ストロベリーナイト 警部補 姫川玲子 (光文社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 姫川玲子シリーズ第1作。
    二階堂ふみのドラマ版の第1回だけを観て買ったものを今頃読んだ。しかし第1回は当然「ストロベリーナイト」だったわけで、壮大なるネタバレ後に読んだことになる。なので感想が書きにくいのだが。
    最初から犯人を知って読んでいるので仕方ない面もあるが、推理小説として読むには微妙な展開ではあると思う。やや、というか、とても強引...。警察小説としては、駆け引きは存分にあるが、本作では「姫川班」の存在が強いとは言えない。敢えていえば「刑事・姫川玲子の顔見せ小説」といったところだろうか...。
    描写がグロいという評判ではあったが、個人的にはそこまででもなく、グロささえも舞台装置の一種というか、この小説においては飾りでしかない。犯人造形もやや浅い(というか、あれくらいのカマかけで自己陶酔してペラペラ喋る犯人はどうかと思う、2時間ドラマじゃないんだから)し、視点人物も切り替わるのだが、あくまで全て「姫川玲子」の為の物語なのである。
    シリーズ第1作であるからそういう展開にもなるのだろう。姫川玲子は優秀に見えて(実際優秀ではあるのだが)実は極めて無謀な人物である。ハードボイルドの探偵のようだ。今作では対極にガンテツこと勝俣が立つが、どちらの人物も人物造形がやや極端な為に移入しづらい部分はあった。恐らくシリーズを通して読むことにより他の見方ができるのだろう。これ1作だけだとあまり魅力的な小説というのは難しいところである。

  • タイトルの内容が分かってくる辺りから、事件の異質性が見えて面白くなりました。
    凄惨な描写が細かいので、苦手な方は注意した方がいいかもしれません。
    個人的には犯人が分かる所と逮捕までの流れをもう少し濃く描いて欲しかったなと思いました。
    (中盤まで淡々と物語が進行するため)
    キャラクターは個性的で面白かったです

  • 犯罪者に近い思考回路を持つ女性刑事が事件の犯人に迫っていく話

  • 「姫川玲子」シリーズ第1作。途中までは陰鬱さグロさで胃もたれしそうになったが、終盤は良かった。

  • 図書館で借りて読了
    いやエグいって。
    おもしろいといえば面白いんだけどそれ以上にとにかくエグい。文字情報とはいえ耐えられるものと耐えられないものがある。
    終盤はこのままどうなるのか分からないまま寝るのが気持ち悪すぎる…となって無理やり読み終えて寝ました。
    あと女性刑事が性暴行された過去のトラウマを持っているというのもある意味ステレオタイプというか…それにどういう意味合いをもたせるか、何を描くかが重要だと思うのだけどこの一冊においてはただのキャラ付のような位置だったのでそういう点も不満でした。
    シリーズものなので今後違う意味合いが出てくるのかもだけどとにかくエグくて読むのがつらかったのでその後なかなか続編に手が出ません…

  • 電子書籍版で発売されていたので、
    姫川シリーズの長編を一気に購入。

    殺人シーンがえぐいと聞いていたのだが、
    予想していたほどではなかった。

    玲子といいガンテツといい、各々のキャラが立っているのが魅力だと思った。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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