見応え。
    ジョディ・フォスターはぴったりの役柄だが、ケイト・ウインスレットは、今役で、さらに幅広いところを見せたように思った。

  • ほぼほぼ家の中のシーンだけど、心理描写が上手で見入ってしまった。時間とともに態度や台詞に本性が出てきて、おとなってこういう風にけんかするんだ〜って思いました。子どもはなんにも言わなくてもけんかするし仲直りもするし、おとなって、おもしろい。

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